厚生労働省は新型コロナウイルスに感染した人で、現状比較的軽症で自宅や宿泊施設などで療養している人向けに、重症化を引き起こす前兆となる症状を自分でチェックするためのリストを公開しました。
すでに新型コロナウイルスに感染していて症状が軽い人向け、となっていますが、感染はしているが自覚症状のない無症状の人も多いことが報告されていますので、しっかり確認しておきたいと思います。
■緊急性の高い症状として厚生労働省が示したチェック項目
((本人の症状))
- 唇が紫色になっている。
- 息が荒くなった。呼吸回数が増えた。
- 急に息苦しくなった。
- 少し動くと息苦しい。
- 胸のあたりに痛みを感じる。
- 横になれない。座らないと息ができない。
- 肩で息をしている。
- 2時間ほど前から突然ゼーゼーし始めた。
- 脈が飛ぶ、脈のリズムが乱れている感じがする。
((家族から見た様子))
- 顔色が明らかに悪い。
- いつもと違って様子がおかしい。
- ぼんやりしていて、反応が弱い。
- もうろうとしていて、反応がない。
以上13項目を1日2回は確認して、該当する症状が1つでもある場合は、ただちに看護師や自治体の相談窓口に連絡するように、としています。
これに加えて、
- 咳やたんがひどくなっている。
- 起きているのがつらい。
- 嘔吐や吐き気が続いている。
- 1日3回以上の下痢が続いている。
- 食事ができない。
- 半日に1度も尿がでない。
- 鼻水・鼻づまり、喉の痛み、目が赤い、頭痛、関節が痛む、けいれんなどの症状がひどい。
などの症状にも充分注意する必要があります。
おかしいな?と思ったら、記録を付けることが大事です。
- 日時
- 体温
- 場所
- 症状・様子
- 一緒にいた人
- 気づいたこと
などを記録しておくと、治療の際に大変役立ちます。
***ポイント***
医療機関を受診する状態の時、本人はカラダが不調で、医療従事者が問診をしても正確に答えられない可能性があります。また、家族でも具体的な症状や小さな変化を伝えることは難しいものです。些細なことを走り書き=メモ程度で構いませんので、記録に残しておくと、適切な治療や処置を早く受けられるようになります。
★ちゅー!ポイント★
緊急事態宣言の中、外出した人は朝晩の2回、体温を測り記録しておくといいかも知れません。新型コロナウイルス感染症は感染してすぐに症状がでるのではなく数日空けて症状として現れてくることが報告されています。早期発見、早期治療が大切です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。