↓コレってなんて呼んでますか?
三角のヤツ? ポール? パイロン? カラーコーン? 何だか色々な呼び方で呼ばれちゃってますよね。でも用途は危険な場所を知らせるため、工事現場や立ち入り禁止のところに立っていることは変わりません。ところで「カラーコーン」派のあなた、語源って知っていますか?
ーーートウモロコシに似てるから
と答えたら、実は間違いなんです。
ロードコーン (Road cones)
道路や工事現場などの規制や区分けを目的として置かれる高さ約70cm前後の円錐 (Cone) 形の保安器具である。パイロン (Pylons)、三角コーン、ラバーコーン、セイフティコーン(セーフティーコーン)などともいう。日本ではカラーコーンの呼称も一般的に用いられるが、セフテック株式会社の登録商標となっている。また、高さ約120cmや約180cmといった通常より大きなサイズのロードコーン(ジャンボコーン)もある。
主にプラスチックやゴムで作られており、中空で底も開いているので重ね合わせて運搬や収納の際にスペースを節約できるようになっているものが多い。成形色には、注意を喚起する(警告色の)赤、朱色、黄色や、景観に響きにくい焦げ茶、緑、青、白などがあり、さらに視認性を高めるため、朱色地に白、黒地に黄色の縞模様を入れたものもある。
そう、コーンとは「円錐型」の事を意味する英単語「cone」、なんです。トウモロコシは「corn」。カタカナ表記では一緒ですが、英語のスペルは似てるけど、違うのです。
多数の呼び方がある器具で、ロードコーン・三角コーン・ラバーコーンなどの呼び方もある。もしくはただ単にコーンとも呼ばれる。カラーコーンは商標名。このときのコーンは円錐を意味するconeであり、トウモロコシのcornではないので注意。
さて、誤解も解けたところで、
トウモロコシ(玉蜀黍、玉米、学名 Zea mays subsp. mays (L.) Iltis)
イネ科の一年生植物。穀物として人間の食料や家畜の飼料となるほか、デンプン(コーンスターチ)や油、バイオエタノールの原料としても重要で、年間世界生産量は2009年に8億1700万トンに達する。世界三大穀物の一つ。日当たりのよい畑地で栽培されている。アメリカ大陸の原産で、15世紀末に新大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰って広まり、日本へは16世紀終わりごろに伝わって全国に広まった。
日本語では地方により様々な呼び名(地方名)があり、トウキビまたはトーキビ(唐黍)、ナンバ、トウミギ、などと呼ぶ地域もある(詳しくは後述)。
コーン (corn) ともいう。英語圏ではこの語は本来穀物全般を指したが、現在の北米・オーストラリアなどの多くの国では、特に断らなければトウモロコシを指す。ただし、イギリスではトウモロコシを メイズ (maize) と呼び、穀物全般を指して コーン (corn) と呼ぶのが普通である。
トウモロコシは、6月から9月中旬が旬。 つまり6月の中旬に入る今頃からどんどん育っていくそんな時期なのです。そんな今の時期しか出回らないのが、こちら↓
ヤング‐コーン(young corn)
スイートコーンの果実を未熟なうちに収穫したもの。ベビーコーン。
ベビーコーンとも呼ばれるヤングコーン。小さな実を付けるヤングコーンという種類のトウモロコシがあるわけではなく、普通のトウモロコシが実を付け始めた頃に収穫したもの、です。
ーーーえ?!なんだかかわいそう・・・
いえいえ、そうではなく、いわゆる間引きです。たくさん実がなりすぎてしまうと栄養が分散されてしまうので、しっかりとした実を付けさせるためにいくつかを採るのです。
トウモロコシとヤングコーンの栄養価について書かれているページを見つけましたので比較してみましょう。
100 gあたり
トウモロコシ |ヤングコーン|単位
エネルギー・・・・ 89 | 29 | kcal
炭水化物・・・・・ 16.8 | 6.0 | g
食物繊維・・・・ 3.0 | 2.7 | g
糖質・・・・・・ 13.8 | 3.3 | g
カリウム・・・・・290 |230 | mg
葉酸・・・・・・・ 95 |110 | μg
ビタミンB1・・・・ 0.15| 0.09| mg
ビタミンB2・・・・ 0.10| 0.11| mg
と、ご覧の通り、まだ成長途中のため、ヤングコーンは糖質がトウモロコシに比べて少なかったりしますが、一方で食物繊維はヤングコーンの段階からかなり含まれていることが判ります。
▲元々はこんな感じ。実の膨らみはさすがに小さいですが、でもしっかりトウモロコシのカタチをしていますね。
今回ヤングコーンを入手できたので、最も美味しいと言われるそのまま焼いて頂こうと思います。
ひげ?の部分は燃えちゃうのでアルミホイルでガード。
焼いたのがこちら。もう既に焼きトウモロコシのいい香りがしています。
アルミホイルを外すとこんな感じ。
外皮を一枚剥いてみる。
いい感じです★
トウモロコシでは食べない外の皮も食べられました。ひげ?の部分も焦げてはいますが香ばしく、中身は実の粒々だけでなく、全部丸ごと食べることができます。まずトウモロコシの香りや風味がとってもいいです!変な表現ですが「焼いた野菜感」があります。見かけたらぜひお試しください。今だけ味わえる旬の美味しさが詰まっていますよ。
★モゥー!ポイント★
八宝菜とかサラダとかで食べたことあるよって人もいると思いますが、こんな風に焼いたヤングコーンはまたちょっと変わった味わいです★ オススメです!
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。