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適材適食 -てきざいてきしょく-

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673食目「砂糖ってどうやってつくるの?」砂糖の作り方を調べてみた。

「砂糖ってどうやってつくるの?」砂糖の作り方を調べてみた。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

砂糖ってどうやって作るのか、知ってますか?

砂糖が入っているのかどうかは気になっても、砂糖の作り方はあまり気になりません。せっかくなので砂糖の作り方を調べてみました。そしたら、動画を発見しました↓


THE MAKING (187)砂糖ができるまで

 

原材料

寒冷地で採れるサトウダイコン(テンサイと熱帯地で採れるサトウキビを使います。動画ではサトウキビで解説しています。以下にざっと流れを書いてみます。

 

 

下加工

01収穫 :畑でサトウキビを収穫します。

02粉砕 :カッターやシュレッダーで細かくし潰します。

03分離 :液体のジュース部分とその他の絞りかすに分けます。

      ジュースには砂糖成分が10%ほど含まれています。

      絞りかすは加工して肥料などに使います。

04結晶化:水分を取り除くため加熱して結晶化させたものを

      原料糖げんりょうとうと呼びます。

洗糖工程

05洗浄 :ゴミや不純物を取り除くために

      水だと砂糖が溶け込んでしまうため、

      蜜を使って洗浄します。

06遠心分離:熱を加え砂糖とゴミや不純物の入った蜜を分離し、

      温水を加えたものを粗糖液あらとうえきと呼びます。

清浄工程

07清浄 :水酸化カルシウム溶液炭酸ガスを加えます。

ろ過工程

08ゴミ分離:フィルターで大きめのゴミを取り除きます。

      この時できた溶液をブラウンリカーと呼びます。

脱色精製工程

09脱色 :粒状活性炭を加えゴミを吸着させます。

脱塩精製工程

10脱塩 :イオン交換樹脂を加えゴミを吸着させます。

      この時できた溶液をファインリカーと呼びます。

濃縮工程

11濃縮 :加熱して水分を飛ばし糖分70%まで濃縮します。

12殺菌 :紫外線を照射して殺菌します。

      この時できた溶液をシロップと呼びます。

結晶化工程

13結晶化:真空釜で熱し水分を飛ばして結晶化させます。

      常温だと砂糖溶液は茶色くなってしまうので

      沸点が低くなる真空釜で熱します。

      この時できた粉を白下しろしたと呼びます。 

      白下をさらに煮詰めると

      白ざら糖氷砂糖になります。

分蜜工程 

14遠心分離:遠心分離で液体の蜜部分と結晶を分けます。

      この時できた粉をグラニュー糖と呼びます。

      グラニュー糖を除いたものをさらに煮詰めると上白糖

      蜜部分をさらに煮詰めると三温糖になります。

乾燥・冷却工程

15乾燥冷却:出来上がったものをさらに温風で水分を飛ばし、

      冷却し、パッケージします。

 

 

という流れを経て、砂糖は作られるようです。文字よりも実際に動画を観た方が判りやすいです。想像以上に手間がかかっているんだと感じました。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

できあがりは同じ砂糖。でも、材料はサトウダイコンやサトウキビと違った植物というのが面白いです。糖分は様様な植物に含まれていますが、加工しやすく、生産しやすいために2つの植物種、しかも気候にあったものを選んだのが理由なのかなーと考えたりしました。

あの小さな白い粒、ひとつひとつを取り出すためにたくさんの工程が必要なんですね。 

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。