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678食目「涙で糖尿病神経障害が判る!?」涙を採取し3分程度で糖尿病神経障害が判明する検査方法が開発される

「涙で糖尿病神経障害が判る!?」涙を採取し3分程度で糖尿病神経障害が判明する検査方法が開発される【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

糖尿病を完治する治療方法は現時点では見つかっていません。でも、糖尿病があってもしっかり治療を行っていけば、健康な人となんら変わらない生活を送ることができます。

しかし中には糖尿病が進行してしまう場合もあります。糖尿病が進行すると、糖尿病合併症と呼ばれる症状が現れるようになります。糖尿病神経障害は糖尿病合併症の中でも早期に現れる症状で、最も出現しやすい合併症のひとつです。

糖尿病神経障害とは血糖値が高い状態が長い間続くことで、手足に張り巡らされた神経に異常が起こり、手や足先や足の裏などに痛みやしびれ、感覚の麻痺などが表れる合併症のことです。

足にケガをすると通常は痛みを感じ、ケガをしたという自覚があります。しかし糖尿病神経障害があると、痛みを感じることができずケガしたことを自覚することができないため、ケガが悪化する、というようなことが起こります。

 

そんな恐ろしい糖尿病神経障害ですが、すぐに判明する検査方法が開発されたそうです。

 

 神経障害の検査として、アキレス腱反射、音叉による振動覚、モノフィラメントによる圧触覚、爪楊枝や竹串による痛覚など、知覚機能が評価される。神経伝導検査が行われることもある。
 ただし、「末梢神経障害を早期の発見するために、医療者は専門的なトレーニングを積む必要があります。神経障害は早期発見が難しいことで有名なのです」と、ニュー サウス ウェールズ大学眼科学部のマリア マコウリィ氏は言う。
 「私たちがこの方法で提案しているのは、非侵襲的に迅速に行われ、専門家でなくても神経障害を的確に早期発見できるようにすることです」。
 研究チームは、1型および2型糖尿病の患者100人の涙液を調べ、2種類のタンパク質(神経ペプチド)の濃度を試験した。その結果、1型糖尿病で末梢神経障害のある患者は涙液に「サブスタンスP」と呼ばれるペプチドが少ないことを発見した。
 サブスタンスPは、アミノ酸11個からなるペプチドで、ニューロキニン受容体を介して、痛み刺激を伝達するシナプスの神経伝達因子として機能している。疼痛や炎症のメカニズムに関連しているだけでなく、痛みの細胞間のシグナル伝達を行う物質としても注目されている。

転載元:涙を検査し「糖尿病神経障害」を早期発見 3分の検査でリスクを判別 | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

海外の話なのですぐに日本で実施されるわけではないのですが、それまでは患者本人の感覚によるものを判断基準のひとつとしていたものが、検査数値という客観的に判断できるようになる、というのが注目点です。本文にもありましたが、糖尿病に詳しい糖尿病専門医でなくても、診断できるということが画期的です。

糖尿病は少しでも早く専門の医療機関で治療を行うというのが大事です。涙検査が広まれば糖尿病合併症に苦しむ人も減るのではないかと期待しています。

 

 

ところで、話は変わって涙について、ちょっと面白い記事を見つけました。まずはこちらの2つの画像を見て下さい。

http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/6/9/6908d1b3.jpg

http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/c/e/ce63ed97.jpg

引用元:http://karapaia.com/archives/52163089.html

 

これ、何だと思いますか?これは涙の顕微鏡画像なんだそうです。しかも、1枚目が悲しみの涙で、2枚目は大笑いした時の涙の画像なんだそうです。面白いですよね!他にも、

http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/5/2/52c6f8b1.jpg

▲タマネギを切った時の涙

 

http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/1/0/10952931.jpg

▲希望の涙

など、他にも色色なシーンで採取された涙の顕微鏡画像が掲載されています。興味のある人は以下のサイトをどうぞ↓

karapaia.com

 


涙(なみだ、淚、涕、泪)、涙液(るいえき)は、目の涙腺から分泌される体液のことである。眼球の保護が主要な役割であるが、ヒト特有の現象として、感情の発現による涙を流すことがある。

涙は、涙腺内の毛細血管から得た血液から血球を除き、液体成分のみを取り出したものである。通常の分泌量は1日平均2-3cc。涙の98%は水分で、タンパク質(アルブミンやグロブリン、後述のリゾチームなど)、リン酸塩なども含有する。一般的に弱いアルカリ性の液体である。

涙 - Wikipedia

 

涙の成分の違いについてこんな研究を行ったことがあるそうです。

感情と涙の関係の謎
感情が高ぶった時に人は何故涙を流すのかという問いに対して、生化学者のウィリアム・フレイ二世(William H. Frey II)は、涙は感情的緊張によって生じた化学物質を体外へと除去する役割があるのだろう、という仮説を提案し、自身の仮説の妥当性を調べるために実験を行った。実験の内容としては、被験者にいかにも涙を誘う映画を見せて収集した涙と、同じ被験者にタマネギをむかせて収集した涙の、成分の比較をするというものであった。80人あまりの被験者の涙の比較は、(この時点の実験で用いられた検出能力でも、少なくとも)感情による涙は、刺激による涙よりも、より高濃度のタンパク質を含んでいるということを示していた。フレイはその実験内容を含む著書を1985年に出版している。
この実験は、感情と涙の成分には何らかの関係がある、ということを示しており、フレイの仮説をおおよそ裏付ける内容となっているが、様々な種類の感情とタンパク質の関係が明らかにされているわけではないようである。

涙 - Wikipedia

 

涙って、当たり前のようですが、よく考えてみると不思議ですよね。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

 

涙は涙腺で血液から創られます。だから涙は赤くない透明な血液なのです。

 

泣いている姿を見ると、たとえ交わされる言葉がなくても、私たちは泣いている人の気持ちを理解することができます。不思議ですね、涙。 

「涙で糖尿病神経障害が判る!?」涙を採取し3分程度で糖尿病神経障害が判明する検査方法が開発される【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。