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1391食目「この夏の線状降水帯に野菜は大ダメージ」2021年8月の全国長期線状降水帯停滞による影響。

「この夏の線状降水帯に野菜は大ダメージ」2021年8月の全国長期線状降水帯停滞による影響。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2021年8月。今年はいつもと違って雨ばかり。その原因は線状降水帯と言われています。

「この夏の線状降水帯に野菜は大ダメージ」2021年8月の全国長期線状降水帯停滞による影響。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

線状降水帯(せんじょうこうすいたい)

「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群(せきらんうんぐん)によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞(ていたい)することで作り出される、線状に伸びる長さ50 - 300 km程度、幅20 - 50 km程度の強い降水をともなう雨域」(気象庁が天気予報等で用いる予報用語)である。日本でこの用語が頻繁に用いられるようになったのは、2014年の平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる。つまり、「線状降水帯」とは、積乱雲(発達した雨雲)が、線状に次々に発生して、ほぼ同じ場所を通過・停滞する自然現象であり、結果として非常に強い雨が特定の地域に長時間連続して降り続けることとなる。

線状降水帯 - Wikipedia

日本各地の広い範囲で大きな被害が出ているのはご存知の通り。そしてその被害は農作物にも出ています。

線状降水帯ができる仕組みについてはこちらに詳しく書かれています↓

 

 

農家「出荷の時に…」今年も恨み雨

久留米周辺、8~9割被害の野菜も

先週から降り続いた大雨は、久留米市周辺の農業に大きな打撃を与えた。出荷を間近に控えた苗木や植えたばかりの野菜は水没した。ここ数年、毎年のように豪雨災害に遭う農家は「商品として送り出す寸前にやられる。行政は水害を防ぐ手だてを考えてほしい」と訴える。筑後川のすぐ横に位置する同市田主丸町石王地区。美津留川と古川が流れ、両川の合流点の先には筑後川につながる「石王樋門(ひもん)」がある。大雨のときは筑後川から同地区への流入を防ぐため樋門は閉められる。大雨で水かさが増えた両川の水は行き場を失い、同地区へあふれ出た。サクラやウメなどの鉢物の苗木を育てる立石教光さん(50)は約43アールの畑とビニールハウス10アール弱が水に漬かり、2万本の苗木と5千鉢のオリーブが被害に遭った。1週間ほどたつと枯れる苗木が出てくる。水没により収入が半分以上落ち込む年もあり、ここ数年、地域を挙げて排水ポンプの増設などを国や県に要望している。「3、4年手塩にかけてようやく出荷という時にやられる」と嘆く。コメや金時ニンジン、枝豆などを作る田中圭介さん(39)は10日に種植えしたばかりのリーフレタス約1400株を全て廃棄、17日に改めて種植えをした。今後の作業が全て後ろにずれ込み、正月に向け出荷する金時ニンジンの種まきなどに影響する。水稲も花の時期に水没したため、うまく実るか心配する。「今年は梅雨に被害がなかったので安堵(あんど)していたが、まさかこの時期に水害に遭うとは」とショックを隠せない。同市北野町や小郡市、大刀洗町をエリアとするJAみいによると16日時点の、管内の被害面積はイネとダイズ約210ヘクタール、園芸作物約100ヘクタール。コマツナやシュンギクなどが8~9割の被害を受けた。担当者は「長雨や曇天が続いており、生き残った他の野菜の生育も悪くなる」とさらなる被害の拡大も懸念する。レタスやブロッコリーなど作付けが始まったばかりの秋野菜も直撃を受けており、今後2カ月は出荷への影響が懸念されるという。久留米市北野町のパクチー農家香月勝昭さん(42)は筑後川支流の陣屋川の内水氾濫で、ハウス82棟のうち76棟が冠水した。被害は5年連続で、新型コロナ禍による野菜需要の低迷が追い打ちを掛ける。香月さんは「コロナと水害。これでは農業をやっていけない。行政には筑後川のしゅんせつを急ぐなど抜本的な対策をとってもらいたい」と訴えた。

農家「出荷の時に…」今年も恨み雨 久留米周辺、8~9割被害の野菜も|【西日本新聞me】

他にも、

大雨で河川氾濫、農地冠水相次ぐ 広島・福岡・佐賀・長崎

記録的な大雨が続く広島県では14日、河川の氾濫や土砂災害が発生した。水田の冠水や土砂流入で、穂が出た稲が倒伏。住宅や医療施設などの浸水もあり、避難生活を強いられる住民も多い。今後1週間は降雨が予想され、農家は雨を警戒しながら片付けなどに追われる。

西日本豪雨の降水量超える
安芸高田市美土里では14日午後1時30分までの72時間降水量が384ミリと観測史上最大で、2018年7月の西日本豪雨の降水量を超えた。同市では13日に農業用ため池が崩れ、急激に水かさが増した本村川が氾濫。甲田町で水稲80アール、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ=WCS)20アールを栽培する森田孝司さん(66)の水田も氾濫で水路が決壊し、水と土砂が流れ込んだ。水田の半分以上が被災し、10月に収穫予定の「コシヒカリ」と、飼料稲が倒伏。水田に隣接する住宅にも水が押し寄せた。森田さんは「自然に逆らっても仕方がない。気持ちを切り替え、少しでも多く収穫できるよう、防除に努める」と話した。

九州では福岡、佐賀、長崎県を中心に被害が広がっている。

福岡県JAみい管内は筑後川の支流などで内水氾濫が発生。露地やハウス栽培の葉物野菜で冠水被害が出ている。排水が長時間できず、農地の他、道路など広範囲が水に漬かる状況だ。JAグループ佐賀は災害対策本部を立ち上げて情報収集に乗り出している。だが、各地で断続的に降雨が続き、現場の見回りなどはできない状況だ。県内は7月に大豆の種まきが終わり、生育期に入っていた。事務局のJA佐賀中央会は「冠水時間が長引くと生育に影響を及ぼす可能性がある。状況を注視している」と話す。長崎県西海市では農道が崩壊。「管内は中山間地が多く、崖崩れなどが懸念される」(市農林課)という。川棚町でも農道陥没が起きている。佐世保市はため池の状態を懸念。「池崩壊などの懸念がある。絶対に近づかないようにしてほしい」(農林整備課)と呼び掛けている。波佐見町ではアスパラガスやトマトが収穫期を迎えている。「ハウス破損などの被害が心配だ」(農林課)と話す。

大雨で河川氾濫、農地冠水相次ぐ 広島・福岡・佐賀・長崎(日本農業新聞) - Yahoo!ニュース

まだまだ全国からたくさんの被害が報告されています。

 

★モゥー!ポイント★ 

大きな被害となっているのは夏野菜の収穫の時期という点、そしてこれから育てる秋や冬の野菜の準備ができない点。今後の状況によっては野菜の品薄が続くかも知れません。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

毎日更新!たべものブログ【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級)糖尿病・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。