本院のある福岡市西区姪浜。海沿いにはフェリーが出ています。その名も能古渡船場のことせんば。乗船時間はたったの10分。大都会のすぐそばにある沖合に浮かぶ島での話です。
福岡の島でほぼ自給自足。81歳・名物おばあちゃんが語る「感謝の言葉」
「人々を花で癒やしたい」。一途にそう願い、福岡県の博多湾に浮かぶ能古島に花畑を造った久保田睦子さん、81歳。畑では野菜も育て、ほぼ自給自足の暮らしをしています。睦子さんが亡きご主人と造り上げた「のこのしまアイランドパーク」は、四季を通して花が絶えない15haもの自然公園。大勢のお客様を迎えるその花畑は、みんなが知る表舞台です。
ですが、実はもう一つ、大切にしている場所が。花畑に隣接する野菜畑です。毎朝、ご主人の妹さんたちと一緒に土を踏み、汗を流すのが日課だそうです。
「大根やら、白菜やら、なんかかんか作って、自分で食べられるちゅうのは幸せやね。3人でいっつもグルメしとる(笑)。ほら、これが今日のお昼たい」
そう言って、収穫した野菜をたくさん使ったお弁当も見せてくれました。たくあんにした大根も、塩もみしたキャベツも、牛肉と炒めた玉ねぎも、みんな睦子さんの自家製です。(以下略)
久保田睦子さんはこんな話をしてくれています。
「花も野菜も、すぐ結果は出やせん。年月がかかると。人も踏ん張らな」
「植物は、花で人を喜ばせ、葉は堆肥になって土を肥やす...。なんもかんも役に立ちよる。私も努力せなあかんね」
すぐに結果はでない。そして無駄なものなどひとつもない。
とても心に響く言葉です。
食事療法も運動療法も、今日やってすぐに結果が出てくるものではありません。数ヶ月経ってやっと数値になって判ります。そしてそれで終わりではありません。続けていくことで、よい状態を保ち続けることができます。
結果がでないからと言って気を落とす必要はありません。しっかりやっていけば必ず結果が出ます。
でも、どうしてもキモチが落ち込んでしまうような時は私たち管理栄養士に相談してください。
★ぶー!ポイント★
能古島はこの時期とてもコスモスがキレイな場所です。
また観に行きたくなりました。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。