新型コロナウイルスが世界で話題になり始めて1年。未だ終息の糸口さえ見えず、2度目の緊急事態宣言。いわゆる「コロナ慣れ」みたいなものが出てきた気がします。
そんな中、名古屋市の女子高生がもしもコロナ対策を何もしなかったらどうなるのかをシミュレートして優秀賞に輝いたそうです。
女子高校生の自由研究が数学コンクールで優秀賞「コロナ対策何もしなかったら感染者数は何人?」を計算
女子高校生の自由研究が数学コンクールで優秀賞「コロナ対策何もしなかったら感染者数は何人?」を計算 (20/12/24 18:57)「感染対策を何もしていなかったら…」そんな疑問を探った名古屋市の女子高校生の自由研究が、数学のコンクールで優秀賞を受賞しました。
椙山女学園高校1年生の西川結葉(にしかわ・ゆいは)さんは、対策をしなかったらどれだけ感染者が増えるのか、数学の知識を使って計算してみることに。研究結果によると、感染者1人が毎日1人にウイルスをうつした場合…
「1ヵ月で日本の人口の約半分(6200万人)になりました」(西川結葉さん)
また、教室内でソーシャルディスタンスを、1mから2mに変えるだけで、感染リスクを減らすことができる、などとしています。
今年の「算数・数学の自由研究作品コンクール(通称MATHコン)」には、数学を活用して日常の疑問を解消しようと試みる研究作品が1万1397件寄せられ、その中から西川さんの研究が優秀賞の1つである「日本数学検定協会賞」に選ばれました。
「第3波で感染が広がっていて心配しているが、私が計算した莫大な数には至っていないので、日本人の1人1人が対策できていると感じています。自分自身も年末年始に向けて気持ちを緩めないようにしたいと思います」(西川結葉さん)
女子高校生の自由研究が数学コンクールで優秀賞「コロナ対策何もしなかったら感染者数は何人?」を計算- 名古屋テレビ【メ~テレ】
彼女が計算をして応募したのが「算数・数学の自由研究作品コンクール(通称MATHコン)」というもの。
サイトにはちゃんと彼女の名前がありました↓
しかも受賞した彼女のレポートもPDFで読むことができるようです!そこで彼女が何故シミュレートしようと思ったのかの動機について、
研究の動機
この頃、テレビのニュースなどで毎日のようにコロナの感染者数の報道を見かけます。
この先の日本について、様々な方面の専門家が色々な予測をたてていますが、コロナウイルスの感染力はどれくらいなのか、この先世界がどうなってしまうのかが気になり、自分なりに計算してみたいと思いました。そして、40人集まるクラスでコロナが発生してしまった場合、何人に感染する可能性があり、どうすれば、クラスターを防げるのか、その方法を自分なりに計算で求めてみようと思いました。
と記されています。
彼女のレポートによると、
∴毎日1人が4人に感染させると18日で世界の人口に到達する。
∴毎日1人が1人に感染させると30日で6200万人を超える。(日本の人口の約半分)
なんと1ヶ月で日本の約半数の人が感染する、との結果が出たそうです!他にも「会話の時間」「距離」などについても計算結果をレポートしています。最後に彼女は
感染者数の増加をねずみ算計算で求めてみたら、わずか18日で世界の人口を超える結果となりとても驚きました。
とても大きな数の計算結果を見て、もしかしたら自覚していないが感染している人が沢山いるのではないかと思うのと同時に、今日本が感染者数をこの人数に抑えこんでいるのは、感染対策がとても成果を上げているからだとも思いました。
また、教室という狭い空間でのソーシャルディスタンスを考えた場合、距離を1mから2mに増やすことで、感染確率を約半分にできる事も計算で求めることができました。
感染対策をしなかったら急激に増えてしまうということを常に頭に入れ、ソーシャルディスタンスをとる行動を心がけたいと思います。
と感想を記しています。
★モゥー!ポイント★
新型コロナウイルス感染症の感染者が見つかって約1年。日々感染者数は増加傾向にあると言われていますが、彼女のレポートにもあるように、何の感染対策もしなければ2ヶ月も経たずに日本国民全員が感染していたのかも知れません。やはり手洗い・消毒・距離、マスクなどの感染防止対策には効果があり、意味のあることなんだと感じました。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。