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871食目「糖尿病だった故 西城秀樹氏の食事の工夫」妻・木本美紀氏が語る食生活の工夫@介護ポストセブン

「糖尿病だった故 西城秀樹氏の食事の工夫」妻・木本美紀氏が語る食生活の工夫@介護ポストセブン【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

2018年にこの世を去った西城秀樹氏。

残念ながら私は活躍を直接見た記憶はないのですが、それでも大スターだったということは知っています。そんな西城秀樹氏の晩年について妻の木本美紀氏が語っています。

 糖尿病、脳梗塞、そして、晩年は多系統萎縮症という病気を抱えながらも常に前向きに病に立ち向かっていた西城秀樹さん。秀樹さんを支え、共に歩んできた妻の木本美紀さん。秀樹さんの命を繋いできたひとつに妻の手料理があった。シリーズ6回目は、美紀さんが工夫した木本家の食生活をクローズアップ。

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西城秀樹氏は糖尿病だったんですね。妻の木本氏は野菜が苦手な西城氏のために様々な工夫を試したそうです。

 糖尿病も抱えていた秀樹さんの食事について医師など専門家に相談しながら、美紀さんは日々の献立には工夫を続けてきたという。

「秀樹さんは本当に食べることが大好きな人でした。ずっと食欲は旺盛でしたが、2017年ごろから家の中でもバランスが取りづらくなり転ぶことが多くなっていました。お医者さまに相談しながら、その頃は特に筋力をつけるための食事作りを心がけていました。筋肉を作るのはたんぱく質ですから、なるべくお肉やお魚、豆腐、卵を使った料理を多く作るようにしていました。

 彼は昔からお肉が大好きなのですが、好んで食べるのは牛や豚。鶏肉はあまり積極的に食べなかったんです。でも良質なたんぱく質が豊富な鶏肉は、ぜひ食べて欲しかったので、鶏肉を使った料理は色々と試行錯誤しました。美味しい美味しいってよく食べてくれたのは鶏天かな。スパイスを効かせたタンドリーチキンも好きでしたね。でも、鶏肉に根菜を合わせた薄味の筑前煮はあまり箸が進まず、なかなか食べてもらえなくて…」

西城秀樹さんの命を繋いだ妻の手料理、野菜は小皿方式で【第6回】 (1/2)| 介護ポストセブン

タンパク質は筋肉の元になる材料です。筋肉が衰えると様々な不具合が出てきてしまいます。

 病を抱えた秀樹さんに長年寄り添ってきた美紀さんの頭を悩ませたのが、秀樹さんに野菜を食べてもらうことだった。

「結婚当初は、秀樹さんは野菜料理は好まないようでした。でも、糖尿病を抱えていたので血糖値を上げにくい食べ方をしなくてはいけません。ですから、野菜を先に食べて、汁物、お肉やお魚の主食、最後に白いご飯という順番で食べて欲しいのですが、仕事中心だった彼の食生活は外食が多かったので、大好きなラーメンや丼物など炭水化物から食べるクセがついていたようでした」

 家ではいつもダイニングテーブルでメインの肉料理が並ぶのを心待ちにしていた秀樹さん。その様子は妻としては嬉しく思っていたものの、最初からすべて並べてしまうと野菜料理は一番最後に食べるか残してしまうと考えた美紀さんは、ある工夫を思いつく。

「なんとか先に野菜を食べてもらいたくて、お料理屋さんのように料理を一品一品小皿に分けて、ひと皿ずつ出してみたらどうかと思いつきました。最初にサラダを出して、それを食べ終えたら次にまた小皿でお浸しを出して、その次はお野菜の煮物を出してと、コース料理のように少しずつ食卓に出したんです。

 最初のうち秀樹さんは、野菜のお皿は残して、はじによけたり、メインの料理を早く出すように急かしたりしていましたが、小皿方式を辛抱強く続けていたら、野菜も残さずに食べもらえるようになりました。血糖値も安定してきて、野菜から食べる小皿方式に彼もだんだん慣れてくれました」

西城秀樹さんの命を繋いだ妻の手料理、野菜は小皿方式で【第6回】 (1/2)| 介護ポストセブン

今、注目を集めているのが食べる順番です。食事の1番最初に野菜から食べるベジファーストは有名ですが、野菜を5分以上かけてゆっくり食べること。そして野菜の次はタンパク質を含んだものを食べること。この2つを実践すると血糖値の急上昇を抑える効果があることが分かっています。

 

 

 

★ちゅー!ポイント★ 

野菜が苦手な人も多いと思います。妻、木本氏のように小皿に分けると言った工夫は素晴らしいです★ちょっとした工夫が大きな変化になることはたくさんあります。まずはやってみること、が大事だと私は考えます。

  

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。