TNCテレビ西日本が年末年始の福大病院エクモセンターを取材しました。(動画あり)
最後のとりで
コロナ重症者治療 福大病院「エクモセンター」
年末年始もフル稼働
「第3波」と言われる感染の拡大に歯止めがかからない中、福岡の医療現場も対応に追われています。
重症患者の治療の「最後の砦」となるエクモセンターの年末年始を取材しました。
福岡市城南区の福岡大学病院に2020年7月に新設された「エクモセンター」です。
▼石倉宏恭センター長
「こちらがICUです。現在は2名の患者が入院しています。エクモの管理はもちろん、人工呼吸だとか血液透析器だとか点滴だとか多くの処置を看護師が担っています」九州では最も多い6台のエクモを保有し、肺の機能が著しく低下した重症患者1人につき、5人のスタッフが付いて対応にあたっています。
大みそか、ICUの中では患者の体に取り付けられたエクモの管に問題が無いか、看護師がつきっきりで対応にあたっていました。
エクモは患者の血液を取り出して二酸化炭素を取り除き、代わりに酸素を取り込んで再び体に戻す装置で、患者の肺を休ませることで治癒を手助けします。
片時も患者から目を離せない高度な治療ー。
やがて迎えた新年も、機械の光だけがともるICUには看護師の姿がありました。
この年末年始はコロナの重症患者2人に加え、他の病気の患者2人もエクモを使っていて、センターはフル稼働の状態でした。
▼石倉宏恭センター長
「バックアップでどうしても1台のエクモをとっておかないとだめですので、もう一人エクモの対象の患者さんが搬入されたときには危機的状況と言ってもよかった、幸いそういうことはなかったですけども。(スタッフも)体力的にも疲れてきているし、まだ先が見えないので精神面でも疲労が募っている状況」そして5日も・・・
新たにコロナの重症患者1人が搬送されてきました。
センター長の石倉医師はこれ以上、コロナの重症者が増えると他の病気でエクモが必要な患者を受け入れられなくなると危惧しています。
▼石倉宏恭センター長
「重症のコロナ患者が増えることによって、そこに配置する医療スタッフ、看護師の配置が多くなるが、要請があっても一般の救急を受けることができなくなる状況に陥る可能性がある。できるだけ重症化しないのが大事ですので、みなさん陽性にならないように日々注意してほしい」年末年始も緊張が続いた重症者治療の「最後の砦」。
コロナの感染拡大が続く中、その能力の限界が日いちにちと近付いています。
▼動画あり
もし新型コロナウイルス感染症に感染したら、重症になっても病院で治療してくれる。その通りです。ですが、この映像から判るのは、エクモによる治療がものすごく大変だということです。
★モゥー!ポイント★
第2回目となる緊急事態宣言が発せられました。 今、何を最優先すべきなのかをよく考えて行動しなくてはならない時期なのではないでしょうか。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。