サワラ食缶、ふた開けたらハエ飛び出した…中学給食に幼虫8匹混入
静岡県裾野市の教育委員会は18日、市立富岡中学校の17日の給食に、ハエの幼虫が混入していたと発表した。食べた生徒はいなかった。
発表によると、幼虫がいたのは市立学校給食センターで調理した「サワラのピリッと焼き」。1クラスで配膳のために食缶(縦約40センチ、横約30センチ、深さ約10センチ)のふたを開けたところ、ハエが中から飛んだという。担任の指示でサワラを食べるのをやめた。給食センターがこのクラスの34人分を調べると、ハエの幼虫8匹が見つかった。市教育総務課は、「再発防止に努める」としている。
今、私たちは衛生にとても気を遣い、できる限りの努力を行っています。新型コロナウイルス感染症の拡大防止から始まった手洗いやマスク、3密、ソーシャルディスタンスなど、ついウイルス感染だけに目を向けてしまいがちになりますが、私たちの健康を脅かすものは新型コロナウイルスだけではありません。細菌やウイルスだけではないのです。
今回給食を作っている現場で衛生が軽んじされていたとは言い切れませんが、実際にハエの幼虫が複数混入していた事実は変わりません。
どんなに対策をしたとしても、避けられないことはあります。だから仕方ないと諦めるのではなくて、それでもできる限りのことをやり続けるしかない、と私は考えます。そしてそれはとても難しいことです。しかし決してやめることの許されないことです。
そして食の問題は私の問題でもありあなたの問題でもあります。食べたものはあなたを形作る素材となります。食を、食の安全を考えてみませんか。
★ちゅー!ポイント★
誰一人食べる前に発見できたことが不幸中の幸いです。今回のことがきっかけとなってより安全、もっと安心な給食を生徒さんたちが楽しめるようになって欲しいと願っています。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。