昨日は、12月に旬を迎える野菜の話をしました。
今回は果物。12月に旬を迎える果物にラ・フランスがあります。
ラ・フランスというのは品種の名前でラ・フランスはセイヨウナシ/洋ナシの仲間です。ところで、ラ・フランスってどういう意味でしょう。
ラ・フランスのLaはフランス語の女性名詞につく定冠詞なんだそうで、La Franceというと、フランス国を意味するそうです。
国の名前を冠したフランスを代表する果物ってことでしょうか。確かにラ・フランスって日本の梨とは違ってどこか上品な感じのまさにおフランスなお味?がします。パリジャンヌがフランスパンが入った紙袋から取り出してかじってるイメージ?(貧弱)です。
ところが、ラ・フランスというセイヨウナシは本国フランスでは存在しないそうなんです。
1864年に、フランスのクロード・ブランシェ (Claude Blanchet) が発見した品種で、日本へは1903年(明治36年)に農商務省農事試験場園芸試験地(静岡県)へ食用としてではなく、受粉用として導入された。日本では盛んに栽培されているが、本国フランスなどヨーロッパ各国では、気候が合わなかったためにほとんど生産されていない。
ラ・フランスは日本独自の呼び名で、本国フランスでの品種名は発見者の名を取り、Claude Blanchetとなっている。
何と本国フランスでは殆ど作られていないだけでなく、呼び名も違うという事実!衝撃です。
では、日本ではどこで生産されているのかというと、こちら↓
山形県、なんだそうです。
山形の果物と言えば、サクランボをイメージする人も多いと思います。
が、実は農林水産省の収穫量集計によると、
サクランボ・・・・・14,500トン(全国1位)
セイヨウナシ・・・・18,800トン(全国1位)
とサクランボよりもたくさん採れているんです!サクランボと西洋なしでは大きさも違いますし、セイヨウナシにも色々種類があるので、比較はできませんが、それでも意外な収穫量です!
なんか、もう、ラ・ヤマガタでいいのではないか?と思ったりしました。
★ちゅー!ポイント★
ちなみにラ・フランスは、収穫したては美味しくない(正直不味いとまで書かれている)そうです。収穫後しばらく置いて追熟させることであの独特の香りと味になります。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。