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適材適食 -てきざいてきしょく-

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783食目「6時間立ち続けると何kcal?」ただ立ち続けるだけでも運動になる

「6時間立ち続けると何kcal?」ただ立ち続けるだけでも運動になる【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

家の周りを歩いたり、プールで泳いだり、ジムで器具を使ったり。運動というと「動く」ことをイメージします。でも、動かないという運動もあります。

 

研究チームが計1,184名を対象とした46本の研究結果を分析したところ、女性の場合、立っているときは座っているときに比べて、1分あたりのカロリー消費量が0.1kcal増えることが分かった。

微々たるカロリーと感じるけれど、体重65kgの人が立つ時間を1日6時間増やせば、カロリーを1日あたり54kcalも余分に燃やせる。そしてこれが1年続けば、2.5kg相当の体脂肪が燃えることに。

(男性は通常女性より大きく、筋量が多いので、男性が立っているときは座っているときに比べて、1分あたりのカロリー消費量が0.19kcal増えたそう。)

立つこと自体は大したことではないけれど、研究チームが言うように、直立姿勢をキープするにはより多くの筋肉を使わなければならないので、より多くのエネルギーが消費できる。

また、立つことで1時間あたりの消費カロリー量が9kcal(今回の研究結果と同じくらい)増えることを示した研究結果もある。

www.womenshealthmag.com

 

立つということは、カラダ全部の重みを左右の足2本で支えること。立ち続けるということは、倒れないようにバランスを取りながらカラダ全部の重みを左右の足2本で支えること、なのです。

全身の骨と筋肉で支えているのです。そのためには筋肉を動かすためにエネルギーを必要とします。この記事によると、1分間に0.19kcalのエネルギーが消費されるとしています。

1時間で9kcal、6時間で54kcalになります。54kcalとは、大きめのミカン(161g)1個分のエネルギー量です。

www.eiyoukeisan.com

つまり「いくら立っていたって痩せるほどエネルギーを消費しない」ということです。

 

ーーーえ!?そーなの?じゃあ立たずに座ります。

ちょっと待ってください!立ち続けることにはメリットがあるんです!

 

現代では仕事の多くが椅子に腰掛けている状態で行うことが多いと思います。椅子に座っていると血行が悪くなります。血行が悪いので血圧を上げて全身に血液を届けようとします。カラダも殆ど動かさないので筋肉も使いません。また、背骨に負荷をかけないので骨が弱くなっていきます。

しかし立つこと、立ち続けることで、これらが解消します。血糖値や血圧が下がり、中性脂肪も減ります。骨に負荷がかかり丈夫になる他、筋肉を使うので筋肉が発達します。筋肉が発達すると基礎代謝が上がって、消費エネルギー量も増えます。

 

最近では30分に1度、立ち上がることが健康維持に重要と言われています。NHK『ためしてガッテン!』でも以前特集されていました。

www9.nhk.or.jp

 

もちろん、何かに寄りかかったり、何かに掴まっている状態は立ってるとは言えません。立てる時は立つ。簡単な健康法、あなたもぜひ今から始めてみませんか?

 

 

 

★ちゅー!ポイント★

「6時間立ち続けると何kcal?」ただ立ち続けるだけでも運動になる【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

立つ。誰にでもできる、当たり前のことが健康になるためのポイントだったりします。でも、立つことが話題になるほど、今の私たちは当たり前のことをしていないのかも知れません。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。