![「ふりかけの[ゆかり]4姉妹に新メンバー？」まさかの「あゆみ」？【適材適食】小園亜由美（管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ）糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務＠福岡姪浜・福岡天神](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kozonoayumi2018/20210111/20210111082105.jpg)
ふりかけと訊いて思い出すのはゆかりという人も多いと思います。
ゆかり
三島食品が製造販売する赤ジソのふりかけ。同社の登録商標（第561358号の2ほか）であり、日本の赤ジソふりかけ市場の約9割を占める。
名古屋周辺で食べられていた赤ジソの漬物をヒントに1970年（昭和45年）に販売開始し、三島食品の売上の3割を占める看板商品に成長した。
誰もが1度は食べたことがあるのではないでしょうか。でもなぜ「ゆかり」なんでしょう。赤ジソとは全然イメージが結び着きません。その答えはメーカーである三島食品のサイトにありました↓
「ゆかり®」命名のいわれ
紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る
ーーー古今和歌集 詠み人知らず
｢むらさき草が一本咲いている。と言う(縁)だけで武蔵野の草花が、皆愛おしく（身近に）感じてしまう…
｢縁｣のあるもの、｢ゆかり｣のあるものとして、むらさき草が詠われているところから、｢ゆかり（縁）の色｣は、｢紫色｣を言うようになりました。現在、人の名前で『紫子』と書いて「ゆかりこ」と読む方もおられます。
三島食品株式会社では、赤しその名前を考えたとき、商品の色が紫色であることと、皆様との「ご縁」を大切にしたいとの思いから、「ゆかり」と命名しました。なお、商品名の「ゆかり」は1960(昭和35）年12月10日特許庁において商標として登録されました。
従来、株式会社中埜酢店様のご厚意により商標を使用させていただいておりましたが、1999年株式会社ミツカングループ本社(前身 株式会社中埜酢店）様より譲り受け、同年9月に名実共に当社の商標として登録されることになりました。
和歌の訳は、
意味
ただ一本の紫草があるために、広い武蔵野じゅうに生えているすべての草が懐かしいものに見えてくる。
解釈
愛する一人の人がいるのでその関係者すべてに親しみを感じると解釈されています。
注
- 紫＝紫草。むらさき科の多年草で高さ３０センチほど。根が紫色で染料や皮膚薬にしていた。
- みながら＝全部。
- あはれ＝懐かしい、いとしい。
出典古今和歌集・867
紫色が縁えんを連想させる、感じさせる。縁＝ゆかり、から来ている、ということなんですね。
そんなゆかりには姉妹がいるのをご存知でしょうか。しかも4姉妹、なんだそうです。姉妹全員の集合写真がコチラ↓
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左から
- ゆかり（しそごはん用）
- かおり（青じそふりかけ）
- あかり（ピリ辛たらこ）
- うめこ（カリカリ梅）
なんだそうです！
ふりかけ4姉妹
ゆかりの姉妹品として青ジソを使った「かおり」とピリ辛タラコ（マダラの卵）の「あかり」がある。かおりは1984年（昭和59年）、あかりは2010年（平成22年）に販売開始された。ゆかり同様に3文字で語呂が良いという理由で命名され、ゆかり同様に商標登録されている。かおりは青ジソの「香り」が良いこと、あかりは三島食品が福岡県で経営していた惣菜店「あかり」の名を引き継いだことに由来する。
なお、あかりは「カリカリ梅」もあったが2018年（平成30年）3月に販売終了となり、過去には業務用商品として「しおり」という製品もあった。2018年（平成30年）3月にパッケージを変更し、三姉妹としてゆかりのデザインに近付けられた。また「ゆかり ペンスタイル」のかおり版、あかり版も販売している。
ゆかりに比べて「2人の妹」の知名度は劣り、2010年代にSNSでその存在が話題になった。SNSでの注目効果により、ゆかり三姉妹を並べて販売する店舗が増加した。2020年には過去にあかりにラインナップされていた「カリカリ梅」を「うめこ」という名前で復活させて販売することになり、これが“四女”であるとしてSNSで話題になった。
なるほど！うめこだけなんだか違和感？！があったのですが、そういう事情だったんですね。
そして2021年、5人目の姉妹が登場！それがこちら↓
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あゆみです！
って、もちろん冗談です。でもこのパッケージは三島食品さんで創ったホンモノ？ですよ？
早速種明かし。
三嶋食品のウェブサイトには商品名を好きな3文字と色に設定して姉妹商品風のパッケージを創れてしまうふりかけ4姉妹メーカーがあるんです！
※ただし、スマホのみのアクセスとなっています。
ゆかり姉妹になれちゃうとても面白いジェネレーター／メーカーです、ぜひ1度試してみては？
★モゥー！ポイント★
三島食品のサイトを見ていたら、こんな記事がありました↓
三島の「青のり」ファンのみなさまへ
三島食品が品質に自信をもってお届けしてきた「青のり」を伝統の青いパッケージで作ることができなくなりました。材料となる「すじ青のり」の、国内産地での記録的な不漁が続いたためです。
ここでは昨今の「すじ青のり」の状況と、伝統の「青のり」をみなさまへお届けするための三島食品の取り組みをご紹介します。
すじ青のりが激減しているそうです。たった5年で1/10の量にまで収穫が減ってしまったそうです。原因はハッキリしないとしながらも、
- 地球温暖化による海水温の上昇
- 栄養不足
などがその理由ではないかとしています。そこで三島食品では陸上養殖を始めているとのことです。
地球環境の変化は身近なふりかけの原材料にまで影響を及ぼしています。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
