2020年、今年の梅雨は長く続く豪雨のため、日本各地に大きな傷跡を残しました。そして、今、令和2年7月豪雨が日々の食卓に影響を及ぼし始めています。
全国的に河川の氾濫や土砂災害などが相次いでいますが、この原因が長期にわたって停滞している梅雨前線です。この雨は農作物の生育にも影響し、価格が上がっています。
（三浦キャスター）「ニンジン2本で販売しているこちらの店も少しでも消費者が買いやすいようにばら売り1本ずつでも販売しています」
宮崎市にあるこちらのスーパーでも全国的な大雨の影響で野菜全般が高値となっています。一袋100円から130円だったニンジンは通常のおよそ倍の198円。じゃがいもも一袋238円といつもの倍以上となっています。葉物野菜のレタスも100円から150円でしたがきょうは198円でした。
（買い物客）「120円くらいで買えたものが200円…もっとしますもんね」「少しでも安い方、1本売りで（買う）」
（スーパーまつの青果担当 徳元隆さん）「ニンジン、ジャガイモ、葉物野菜も産地の切り替え時期になっていますので少しお値段の方が高くなっている」
青果物全般が高騰しているため、店側もこれまでとは異なる対応をとっています。
（スーパーまつの青果担当 徳元隆さん）「少量パックを作ったり、お客様に迷惑をかけないように買いやすいお値段にしたり普段扱っていない輸入の果物とかそういう商品をいっぱい仕入れることによって食生活に迷惑をかけないように努力している」
家計にも大きな影響を与える今回の大雨…。
出荷元の天候が落ち着くまではこの高値がしばらく続きそうです。
長雨の影響は家計にも…野菜や果物の価格が心配。福島県福島市のスーパーではすでに異変が起きていた。
長雨の影響により、野菜の価格が高騰し「スーパーキクタ荒井店」では半分にカットし値段を抑えた野菜が売れていた。
買い物客：「高いです。しょうがないでしょうね、この雨だからね。１個だと高いから半分にするとか考えますよね」
特に、コマツナ・ニンジンは２０１９年の同じ時期に比べて１．５倍に。
さらに、長ネギは２０１９年の２倍…１束３本で２４８円まで跳ね上がった。
買い物客：「高くなったと思います。でもどうしようもないよね。野菜は食べるから」
長雨で収穫量が減り、市場に出回る量が減ったことが大きな要因。
スーパーキクタ荒井店・佐藤光雄店長：「東日本、西日本共に長雨の影響で作物がとれない。また不良品が多いということで品薄状態が続いてるという中で値段が高騰しているのが現状。天候に大きく野菜は左右され安いので、天候に祈るしかない」
あなたもスーパーに行く度に切実に感じていると思います。
夏は野菜や果物の季節。
夏野菜（なつやさい）とは、野菜の中で特に夏期に収穫されるものをいい、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、ニラ、カボチャ、ズッキーニなどが代表的である。
カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどを多く含む野菜が多く、夏ばてなどに効果が高い。
夏に旬を迎える野菜や果物には、暑い夏を乗り越えるための影響がぎゅっと詰まった天の恵みなのです★
本当は採れたての旬のみずみずしい野菜や果物を食べて欲しいのですが、毎日のこととなるとなかなか手がでません。
そんな時は、加工品に注目しましょう。例えばカット野菜などです。カット野菜の多くは比較的値段が安定しています。採れたて！とは言えないものもありますが、それでも充分鮮度が保たれたものが多いです。また冷凍野菜なども安定供給中に収穫、加工して高度な冷凍技術を使ってしっかり鮮度を保っています。スーパーやコンビニなら必ずと言っていいレベルで置いてありますので、ぜひ見つけてみてください★
★ちゅー！ポイント★
今回の豪雨で大牟田では既に終えたイネに大きな影響がでているそうです。お米のようにこれから育て収穫する野菜や果物も高くなってしまうかも知れません。
美味しくて栄養たっぷりでしかも安い旬の野菜や果物が店先にたくさん並ぶのを祈って、今は工夫してなんとか凌いでいきましょう。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
