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952食目「新型コロナウイルス感染症対策サービスに2ヶ月間で約4万人がAIに相談」あなたは誰に相談しましたか?

「新型コロナウイルス感染症対策サービスに2ヶ月間で約4万人がAIに相談」あなたは誰に相談しましたか?【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

新型コロナウイルス感染症は、私もあなたも誰もが感染する可能性があるとされています。そのために緊急事態宣言が発せられ、誰もが自宅で過ごし、他の人との接触を避け、感染拡大を防ぎました。

新型コロナウイルス感染症が出現し現在に至るまで、テレビや新聞、SNSやウェブサイト上には、数え切れないほどの情報が流されています。

しかし、今回が特別だったのは、人との接触を避けるため、個々が少ない人数で長い期間過ごした点ではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の情報はたくさんある。中にはフェイクも含まれていました。では、どれを信じたらいいのか。自分はこう考えているのだけれど、他の人はどう考えているのか。「相談」する相手がいなかったのかも知れません。

こんなニュースを見つけました。

新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとなり、医療のAI(人工知能)化やIT化が一気に進む」――。

 内閣府の研究開発事業「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」(以下AIホスピタル事業)を率いる中村祐輔プログラムディレクター(PD)は、これまで進まなかった医療のAI化とIT化の今後について、こう期待を寄せる。中村ディレクターは公益財団法人がん研究会でがんプレシジョン医療研究センター所長も務めている。

開始2カ月で4万人が利用

 同事業で2020年3月18日に始めた、AIアバターを使って個人に合った情報を提供する新サービスを巡っては、開始2カ月間で約4万人が利用したという。もちろん新型コロナウイルス感染症の対策サービスである。

 新サービスの名称は「新型コロナウイルス感染症 相談補助システム」だ。パソコンやスマートフォンのWebブラウザーから専用サイトにアクセスするだけで使える。利用者がAIアバターの質問に回答すると、「帰国者・接触者相談センター、あるいはかかりつけ医に電話でご相談ください」といった自身に合った情報を得られる。個人情報は収集しない。

 アバターを使う狙いは「高齢者でも使いやすいようにするため」(中村PD)である。感染症対策に役立ててほしいと、2020年5月10日までの回答結果の概要を国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のWebサイトで公開している。

 オンラインでボットと相談するサービスは、神奈川県がLINEと共同で2020年3月5日に始めたのを皮切りに、各自治体が取り組み始めている。自治体が設けた専用アカウントに、利用者が体調や年齢、既往歴、郵便番号などを入力すると、その人に合った新型コロナウイルス関連の情報を提供する。必要に応じて、帰国者・接触者相談センターへの連絡も案内する。

 これに対し、中村PDは「個人への情報提供だけではなく、AIアバターとのやり取りからトリアージし、必要な患者を医療機関につなぐ流れ」をつくろうと開発したという。ただ、実際には「(政府が決めたルールで)新型コロナ患者の相談は帰国者・接触者相談センターに集約されていたので、そこまでは実装できなかった」(中村PD)。一部で後悔を残す格好となったわけだ。

 

xtech.nikkei.com

 

▼新型コロナウイルス感染症 相談補助システム

www.nibiohn.go.jp

 

上記のサイトにアクセスするとQRコードが表示されるので、スマホで読み取ると、AIによる相談補助システムが表示されます。

「新型コロナウイルス感染症対策サービスに2ヶ月間で約4万人がAIに相談」あなたは誰に相談しましたか?【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

▲こんな画面が表示されるはずです。表示される文章を読みながら答えていく、という流れのようです。

 

このサイトにわずか2ヶ月間で4万人がアクセスし、AIに相談したそうです。ところでよく訊く「AI」って何のことでしょう。

AI

人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI〈エーアイ〉)とは、「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語。

「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。

人工知能 - Wikipedia

Artificial・・・・人工的な

Intelligence・・・知能

の頭文字でAIということのようです。

 

そしてこのAIは人の顔=アバター(=分身)がナビゲートしてあたかも会話しているかのように質問をしてきます。

 

(私見ですが)

このサービス、アバターを使わなくても単に質問を載せ、答えとして用意する選択肢にそれぞれ最適なアドバイスを載せておけば済むことだったのかも知れません。でもアバターを使うことによって、あたかも誰かに相談しているような状況を創り出すことで、4万もの人が利用したのかも知れません。

誰かに相談したかった、というのが理由かも知れません。

不安な時、迷っている時、どうしたらいいか判断できない時。誰かに相談することで安心を得たいと考えるのは特別なことではないと想います。私だって不安です。それがたとえAIだと判っていたとしても、安心を得ることの方が勝ったのかも知れません。

この画面だけを見れば、例えばLINEで友だちと話しているのと何ら変わりありません。相手のアイコンがあって、文字が話し言葉で表示される。違いは、その返事が実在する人物か、AIなのか、だけです。そしてAIは間違えることはありません。予め決まった最適なアドバイスを表示するだけです。

結果的に同じアドバイスだとしても、政府のサイトで見つけるのと、アバターを使ったAIが答えてくれるのでは、どちらがいいでしょうか。

 

★ちゅー!ポイント★

AIが身近になってきているのは誰もが感じていることだと想います。今回は新型コロナウイルス感染症についてでしたが、もし栄養指導をAIで受けるとしたら、あなたはどう想いますか?受けたいですか?受けたくないですか?それは何故ですか? 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

▲YouTubeでは野菜や果物など食べものに関する情報を動画配信しています★

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。