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適材適食 -てきざいてきしょく-

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895食目「糖尿病がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい理由」なぜ悪化しやすくなってしまうのでしょう

「糖尿病がある人が新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすい理由」なぜ悪化しやすくなってしまうのでしょう【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

新型コロナウイルスに感染した人の中で、糖尿病がある人は重症化しやすい傾向にあります。なぜでしょう。

 

中国・武漢市の報告では、

(入院症例138例)

  • 糖尿病、高血圧、心疾患などの合併症のある人

   ・・・46.4%

  • 集中治療室に入るような重症例で基礎疾患がある人

   ・・・70%以上

としています。

なぜ糖尿病などの基礎疾患があると新型コロナウイルス感染症は重症化してしまうのでしょう。

 

ヒトの身体には免疫細胞があり、常時体内を循環していて、細菌やウイルスなど外部からの侵入がないかを監視しています。細菌やウイルスの侵入を見つけると免疫細胞は攻撃、排除しています。

この免疫細胞のひとつに好中球こうちゅうきゅうがあります。外敵侵入を素早く察知していち早く攻撃するのも好中球です。好中球は5種類ある白血球の一種で、成人の体重50kgのヒトで約80億個〜300億個程度存在します。

そんな好中球は糖尿病があると、

  • 感染現場に移動する速度が落ちる
  • 上手に外敵に対して攻撃できない

などその能力が低下してしまいます。特に血糖値の乱高下があるとますます好中球の免疫機能=外敵への攻撃能力が落ちてしまうのです。

当然、細菌やウイルスへの攻撃は弱まり、結果増殖し重症化してしまうのです。

 

新型コロナウイルス感染症に感染、重症化して死に至るリスクは、基礎疾患のないヒトに比べ、

  • 1型糖尿病あり・・・4.42倍
  • 2型糖尿病あり・・・1.47倍

高いとされています。

 

 

今、外出自粛、3密を避けることが叫ばれています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大は何としても防がなくてはいけません。

しかし、糖尿病など生活習慣病を治療中の人は治療を決して中断しないでください。専門医の主治医の指示に従い、いつも通りの薬物・食事・運動を続けてください。

 

参照 新型コロナは糖尿病があると重症化しやすい理由 | 健康 | ダイヤモンド・オンライン

 

 

★ちゅー!ポイント★ 

糖尿病の悪化は新型コロナウイルスへの対抗する力を落としてしまうのです。糖尿病治療をしっかりきちんと続けることは、新型コロナウイルスへの最大の防御です。

特に緊急事態宣言という特別な今は生活リズムを崩しやすい環境でもあります。食事も運動もすべていつも通り!という訳にはいかないとしても、なるべくいつも通りを意識して毎日を過ごすようにしてください。どうか、治療は続けてください。

 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。