今週のお題「鬼」
2月3日は「節分」
節分(せつぶん、せちぶん)
雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。節分とは「季節を分ける」ことも意味している。江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多い。
が有名ですが、
2月3日はニンジンの日。
でもあるそうです。
全然語呂合わせっぽくないですが、実は語呂合わせなんだそうです。
語呂合わせ。にしては苦しいが、漢字の「人参」の「参」を3と読みかえた。県内最大産地の糸満市が産地力の強化と消費拡大を目的に2005年に制定。なお、3月2日を「裏にんじんの日」とし、この一ヶ月間にさまざまなキャンペーンが行われる。
確かにニンジンは漢字で書くと「人参」になります。なので参=3で、2月3日!(あり、かな)。
ところでこのニンジンの日ですが制定したのは沖縄県糸満市なんだそうです!
沖縄糸満市がニンジン???
糸満市(いとまんし、沖縄方言: イチュマン)
沖縄本島の最南端に位置する沖縄県第8の都市である。また、沖縄戦の終戦地であり、本島最南端には平和記念資料館が設置されている。
なぜ私が「糸満市」で驚いているのかいうと、糸満市はニンジンの生産量では全国的にそれほど高くないからです。
にんじんの総生産量
- 北海道 30.3%
- 千葉県 18.1%
- 徳島県 7.9%
にんじんは冷(つめ)たい気候(きこう)を好(この)むため、初夏(しょか)は徳島県(とくしまけん)、秋は北海道、冬は千葉県と、気候(きこう)に応(おう)じて作られています。にんじんの総生産量(そうせいさんりょう)は613,200tです。
とこれだけでは分からないので市町村別のランキングを見つけました↓
このリストの中に「糸満市」の文字は見つかりません。100位以内にも入ってこないのに、なぜ糸満市が???
沖縄県から拠点として認定
理由を探しているとしっかり見つかりました↓
2月3日は「にんじんの日」、喜屋武で収穫祭
2020年1月31日
2月3日の「にんじんの日」を前に、糸満市農業戦略産地連絡協議会が1月31日、市内の園児約70人を招待し「第11回糸満市美らキャロット収穫祭」を喜屋武地区で行いました。この取り組みは、平成18年1月に沖縄県から「にんじんの拠点産地」として認定を受けたことを機に、産地力の強化と美らキャロットの普及・消費拡大を図ることを目的に行われています。
式典では、喜屋武こども園による遊戯が披露された後、JAおきなわ糸満支店から糸満市学校給食センターに343キロの美らキャロットが贈呈されました。
収穫体験で両手いっぱいのにんじんを収穫した子どもたちは「にんじんしりしりを作ります」、「にんじんジュースを作ります」と話し、収穫を楽しんでいました。収穫後には、喜屋武地区女性グループ「和の会」が作ったにんじんスープやサーターアンダギーが振る舞われ、旬の味覚を堪能しました。
この取り組みについて詳しくは農政課(☎840-8134)まで。
ということのようです。なるほど!(↑リンク先には元気な糸満市の子ども達の姿が掲載されています)
ちなみに糸満市と言えば2021年に行きました↓
沖縄、ニンジンと言えば?
やっぱりニンジンしりしりですよねー。
にんじんしりしり
沖縄県の郷土料理である。スライサーで細くおろした人参と卵を炒めて調味料で味付けした料理。沖縄の家庭で手軽に作られている。「しりしり」というのは繊切りという意味の沖縄方言である。また、スライサーを使う時の「すりすり」という音から名前がついたという説もある。
おいしいですよねーーー!私はツナを入れたニンジンしりしりが好きです。そこでふと思いだしたのが以前沖縄を訪れた時に食べたコレ↓
▲「島人参」のコチュジャン風炒め
普通のニンジンではなく「島ニンジン」を使っているそうなんです。
ーーーシマニンジンってなに?
