先日用があって出かけました。とあるJRの駅で電車が来るのを待っていると、
ドアの横がピカピカ光ったあまり見かけない電車が来ました。その電車が発車したのを見送っていると、
え????何コレ????赤い電球で縁取られていて、びっくり。。。と、驚いているとこちらのホームにも電車が入って来たので、乗りました。
(ちなみに最近電車の話題が多いですが私は鉄子ではありません。ただし甥っ子(4歳)は現在鉄分を充電中です。)
何気なく見上げたつり革の広告に目を奪われました。
ーーー九州人なら食べたことあるやろ?
三幸製菓のミニサラダの広告でした。
確かに佐賀生まれ佐賀育ちの私は、ミニサラダ知っています。食べた事あります。気になったので調べてみたら、なんとミニサラダ、今から約30年前の平成3年=1991年に発売されたんですって。もっと何十年も昔からあるんだと何となく思っていました。
で、まるで九州にしか売ってない?ようなキャッチコピーなので東京出身の人にミニサラダ知ってるか訊ねたところ、「知ってる、食べたことある、というかソフトサラダでしょ?」という答えが返ってきました。
ソフトサラダせんべい
こちらは柿の種で有名な大手、亀田製菓が販売しているソフトサラダ。こちらは1970年に発売されているそうです。
50年=1世紀の半分ほど販売され続けている超ロングセラー商品ですね。
三幸製菓のミニサラダは発売当初九州限定で販売していたそうです。そこで大ヒット、その後全国展開した、とありました。
どちらも大ヒット商品、きっとあなたも食べたことがあると思います。ということで、栄養成分を観てみましょう!
ミニサラダ(三幸製菓)
100gあたり
エネルギー・・・・・・・・・・488kcaL
タンパク質・・・・・・・・・・4.6g
脂質・・・・・・・・・・・・・22.5g
炭水化物・・・・・・・・・・・66.8g
食塩相当量・・・・・・・・・・2.73g
ソフトサラダ(亀田製菓)
100gあたり
エネルギー・・・・・・・・・・468kcaL
タンパク質・・・・・・・・・・4.3g
脂質・・・・・・・・・・・・・17.0g
炭水化物・・・・・・・・・・・74.5g
食塩相当量・・・・・・・・・・1.65g
うーーーーーーーーーーん、、、、どちらも高カロリー、そして塩分高めですね、、、。これはかなり食べる量に注意が必要ですね。どちらもヘルシーな感じのサラダという言葉が入っているのに・・・。
ところでなんで「サラダ味」って言うのでしょう。サラダ味ってどんな味でしょう?
ということで調べてみました。って既にしっかり調べているサイトがありましたので紹介します↓
■「サラダ」=「サラダ味」のことではない
実は、「サラダ」というのは「サラダ味」を意味しているのではありませんでした。ずばり、「サラダ」とは「サラダ油」のことだったのです!
サラダ油を使って作られたお菓子を意味するそう。そして味つけは「塩」のみ。
そうです、日本人のソウルスナックとも言えるせんべいも、カルビーのじゃがりこも、グリコのプリッツも、すべてあの「サラダ」というのは「サラダ油を使って作られた塩味のお菓子」という意味でした。
せんべいやプリッツのパッケージをよく見てみると、たしかに「サラダ」と大きく書いてはありますが、しっかりと「あっさり塩味」や「旨塩味」などとも、きちんと書いてありました。
そして、かの有名な米菓メーカーの最大手亀田製菓によると、「塩味」という純日本風の表記より洋風でおしゃれな「サラダ味」としたほうがよいと考えられたことから、この「サラダ」が誕生したのだとか。
またその当時は、サラダ油がまだ高価とされた1960年代。「サラダ味」というのがそれまでの「しょうゆ味」より斬新で高級感なイメージが人気を集め、それを機に定番の味付けとなったそう。
時代背景として、1960年代は日本人の食生活が一気に欧米化し、米菓の売り上げも激減。そして何とか時代の波に追いつこうと考えだされたのが「サラダ」味だったのです。
私たちが何気なく目にしていた、よく考えると不自然な表記には、戦後の菓子メーカーによって考え出された、深い「歴史」があったのですね。
なるほど、日本の欧米化が一気に進んだ1960年代に、まだ高価だったサラダ油。ある意味みんなの憧れでもあったサラダ油のサラダという言葉を使ったという流れなんですね。そして1970年に亀田製菓からソフトサラダが発売された、ということのようですね。
★ちゅー!ポイント★
サラダ味のせんべい。塩味がきいててサクサク美味しくてついつい後をひきますけど、くれぐれも食べ過ぎ注意です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。