((( MENU )))

適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

1344食目「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅

「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2021年7月になってすぐに謎の画像が送られてきました↓

「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

お弁当?のようです。話によると100周年を迎えた駅弁なんだそうです。

こちらのお弁当、実はとても有名なものらしいのです。博多駅から鹿児島本線に乗って北九州の小倉駅まで2/3ぐらい行ったところに折尾駅というのがあります。

折尾駅(おりおえき)

福岡県北九州市八幡西区堀川町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。駅番号は鹿児島本線JA19、筑豊本線がJE01とJC26。JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅であり、鹿児島本線及び筑豊本線ではその最西端の駅である。
東口前にあるロータリーを挟んだ向かい側に、かつては西日本鉄道(西鉄)北九州線の終点である折尾停留場があった。本項目ではこれについても記す。

折尾駅 - Wikipedia

特急も停まるその駅には今も駅弁を売っているそうです。

ーーーえ?!駅弁って普通に売ってるでしょ?

もちろん博多駅など大きなターミナルの駅の売店では売ってますね。ところがここ折尾駅の駅弁はちょっと違うらしいのです、こんな感じです↓

東筑軒WEBサイトより転載

東筑軒のこだわり | 株式会社東筑軒

折尾駅では、現在でもホームにお弁当を手売りする売り子(販売員)がいて、列車が到着するたびに売っているそうなんです!これを「立ち売り」と呼ぶそうです。そこで全国で同じような立ち売りが行われているところを探してみたところ、常設となっているのはわずかで10駅にも満たないそうです。(違ったらすみません)↓

と、最早貴重とも言える立ち売りの駅弁ですが、他の画像も送られてきました。

「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

100周辺記念の復刻掛け紙とあります。レトロな感じですね!

「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「軒紫筑・尾折」と右から書かれた文章。他に「金?銭」と書いてあります。?の文字は「世」の文字に似ていますが、違います。何て書いてあるか調べてみると、

漢数字
十、廿、
これらは、甲骨文字では「一」、「二」、「三」、「亖(=四の古字)」を縦にしたものである。ただし縦線の下端で互いにつながっている。甲骨文字では五十~九十を表す場合、五~九の下に縦線を加えて表された。金文では、線の中央に点が加えられるようになった。この点が横に伸び、現在の字形になった。
「廿(20)」の異体字に「卄(U+5344)」がある。また、「卅(30)」の異体字に「丗(U+4E17)」があるが、「世」の異体字とも言われる。殷代では平均寿命が30歳ほどであったため、30年で1世代と考えられたためである。
現在では「廿」、「卅」、「卌(40,U+534C)」は一般的でなく、一般的にはそれぞれ「二十」、「三十」、「四十」と漢字2文字で書かれる。

漢数字 - Wikipedia

とあり、さらに調べると、

https://media.mojinavi.com/wp/2014/02/9ff77e6e6a319c51be686a120ea56cb6.png

丗とは、三十(さんじゅう)/十が三つ横に並んだ形からなどの意味をもつ漢字。5画の画数をもち、一部に分類される。日本では不確定レベルの漢字とされる。

音読み セイ ジュウ ソウ

訓読み みそ

「丗」の画数・部首・書き順・読み方・意味まとめ | モジナビ

ということで「30」だと判りました!つまり「金30銭」ということです。

そして2021年に100周年を迎えるということは1920年頃のパッケージということでしょうか。1920年と言えば大正。大正と言えばデモクラシーですね(謎)。その頃の金30銭ってどれくらいの貨幣価値があったのでしょうか。

タクシーの運行が始まったのも大正時代なのですが、初乗り料金は最初の1哩(約1.6km)が60銭だったそうです。

タクシーの初乗りは現在では410〜730円程度だったようですね。また「銭」という単位は日常生活の上では使いませんが株価などでも使われていますね。ちなみに、

1円=100銭

です。ということは、大正時代と比べると現代は1000倍の物価になっていますから、今の値段でかしわ飯1つ30000円???ってことになるのでしょうか???(実際のかしわ飯(大)は800円税込だったそうです) 

「100周年を迎えた駅弁」東筑軒の復刻版『かしわ飯』@福岡・折尾駅【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

鶏そぼろ、錦糸タマゴ、刻み海苔、奈良漬けとウグイス豆と昆布の佃煮でしょうか。ご飯も鶏のスープで炊き込んであって、「超ウマい!マジウマい!激ウマい!」と言ってました。「飾り気のないとっても素朴な味。作り手の顔が見えるような優しい味。」といいつつ「大を食べると超お腹いっぱい!大満足!」なんだそうです。

後から見つけたのですが記事にもなっていました↓

九州の駅弁と言えばこれ 折尾の復刻駅弁、7月限定販売

折尾駅での弁当立ち売りが名物の東筑軒(北九州市)が創業100周年を記念し、大正から昭和初期に弁当につけた「かけ紙」を7月限定で復刻する。古いかけ紙は残っておらず、やっと見つけた1965年ごろの物もメモとして使われていた。そこで岐阜の収集家に借り、デザインを再現したという。 「金三拾銭」「門司鐵(てつ)道局」などの文字が歴史を物語る。折尾駅は建て替えられたばかりだが、佐竹真人社長は「復刻弁当で昔に思いをはせてほしい」。

