2020年5月10日のニュースで
新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した人に通知をするスマートフォンのアプリについて、西村経済再生担当大臣は導入に向けて調整を急ぐ考えを強調しました。
西村経済再生担当大臣:「早く感染を確認できることになりますので、調整を急いでいきたい」
このアプリは無線通信の「ブルートゥース」を使って感染者と濃厚接触した人を把握し、通知する仕組みです。政府は今月中の導入を目指していて、アプリの開発は厚生労働省が所管します。個人情報に配慮することで利用者を増やしたい考えで、電話番号や氏名を特定できない匿名型の仕組みにする方針です。
これって何ですか?
新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した人に通知をするスマートフォンのアプリ
これを実現するためには、
- まず感染した人は必ずこのアプリを入れておかなけれなならない。
- また感染していない人もアプリを持っていなければならない。つまりスマホ持っている人全員アプリを入れる必要がある。
- さらに誰もが常にアプリを起動しておく必要がある。
- ひとりひとりの時間と座標を記録し続けておく必要がある。
- 感染者と一定時間、一定距離内にいた人全員に通知をする。
という事になると思います。
でも、記事の後半に個人情報に配慮することで利用者を増やしたいと言っているので、上記の1.2.は個人の自由と言うことになります。となると、入れても入れなくてもいい。でも、入れてあると感染者が判る。それって、犯人捜しを助長することになるのではないでしょうか。そうと判っていて、感染した人は自ら感染していることを自ら率先して周りに伝えるでしょうか。そもそも感染しているのに、外部との接触を持つこと自体、想定が間違っている気がしてなりません。
たとえば想定が、後で感染者が判明した時に、遡って濃厚感染者に該当する人を見つけ通知する、ということにしたら、相当なシステムとネットワークが必要となります。リアルタイムで通知しないとしても、です。
これらは今、本人への聞き取り、家族や友人、知人、関係者への聞き取りによっていわゆる感染経路を特定しています。それでは、結局いつどこでどれくらいの人と接触したのかが明確に出来ない上、本人が気づかずに感染経路が特定できない感染元不明者が増えているのも日々の報道で知っています。
だとしても、発表内容が薄く、説明が足りないのかも知れませんが、このアプリの用途が判りません。
どなたか判る人、いますか?
あなたはこのアプリ、使いますか?
★ちゅー!ポイント★
新型コロナウイルス感染症対策を行う上で、デジタルやネットワークなどのテクノロジーをどんどん導入することには大賛成です。中には効果がハッキリしていないものもあるでしょう。それでも感染防止を最優先で行っていくことは大事だと思います。しかし、使いにくいものを導入するのはいかがなものでしょう。同じ国費を投入するのであれば、新型コロナウイルス感染症の治療を行っている医療関係者の支援に廻してほしいと思ってしまいます。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。