『感染者が急増!』
『1日の感染者数を更新!』
『3日連続で200人を突破!』
近頃、新型コロナウイルス感染症に感染した人の数が急増しています。
Googleで「新型コロナウイルス感染症」と検索すると出てくる新たな新型コロナウイルスの感染者数のグラフを見れば、明らかに3つ目の山となっており、第3波であることは間違いありません。
では、冬の必ずと言っていい程流行するインフルエンザはどうなっているのでしょうか。私がブログを始めて今までの間でも何度もインフルエンザは必ず話題になりました。
今、インフルエンザの流行はどうなっているのでしょうか。私が勤務している感覚では、インフルエンザの予防接種を受ける人は数多く見かけましたが、インフルエンザにかかった、という人は今年、2020年は見ていない気がします。
そこで調べてみました。
過去5年で最も少ない記録
過去5年の患者推計値を見てみると、最も多かった2017ー2018年シーズンは1400万人を超えていました。2019ー2020年シーズンは、定期的な発表は例年より早い4月10日までで終了しており、この時点で728.5万人に留まりました。
例年と医療機関の状況や検査数等が異なる可能性はあるものの、昨シーズンの総数と比べると約480万人、昨シーズン同時期(1176万人)と比べても約450万人減少しました。例年のピーク期に患者数増えず 昨年より早い終息
今シーズンの大きな特徴は、例年のピーク時期に患者数が大きく増えなかったことです。
今シーズンは早い時期から流行が始まって12月までは昨シーズンを上回る報告数で推移しました。しかし、例年、患者数が急増する年末から年始に関してほとんど変化が見られず、1月中旬~下旬の報告数は昨年の約3分の1に留まりました。
4日、厚生労働省は最新のインフルエンザの国内発生状況(11月23日~29日分)を発表しました。
昨年は同時期に、全国で27,393件の発生が報告されましたが、今年は46件でした。昨年比でおよそ600分の1という、いわば「消滅状態」とも感じられる数字です。
今年の冬は、新型コロナとインフルエンザが同時流行する、いわゆる「ツインデミック」が不安視されていました。要治療者・入院者が急増することで、病院機能がパニックになる、と指摘する声もありました。
インフルエンザの流行は、年によって前後しますが11月下旬から12月にかけて発生します。ここ10年で、1月以降に流行が発生したのは2015/2016シーズン(2016年第1週)しかありません。
去年と今年の、国内のインフルエンザ報告数(定点あたり)の推移をグラフにすると下記のようになります。
インフルエンザ定点あたり報告数2019年と2020年の比較(厚労省データより筆者作成)
インフルエンザ定点あたり報告数2019年と2020年の比較(厚労省データより筆者作成)
2019年が青の線、2020年が赤の線です。ご覧の通り、去年はこの時期(48週)にかけて報告数が急増し流行状態になっていましたが、今年はゼロを示す横軸とほぼ一致しており、流行が起きていないことが分かります。
厚生労働省の発表データ
どうやらインフルエンザはこれらのデータからすると流行してはいないようです。
ではなぜ毎年猛威を奮うインフルエンザが2020年は流行しなかったのでしょう。
理由は明確にされてはいませんが、
手洗い、うがい、手指の消毒、マスク、3密を避ける、など新型コロナウイルスへの対応を多くの人がしっかり行っているのがひとつの要因ではないでしょうか。
新型コロナウイルスもインフルエンザも同じウイルス。私たちが今取り組んでいる対策はウイルス感染を予防するために有効なのです。そして事前に多くの人がインフルエンザの予防接種を早い段階で接種したこともあるのかも知れません。
しかし、インフルエンザは防げても、新型コロナウイルスは防げていない。それだけ新型コロナウイルスの感染力が強いと言えるのではないでしょうか。
ーーーこんなに一生懸命、感染予防しても新型コロナウイルスに効かないんじゃあ意味がない
それは違います。インフルエンザの感染を抑え込んだことから、ウイルスにはある程度有効です。流行していないからと言って、インフルエンザウイルスがなくなってしまったわけではありません。新型コロナウイルスに対して効果が若干低くても、インフルエンザをはじめ様々なウイルスからの感染を予防することはできるのではないでしょうか。
逆に考えてみましょう。
2020年の冬は新型コロナウイルスのために、感染予防をしっかりとしています。しかし去年はどうでしたか。外出時はマスクをしてましたか?手洗い、うがい、消毒など今と同じようにしていたでしょうか。
やはり今、私も含めあなたが一生懸命やっている感染予防対策には効果がある、と言えるのではないでしょうか。
★ちゅー!ポイント★
どんなに対策をしても感染してしまう事はあり得ます。 ですが、無防備では簡単に感染してしまいます。対策をしっかりして、できる限り感染しない、させないようにする。それで感染してしまったら、医療機関へ迷わず連絡をする。ひとりひとりがしっかりとやらなければ、きっと抑え込むことは難しいのでないでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。