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適材適食 -てきざいてきしょく-

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701食目「1歳6ヶ月の歯科検診で全ての歯が虫歯になり将来糖尿病になると予告された母親」@ベビーカレンダーより

「1歳6ヶ月の歯科検診で全ての歯が虫歯になり将来糖尿病になると予告された母親」@ベビーカレンダーより【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

ある母親の体験談を見つけました。

 

1歳6カ月の歯科健診で衝撃の予告
そんな折、1歳6カ月の歯科健診の日がやってきました。先生に、1日のジュースの量などを聞かれ、正直に答えていると……。「それは、糖分の取りすぎです。間違いなく3歳までにすべての歯が虫歯になり、将来は糖尿病になります」と断言されてしまったのです。

糖尿病は医療関係者がなりたくない病気の1つとも言われるつらい病気。幸い、この日の歯科健診では、虫歯になりそうな歯はあったものの、虫歯なしの判定。虫歯なしを保つため、さらには娘を将来、糖尿病にしないため、ジュース削減の日々が始まりました。

1歳ですべての歯の虫歯と糖尿病を予告された娘【ママの体験談】|ベビーカレンダーのベビーニュース

 

離乳の時期になると、少しずつですがコミュニケーションもとれるようになって、とってもかわいい時期です。と同時に将来を決める大事な時期でもあるのです。

 

生活習慣病、特に糖尿病などの原因となる肥満。肥満は幼少期、特に3歳までの体型が大きく影響していることが分かっています。

なぜか。

どうやら幼少期に①脂肪細胞の数が概ね決まってしまうこと、そして②脂肪細胞が肥大化しやすくなるか決まってしまうという2点が考えられています。

ヒトはカラダが大きければ細胞の数も多くなります。背の高いヒトは背の低いヒトよりも細胞の数が多いのです。ですが、脂肪細胞に限ってはどうやら幼少期、特に3歳までにその数が決まってしまうらしいのです。逆に言えば、1度増えてしまった脂肪細胞を減らすことはできない、のです。

何かと悪役なイメージのある脂肪細胞ですが、そんなことはありません。私たちのカラダにとって重要な役割を担っています。以前記事にしましたので興味のある人はどうぞ↓

 

では幼少期に脂肪細胞が増えすぎてします原因はなんでしょうか。それは糖質の摂り過ぎです。小さい頃、特に離乳食を始めたあたりは脂質を多く含む食材はあまり与えません。代わりに甘い食材、たとえばニンジン、カボチャ、サツマイモなどを与えます。

それについては特に問題はないのですが、そこで味を占めてしまったあかちゃんはついつい甘いものを食べたがります。そしてついつい与えてしまいます。そして気づくと3歳を過ぎて、ぽっちゃり、なんてことになるのです。

 

これは経験上の話なのですが、食事カウンセリングの時に糖尿病のある患者さんに「20歳の頃の体重を教えてください」とよく尋ねます。

ひとつの目安なのですが、今肥満体型だとしても20歳頃にスリムであれば痩せられる可能性があり、当時から太っている場合は難しいというのがあります。これも肥満細胞の数や性質が関係している、と考えられます。

 

もう少し大人になって、子どもの頃。小さい時によく食べたものに出会うとついつい食べてしまう、なんて経験ありますよね。冷静に考えると、大して美味しいわけでもないのに、でも子どもの頃感じていた味を思い出したくて、食べてしまう。そ、食と記憶には密接な関係があるのです。

 

あかちゃんが将来肥満にならないように願うのであれば、甘いものを与えるのは考えた方がいいと思います。

 

 

 

★ぶー!ポイント★

とても難しいですよね。わかります。でも、将来を考えることも大事です。 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

▲YouTube【こぞのあゆみチャンネル】では野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。