九州の駅弁と言えばこれ 折尾の復刻駅弁、7月限定販売(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

東筑軒「かしわめし」 立ち売り100年の味 北九州・JR折尾駅

 「おべんと~、弁当は、いかがでしょうか~」。独特の抑揚をつけた声がホームに響く。JR鹿児島線・折尾駅(北九州市八幡西区)名物、弁当の立ち売りだ。かつては全国の駅で見られた光景だが、今では週末や観光シーズンに限定して販売する駅を入れても数えるほどになった。
 声の主は今年、創業100年を迎えた弁当販売「東筑軒」(同区堀川町)の小南英之さん(61)。定休の水曜を除いて毎日、看板メニュー「かしわめし」など3種類の弁当が入った木箱を首から提げて通勤・通学客らが行き交う在来線ホームに立つ。車掌がかぶるような紺色の制帽がトレードマークだ。
 創業以来続く立ち売りは2011年に当時の担当者の体調不良で一時休止したが、13年2月に小南さんが後を継いだ。売れるのは1日20個ほど。しかし、東筑軒が立ち売りを続ける最大の理由は売り上げではなく「古き良き時代の情景を残したい」(佐竹真人社長)という願いだ。
 くしくも折尾駅は今年、1916(大正5)年に建設された旧駅舎の外観を再現したレトロ調の新駅舎がオープン。折尾が筑豊炭田と若松港を結ぶ石炭輸送の要衝だった大正~昭和期をほうふつさせ、小南さんの立ち売り姿が一層映える。東筑軒の創業100年に花を添える形になった。

 かしわめしも100年来変わらない。ご飯を炊き込むスープは創業者・本庄巌水(いわみ)さんの妻スヨさん(いずれも故人)が作った調味料で味付けされている。この調味料は代々、女性だけに伝えられてきた「一子相伝の味」。かしわも食感のいい親鶏の肉をしょうゆなどと煮詰め、香ばしく仕上げている。
 北九州の庶民の味として支持されてきた東筑軒のかしわめし。同社は7月1日からの100周年企画で弁当を包む掛け紙を創業時の復刻版にする他、「汽車土瓶」がセットでつく記念かしわめしや美濃焼の記念丼(どんぶり)などを販売する。一部商品は通販でも購入可。問い合わせは同社(093・601・2345)。【成松秋穂】

東筑軒「かしわめし」 立ち売り100年の味 北九州・JR折尾駅 | 毎日新聞

 

「東筑軒」創業100周年記念「復刻版かしわめし」が期間限定で登場

1921(大正10)年に「東筑軒」が折尾駅で「かしわめし」の販売を始めてから今年で100年。これを記念し、7月1日~7月31日の期間限定で、懐かしい復刻掛け紙(2種類)が掛けられた「復刻版かしわめし」(小700円・大800円)が登場します(なくなり次第終了)。

当時は「東筑軒」ではなく、「筑紫軒」という名前の弁当店だった同店。復刻掛け紙にも「筑紫軒」という名称を見ることができます。

茶器「汽車土瓶」がセットになった「記念かしわめし」は限定500個

掛け紙を復刻した「復刻版かしわめし」に、 かつて鉄道旅行のお供だった陶製の茶器「汽車土瓶」をセットした「記念かしわめし」(小1200円・大1300円)も販売されます。

「汽車土瓶」は滋賀県信楽学園の作成で、白と茶の2色を用意(色は選べません)。期間中に東筑軒本社(八幡西区堀川町)または折尾駅の「立ち売り」からのみ購入することができます。限定500個で、なくなり次第終了です。7月1日からであれば予約も可能ですが、その場合の受け取りは東筑軒本社のみとのこと。

100周年記念バージョン「うどん丼」はオンラインショップ限定販売

そのほかにも100周年記念企画として、折尾駅・立売をイメージしたオリジナルしおりも用意。オリジナルしおりは「復刻版かしわめし」に添えられているそうです。 

また、実際に店舗で使用されている「うどん丼」も100周年記念バージョンの「記念丼」が登場します。記念丼は限定200個で、東筑軒オンラインショップでの限定販売。6月1日から予約販売開始、7月1日から順次発送予定です。

100周年記念企画の詳細は、東筑軒ホームページでも見ることができます。

東筑軒の「かしわめし」は、鶏のスープの炊き込みご飯に、鶏肉と卵をあしらったもの。炊き込みご飯の味付けは、秘伝として代々受け継がれ、絶妙な味のスープを作り出しているそうです。

考案された当初は「親子めし」という名前だったそうですが、「親子めし」というのを声に出してみると「おやころし(親殺し)」に聞こえてしまうため、名前を「かしわめし」に変更。それから100年以上にわたり、北九州市を代表する駅弁として愛され続けています。北九州市内を中心にさまざまな駅などで購入することができますが、折尾駅のホームでは現在も懐かしい「立ち売り」販売も行われており、それを目当てに訪れる人も多くいます。

「東筑軒」創業100周年記念「復刻版かしわめし」が期間限定で登場 | 北九州ノコト

 

★モゥー!ポイント★

大正から令和まで実に100年もの間、人々に愛されてきた東筑軒の『かしわ飯』。 愛され続けてきたものには必ず何かがあります。理由があります。ロングセラーの秘密、味わってみたいです。

弁当以外はオンラインでの販売もあるそうですが、でもやっぱり列車に乗って折尾の駅で直接「かしわ飯」を買いたい!と思ってしまいます。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

毎日更新!たべものブログ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)糖尿病・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。