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1314食目「空気+水+日光=ウォッカ???」本当に空気と水を材料にアルコールができる!らしい?

「空気+水+日光=ウォッカ???」本当に空気と水を材料にアルコールができる!らしい?【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

ーーー空気と水に太陽の光を当てたってウォッカになるわけないじゃん!

そうですよね。そうだったら外はそこら中ウォッカだらけになっちゃいますよね。でも、本当らしいのです。こちらをご覧ください↓

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空気から新たな飲み物が誕生。地球温暖化の救世主となるかもしれません。

通常は大麦など穀物を原料に作られるウォッカ。ところが、パッケージや建物には「AIR」の文字。原料は水と空気だというのです。二酸化炭素と水からお酒が・・・。そんな夢のような話があるのでしょうか。必要なものは二酸化炭素と水、そして太陽光。植物の光合成と一緒です。ということは、つまり空気中の二酸化炭素を消費するということです。必要な二酸化炭素は1瓶あたり約500グラム。これは成長したアカシアの木8本が一日に吸収する量に相当するといいます。アルコール度数は40%。通販サイトなどでは750ミリリットル入りで1瓶約8000円で販売されています。

探すと他にも記事がありました↓

エアカンパニーウォッカ
すべてのウォッカは透明で純粋な液体に蒸留されますが、Air Companyは純度のレベルをまったく新しいレベルに引き上げました。彼らのウォッカは、大気から二酸化炭素を使用し、水を加え、二酸化炭素と水を分解してエタノールと酸素に変換する最初の方法です。これは、農業、穀物、灌漑がなく、地球上で最も環境にやさしい精神であることを意味します。変換後、Air Co.はカスタムビルドのウォッカを使用します。このウォッカは、エタノールを80プルーフのウォッカに蒸留します。取り外し可能なラベルと再利用可能なラベルが手でボトルに詰められており、各ラベルは8本の木の1日あたりの炭素摂取量に匹敵します。

エアカンパニーウォッカ | Uncrate

 

世界初のカーボンネガティブ蒸留酒、CO2から作るウォッカ
エア・ウォッカの原材料はたった2つ。二酸化炭素(CO2)と水だ。通常のウォッカの製造工程を考えれば、不思議なまでにシンプルだ。ウォッカを製造するときはたいてい、糖質かでんぷん質が含まれた原材料を発酵させてから、蒸留してアルコール濃度を高める。

一方、エア・カンパニーの新しいウォッカは、異なる製造工程を経て作られる。同社では、太陽光発電による再生可能エネルギーを活用した、独自の特許製法が用いられているのだ。

同社の製法ではまず、CO2を空中から抽出し、それを純粋なエタノールへと変えて、ウォッカにする。製造されるエア・ウォッカ1本あたり、温室効果ガスが1ポンド、空中から除去されるので、世界初のカーボン・ネガティブな(排出よりも除去する二酸化炭素が多い)蒸留酒ができると同社は説明している。

そうした工程を経て生まれるのが、80プルーフ(アルコール度数40度)のウォッカだ。純度がきわめて高く、イギリス版『GQ』に言わせれば、その味は「まるで水のよう」で、「雑味がなく、光の破片のように切れ味がいい」という。

世界初のカーボンネガティブ蒸留酒、CO2から作るウォッカ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

まずはウォッカについて観ていきましょう。

ウォッカ(ロシア語: водка ヴォートカ、ポーランド語: wódka ヴートカ、ウクライナ語: горілка ホリールカ、英語: vodka)

ロシアやウクライナやエストニアなど東欧の旧ソ連圏、スウェーデンやノルウェーなどの北欧圏、ポーランドやスロヴァキアなどの中欧圏で製造されている蒸留酒。

日本の酒税法上はスピリットファイアに分類される。大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモなど穀物を原材料とし、蒸留後、白樺の炭で濾過して作る。このため、エタノール成分を除けばほぼ無味無臭無色である。ただし、フレーバー(フレーバード、フレイバード)・ウォッカのように、香味が付けられているものも存在する。

ウォッカ - Wikipedia

ウォッカとは穀物から作るいわゆる蒸留酒のひとつ、です。私はお酒が飲めないので飲んだことはありませんが、ウォッカがロシアの強いお酒だということは知っています。

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さて一般的に言う「アルコール」ですが化学ではエタノール、エチルアルコール、酒精、スピリッツなどと呼ぶことがあります。以下エタノールと呼ぶことにします。

エタノールの化学式はと言うとC2H6Oです。←ココ大事

今回のエア・ウォッカの材料と言われているのは、二酸化炭素と水です。それぞれ化学式で表すと、みなさんご存知の通り

二酸化炭素・・・・CO2

水・・・・・・・・H2O

です。

それぞれ上記を分解してみると、

エタノール・・・・C C H H H H H H O

二酸化炭素・・・・C O O

水・・・・・・・・H H O

となります、小学生っぽい計算?をすると、

エタノール=二酸化炭素が2つ+水が3つ・・・あまり酸素Oが6つ

となり、二酸化炭素と水でエタノールは材料的に出来る!ことになります。

が、しかし、もちろん何もしなくてこのような変化が起きたら、本当に地球上はエタノールだらけになってしまいます。逆に言えば二酸化炭素と水を作っているものがバラバラになって別の繋ぎ方になる「何か」がなくてはいけません。

記事によるとそれが「光合成」らしいのです。

光合成(こうごうせい、独: Photosynthese、仏: photosynthèse、拉、英: photosynthesis)

主に植物や植物プランクトン、藻類などの光合成色素をもつ生物が行う、光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応のことである。光合成生物は光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やデンプン)を合成している(炭酸同化)。また、光合成は水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給している。年間に地球上で固定される二酸化炭素は約1014kg、貯蔵されるエネルギーは1018kJと見積もられている。「光合成」という名称を初めて使ったのはアメリカの植物学者チャールズ・バーネス(1893年)である。ひかりごうせいとも呼ばれることが多い。かつては炭酸同化作用(たんさんどうかさよう)とも言ったが現在はあまり使われない。

光合成 - Wikipedia

確かに上記の図でもCとHとOが表示されています。

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★モゥー!ポイント★ 

「空気+水+日光=ウォッカ???」本当に空気と水を材料にアルコールができる!らしい?【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

光合成をヒントに二酸化炭素と水からアルコールを造るなんて、本当に世の中には凄い人もいるものです。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

毎日更新!たべものブログ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)糖尿病・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。