先日のミルクについての続編の続編です。
以前は乳牛の乳=牛乳についてお話しました。
今回は、牛乳以外のミルクについて観ていこうと思います。ところで牛乳以外のミルクって、どんなものの事でしょう。今回取り上げるのは、植物性ミルクです。
植物性ミルク(しょくぶつせいミルク、plant milk)
植物から採れるミルクである。
特に、豆乳やアーモンドミルク、ライスミルク、ココナッツミルクが市場に広く出回っている。市販品にはしばしばカルシウムやビタミン類が添加されている。
牛乳などの動物性のミルクと違い、ラクトース(乳糖)、コレステロールが含まれないため、乳糖不耐症でも飲用できる。また、カゼインが含まれないため牛乳アレルギーを持つ人や、乳製品も摂取しない純菜食主義者(ヴィーガン)の人向けの食品としても有用である。
1番の特徴は動物性ではなく植物性であるという点です。そして植物から採れるということで
- アーモンドミルク
- ココナッツミルク
- ライスミルク(玄米ミルク)
- ソイミルク(豆乳)
- ピーナッツミルク
- ピーミルク(エンドウマメミルク)
- クルミミルク
- 亜麻仁ミルク(アマニミルク/フラックスミルク)
- カシューナッツミルク
- ヘンプミルク(麻ミルク)
- バーリーミルク(大麦ミルク)
などの種類があります。ここでは代表的な植物性ミルクを観ていきましょう。
アーモンドミルク
アーモンドミルク(英語: almond milk)
(100 gあたり)
エネルギー・・・・・・15 kcal (63 kJ)
タンパク質 ・・・・・・0.59 g
脂肪・・・・・・・・・ 1.10 g
炭水化物・・・・・・・ 0.58 g
水に浸したアーモンドをミキサーなどで砕き、水を加えてガーゼなどでかすを漉した飲料である。牛乳と異なり乳糖とコレステロールを含まないので、乳糖不耐症の人も飲用可能である。
味をつけずにそのまま飲むこともできるが、メープルシロップや蜂蜜などを加えて甘みをつけて飲むことが多い。
中世にはすでにイスラム圏とキリスト教圏で知られていた。中世の台所では、牛乳はすぐに腐敗するので、常食として置かれていた。
イランでは、アーモンドミルクをベースにした、ハリーレ・バダム(アーモンド粥)というお菓子がラマダン中に伝統的に供される。
欧米ではバニラやチョコレートの風味をつけたアーモンドミルクも市販されており、豆乳と似通った扱いを受けている。動物性の食品を一切摂らないヴィーガンのための料理やキリスト教の四旬節など宗教的な理由で動物性の食品の摂取が禁じられている期間中の料理に、牛乳の代用として使用することもある。伝統的なブラン・マンジェはアーモンドミルクを使って作られる。
家庭でも簡単に作ることができるが、その際は間違ってもビター種(苦扁桃)を使ってはならない。何故なら、ビター種に含まれているアミグダリンが加水分解されると猛毒のシアン化水素を発生するからである。ビターアーモンドは日本などでは食品としての輸入が禁止されている。
先日お話ししたアーモンドミルクです。
- 栄養価が高い。
- 抗酸化作用があるビタミンEが多く含まれている。
- 食物繊維、オレイン酸、ポリフェノールも豊富。
ココナッツミルク
ココナッツミルク(または、ココナツミルク、英語: coconut milk)
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・150kcaL
脂質・・・・・・・・・・16 g
飽和脂肪酸・・・・・・13 g
多価不飽和脂肪酸・・・0.1 g
一価不飽和脂肪酸・・・0.8 g
コレステロール・・・・・0 mg
ナトリウム・・・・・・・12 mg
カリウム・・・・・・・・230 mg
炭水化物・・・・・・・・2.8 g
水溶性食物繊維・・・・0.2 g
不溶性食物繊維・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・1.9 g
ビタミンC・・・・・・・ 0 mg
カルシウム・・・・・・・5 mg
鉄・・・・・・・・・・・0.8 mg
ビタミンD・・・・・・・ 0 µg
ビタミンB6・・・・・・ 0 mg
コバラミン・・・・・・・0 µg
マグネシウム・・・・・・28 mg
成熟したココナッツの種子の内側に、層状に形成される固形胚乳から得られる、甘い乳状の食材。
すりおろしたココナッツの固形胚乳を水と一緒に弱火で煮込んでから裏漉しし、目の粗いガーゼなどの布で絞って作る。ココナッツの種子の中央に溜まった水状の液体、つまり液状胚乳(いわゆるココナッツジュース)とは全く別のものであるが、生物学の研究で植物の組織培養の培地にこの液状胚乳を用いるとき、「ココナッツミルク」の名称を用いるので紛らわしい。なお、水の代わりにココナッツジュースと固形胚乳を使って作るココナッツミルクもある。
- 炭水化物は少ない。
- 脂肪分が高い。
ライスミルク
ライスミルク(Rice milk)
コメから作られる穀物ミルクである。一般には玄米から作られ、玄米ミルクともいう。
もともとはヨーロッパで乳製品や大豆のアレルギーを持つ人や菜食主義者の間で普及した食品である。欧米では牛乳や豆乳に代わる第3のミルクと呼ばれ、飲みやすさや使いやすさも認められ、多くのスーパーマーケットで日常的に扱われる商品として普及している。アメリカでは、「ライスドリーム」という商品が販売されている。
- ビタミンB、ビタミンE、ミネラルが豊富。
- 低カロリー
ソイミルク
豆乳(とうにゅう)
100 g あたり
カロリー・・・・・・・・150kcaL
カロリー ・・・・・・・・45kcaL
脂質・・・・・・・・・・2 g
飽和脂肪酸・・・・・・0.4 g
多価不飽和脂肪酸・・・1 g
一価不飽和脂肪酸・・・0.4 g
ナトリウム・・・・・・・2 mg
カリウム・・・・・・・・190 mg
炭水化物・・・・・・・・3.1 g
水溶性食物繊維・・・・0.2 g
不溶性食物繊維・・・・0 g
タンパク質・・・・・・・3.6 g
ビタミンC ・・・・・・・0 mg
カルシウム・・・・・・・15 mg
鉄・・・・・・・・・・・1.2 mg
ビタミンD・・・・・・・ 0%
ビタミンB6・・・・・・・0.1 mg
コバラミン・・・・・・・0%
マグネシウム・・・・・・25 mg
大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮つめた汁を漉した飲料である。味は無調整であれば豆腐とほぼ同じで、大豆特有の青臭さがある。この風味を好む人も多いが、飲みづらいと感じる人もいるため、牛乳に似せて味を調えた調製豆乳や、果汁を加えたり砂糖などで甘みを加えた豆乳飲料も販売されている。なお煮詰めた汁を濾して残った繊維質のものがおからである。
- タンパク質が豊富。
- 大豆イソフラボンが入っている。
★ちゅー!ポイント★
植物から採れるミルク。牛乳にはない特徴を持っていますので、興味のある人は調べてみてはいかがでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。