これまでの新型コロナウイルスに関する報告によると
８０％・・・・軽症
（９８％・・・・感染しても生存）
２０％・・・・重症（呼吸困難、呼吸不全）
という報告があります。
重症化しやすいのは、
- 高齢者
- 心不全のある人
- 呼吸器疾患のある人
- 透析を受けている人
- 免疫抑制剤、抗がん剤を使用している人
- 糖尿病のある人
とされています。
糖尿病のある人に向けて、国際糖尿病連合（IDF）は
糖尿病患者がウイルス感染症を発症すると、血糖変動が起こりやすいので、とくに注意が必要です。とくに糖尿病合併症がある人では、治療が困難になる可能性があります
としてアドバイスを出しています。
糖尿病のある人は
- 血糖コントロールが良くないと、白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下し、体がウイルスと戦うの難しくなる可能性がある
- 合併症のある人は、血流障害が起きていることが多く、感染が重症化するおそれがある
- 血糖値が高い状態ではウイルスが増えやすい
以上のことから注意が必要だとしています。
では、どうしたらいいのでしょう。
国際糖尿病連合（IDF）は、糖尿病患者とその家族に向けて、
できるだけウイルスを避けるために予防策を講じることが必要です。
糖尿病のある人にとって、広く一般に公開されている感染症対策や健康管理はとりわけ重要になります。
としています。具体的には
石鹸による手洗いや手指消毒用のアルコールによる消毒を行う
頻繁に触れるものをきれいにして消毒する。食物、コップやグラス、タオル、道具などを共有しない。
咳エチケットを行う
咳やくしゃみをするときに、ティッシュがない場合は、手で口や鼻をティッシュで覆うか、袖、肘の内でおさえる。使用済のティッシュは処分する。
混雑した場所を避ける
咳などの呼吸器疾患の症状を示す人との接触を避ける。対面で人と人との距離が近い接触はおよそ2m。集会や会合、公共交通機関などは感染リスクが高い。また、自分の体調に気を配り、インフルエンザのような症状がある場合は外出を避ける。
としています。
シックデイについてもアドバイスがあります↓
そして最も重要な定期受診についてもアドバイスしています。
糖尿病の定期の診療を予約している人の中には、
「医療機関に行くべきか、それとも延期するべきか？」
と悩んでいる人もいるかもしれない。
この問いに対し、英国糖尿病学会(Diabetes UK)は、
「糖尿病は継続して治療と検査を受けることが重要な病気です。糖尿病の診療の予約をとっている糖尿病患者さんは、通常通りに診察を受けるべきです」
と答えている。
受診をする際も、石鹸による手洗いや消毒、咳エチケットなどの一般的な感染症対策を徹底することが重要となる。咳が出る人はマスクの着用を忘れないようにしたい。
★ちゅー！ポイント★
ここで伝えたいのは「糖尿病のある人は重症になる！」と脅かしたいのでは決してありません。
手洗い、うがい、マスク、充分な睡眠、バランスの摂れた食事、適度な運動など、規則正しく生活のリズムを整えることが大事。そしてそれは糖尿病の合併症をも遠ざけることになる、ということです。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
