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1128食目「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

 

昨日は、12月に旬を迎える野菜の話をしました。

 

今回は果物。12月に旬を迎える果物にラ・フランスがあります。

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

ラ・フランスというのは品種の名前でラ・フランスはセイヨウナシ/洋ナシの仲間です。ところで、ラ・フランスってどういう意味でしょう。

 

ラ・フランスのLaはフランス語の女性名詞につく定冠詞なんだそうで、La Franceというと、フランス国を意味するそうです。

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

国の名前を冠したフランスを代表する果物ってことでしょうか。確かにラ・フランスって日本の梨とは違ってどこか上品な感じのまさにおフランスなお味?がします。パリジャンヌがフランスパンが入った紙袋から取り出してかじってるイメージ?(貧弱)です。

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

ところが、ラ・フランスというセイヨウナシは本国フランスでは存在しないそうなんです。

1864年に、フランスのクロード・ブランシェ (Claude Blanchet) が発見した品種で、日本へは1903年(明治36年)に農商務省農事試験場園芸試験地(静岡県)へ食用としてではなく、受粉用として導入された。日本では盛んに栽培されているが、本国フランスなどヨーロッパ各国では、気候が合わなかったためにほとんど生産されていない。
ラ・フランスは日本独自の呼び名で、本国フランスでの品種名は発見者の名を取り、Claude Blanchetとなっている。

ラ・フランス - Wikipedia

何と本国フランスでは殆ど作られていないだけでなく、呼び名も違うという事実!衝撃です。

 

では、日本ではどこで生産されているのかというと、こちら↓

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

山形県、なんだそうです。

山形の果物と言えば、サクランボをイメージする人も多いと思います。

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

が、実は農林水産省の収穫量集計によると、

サクランボ・・・・・14,500トン(全国1位)

セイヨウナシ・・・・18,800トン(全国1位)

とサクランボよりもたくさん採れているんです!サクランボと西洋なしでは大きさも違いますし、セイヨウナシにも色々種類があるので、比較はできませんが、それでも意外な収穫量です!

「フランスって名前でフランス産なのにフランスにはナシ」12月が旬の果物『ラ・フランス』のお話【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)

なんか、もう、ラ・ヤマガタでいいのではないか?と思ったりしました。

 

 

★ちゅー!ポイント★

ちなみにラ・フランスは、収穫したては美味しくない(正直不味いとまで書かれている)そうです。収穫後しばらく置いて追熟させることであの独特の香りと味になります。 

 

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。