糖尿病が悪化すると、
- 糖尿病神経症:手足の感覚の異常があり、進行すると壊疽えそ
- 糖尿病網膜症:眼の網膜の血管に異常があり、進行すると失明
- 糖尿病腎症 :腎臓の血管に異常があり、進行すると透析
- 動脈硬化 :動脈硬化が原因で、進行すると心臓病や脳卒中
など糖尿病合併症を引き起こします。
今回、実際に糖尿病が進行し、糖尿病神経症により右足を切断することになったプロレスラーの体験談を紹介します。
記事の冒頭のみ転載します、ぜひ、リンク先の記事を全て読んでみてください。
糖尿病で右足切断の谷津嘉章さん「長州力の一言で発奮」
「糖尿病」が原因で右足が壊死してしまい、6月25日に膝下7センチのところで切断しました。7月16日にリハビリ専門病院に転院し、毎日午前と午後の2回、1回40分ずつ、理学療法士についてリハビリをしています。ストレッチや筋トレ、義足で歩く練習をし、もう外を歩いていますが、病院の中とは違い、思わぬところに段差があったりするので気をつけています。退院は10月中旬かな。糖尿病は35歳の時、血液検査で「2型予備群」と言われました。母方が糖尿病の家系で、母方の叔父や兄も糖尿病なんです。叔父はそれで両目を失明しているから、糖尿病は怖いという自覚はありました。
でも、まだ若いから大丈夫だろうって高をくくって薬を真面目に飲んでいなかったんですよね。
(つづきは以下のサイトで)
インタビューに答えている人は谷津嘉章やつよしあきさんはプロレスラーをやっていたそうです(すみません、プロレスは全然知りませんでした)。ネットを検索してみたら有名な人で、元々はレスリングをされていて「幻の金メダリスト」と呼ばれるほど、かなり強い選手だったようです。
そんな谷津さんが自分の体験を正直な気持ちと飾らない言葉で語ってくれています。
身長 186cm
体重 115kg
プロレスラーだけあってとても大きな身体です。身体も鍛えていたはずです。もちろんトレーニングや試合でもかなりの運動をしていたんだと想像できます。でも、そんな谷津さんも糖尿病になった。自身でも身内が糖尿病で合併症の人も目の当たりにしていたこともあって糖尿病が怖いことも知っていた。でも糖尿病の治療に真剣に取り組まなかった。そんな風にインタビューで語っています。
プロレスラーのように常に身体を鍛え続けていたとしても、糖尿病になることもあります。谷津さんは食事は気にせず、薬も、治療もそれほど真剣に取り組まなかったと言っています。
糖尿病の治療には薬・食事・運動の3つが必要です。そして定期的に検査をして身体の状態を正確に把握し、それに合った治療を行う必要があります。弊院は糖尿病専門クリニックです。多くの人が糖尿病の治療に取り組んでいます。そして糖尿病のない人とほとんど変わらない毎日を過ごせている人もたくさんいます。
糖尿病は自覚症状が少ないのが特徴です。自分で判る症状が出始めた時は糖尿病合併症が進んでいることが多いのです。糖尿病と診断されたら、しっかり治療をしていきましょう。そしてあなたに合った治療を続けていきましょう。
糖尿病のある人も、糖尿病のない人も、もし少しでも心配なことがあれば、糖尿病専門医のいるクリニックを訪ねてください。
★ぶー!ポイント★
谷津さんがインタビューに私は強いメッセージを感じました、
「俺のようにならないように」と。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。