先日、八百屋さんを覗いてみたら珍しいものを見つけました↓
↑コレ、なんだと思いますか?身近な野菜の仲間です。ヒント↓
そ、オクラなんです。
オクラ(英語: okra、秋葵、学名: Abelmoschus esculentus)
アオイ科トロロアオイ属の植物、またはその食用果実である。原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)。原産地や熱帯では多年草で、何年も繰り返し果実をつけるが、日本では越冬できないため一年草である。角オクラは10センチメートル、丸オクラは15 - 20センチメートルくらいに成長した段階の若い果実を食用とし、日本でも広く普及している。大きくなりすぎると繊維が発達して食感が悪くなり、食品価値を失う。
でも何だか太めですよね。そのオクラはスターオブデイビッドという名前なんです。
スターオブデイビッド
イスラエルで栽培される伝統品種で、莢の断面が八角形になる。やわらかくて粘りがある。
直訳すると「ダビデの星」になります。どっかで訊いたことありますねー。
ダビデの星(ダビデのほし)
ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴するしるし。二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)といわれる形をしておりイスラエルの国旗にも描かれている。文字コードはU+2721(Unicode、✡)。
普通、星形というと★ですが、ダビデの星は✡。尖っている部分が6個ある、六芒星と呼ばれるカタチなのです。
ところでダビデって誰のことでしょう。ダビデとは古代イスラエルを統治した王様の名前なんだそうです。
ダビデ(דוד Dāwīḏ (ダーウィーズ)、 Δαβίδ, David, داود Dāʾūd)
古代イスラエルの王(在位:前1000年 - 前961年頃)。ダヴィデ、ダヴィドとも。
愛された人の意味。
羊飼いから身をおこして初代イスラエル王サウルに仕え、サウルがペリシテ人と戦って戦死したのちにユダで王位に就くと、ペリシテ人を撃破し要害の地エルサレムに都を置いて全イスラエルの王となり、40年間、王として君臨した。旧約聖書の『サムエル記』および『列王記』に登場し、伝統的に『詩篇』の作者の一人とされている。イスラム教においても預言者の一人に位置づけられている。英語の男性名デイヴィッド(David)は彼の名に由来する。
そんなダビデ王の姿を像にしたものがこちら↓
このダビデ像、観たことあると思います。作ったのはかの有名なミケランジェロです。
さて、そんな王様の名前を冠したダビデの星=スターオブデイビッドですが、実は全然ダビデの星ではないのです。こちらをご覧ください↓
左がいわゆる普通のオクラ。右がダビデの星です。判りやすくすると↓
なんと、尖りが10個もあるのです。そう、ダビデの星=六芒星、6つの尖りのはずなのに、実際は10個も尖りがあります。ダブルオクラです。
なんか、微妙・・・。
でも実食していたら、いつものオクラよりネバネバ感が強い!さすが王様!って感じでした。オクラのこのネバネバは食物繊維のペクチンと植物性糖タンパク質のムチレージです。
栄養
オクラは、刻んだ時にぬめぬめした粘り気が出るが、この粘り気の正体は、主に水溶性食物繊維のペクチンと植物性糖タンパク質のムチレージである。
ペクチンは、血糖値の上昇を抑制したり、便通をよくする作用がある。
またムチレージは、脂肪や悪玉コレステロールの吸収を減らす効果をもっているといわれ、胃の粘膜保護、タンパク質の消化吸収を助ける働きがある。
ペクチン以外の不溶性食物繊維も豊富に含まれ、便秘を改善して、大腸がんリスクなどを抑制するといわれている。
他の栄養素としては、β-カロテン、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC、カルシウム、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれるため、夏バテ防止、便秘・下痢に効く整腸作用などが期待できる。
と、とても栄養価の高い夏の野菜、なんです。ぜひ、あのやみつきになるネバネバ感をお楽しみください★
★モゥー!ポイント★
先日、オクラが話題になっていましたねっ!
ホテルオークラ pic.twitter.com/shQRb3OPYK
— kinari farm | 食卓に色を届ける農園 (@kinarifarm) 2021年8月4日
オクラで書かれたホテルという文字。ホテルオークラ・・・。素敵過ぎる!
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。