となりますが、その前に「普通」のニンジンについて見ていきましょう。
ニンジン
ニンジン(人参、学名: Daucus carota subsp. sativus)
中央アジア原産のセリ科ニンジン属の二年草。畑で栽培し、多肉質の根は食用にされる。
名称
「オタネニンジン」も参照。別名を、ナニンジン、セリニンジンともいう。属名 Daucus、種小名 carota はラテン語でそれぞれ「パースニップ」、「ニンジン」の意。英名キャロットの名は小種名に由来する。なお、本来、ニンジン(人参)とはオタネニンジン(朝鮮人参)を指す語であり、本種は本来は胡蘿蔔(こらふ・こらふく)と呼ばれた外来野菜であった。現在でも中国では胡蘿蔔と記述している。ちなみに「蘿蔔」とは「すずしろ」(ダイコンの異名)のことであり、「胡」は外来であることを示している。(胡麻=ゴマ・胡椒=コショウ・胡桃=クルミ・胡瓜=キュウリなども同様)
特徴
東洋系ニンジンと西洋系ニンジンに大きく分けられ、東洋系は細長く、西洋系は太く短いが、ともに古くから薬や食用としての栽培が行われてきた。クセのある香りがあり、加熱すると甘味が出る。東洋系ニンジン
- 金時にんじん - 京野菜の一つで、別名木津にんじん。30 cmの細長い根とリコピンに由来する赤い色が特徴。やわらかくて、甘みが強い。おせち料理に重宝される。
- 熊本長ニンジン - 熊本の伝統品種で、ゴボウのような細長い根を持つ。縁起物として知られ、正月用に出回る。
- 沖縄島ニンジン - 沖縄の在来種で、黄色でゴボウのように細長い。ニンジン臭がなく、甘味があり、生食のほか、スープ・炒め物・煮物にされる。
- 金美人参(きんびにんじん) - 中国系のニンジンでカロテンが少なく黄色い品種。ニンジン臭は少なく、肉質がやわらかい。
なんと「普通」のニンジンを調べていたら、シマニンジンについての記述もありました。私たちがニンジンと言って思い浮かべるアレは西洋系ニンジンで、沖縄固有種であるシマニンジンは東洋系ニンジンなんですね。
ちなみに東洋系ニンジンの金時ニンジンは以前このブログでも紹介しました↓
▲金時ニンジン
見るからに細長いですね。ちなみにシマニンジンとは↓
シマニンジン
沖縄では、冬になると店頭でよく目にするチデークニ(島ニンジン)は季節限定の島野菜の一つです。方言で「チ」は黄「デークニ」は大根で、黄色い大根という意味ですが、大根ではなく人参です。 ごぼうのように細長く、鮮やかな黄色が特徴です。カロテンが含まれており、沖縄では古くから滋養食として利用されてきました。ほのかに甘く、肉質は柔らかく、沖縄では汁物や炒め物、煮物など幅広く利用されています。カステラやドレッシング、たれなどの加工品も商品化されています。
特集:おきなわ旬食材レシピ! ~旬のおきなわ県産食材を楽しもう~:11月の旬食材:島ニンジン(沖縄方言名:チデークニ) - 沖縄料理レシピなら おきレシ
なんと!シマニンジンは11月上旬から2月下旬が旬なんですね!なるほど、それで2月3日がニンジンの日。これは納得です。
ニンジンの旬
私たちがよく利用する西洋系ニンジンの旬は10月〜12月、冬です。沖縄は本州に比べて暖かいですから、とても納得です。
ニンジンについてのアレコレ
ニンジンについてはあまりにも身近なので、これまでもたくさん記事で紹介してきました↓
動画で先程話したツナ入りニンジンしりしりの作り方を紹介しています↓*レシピもあります。
ニンジンの花
ニンジンってこんなかわいいほわほわな花をつけるんですね。
★がぉー!ポイント★
たくさんの栄養がぎゅっと詰まったオレンジ色のニンジン。今日はニンジンを使った料理を食べてみてはいかがでしょうか。
最後に。コレ↓なんだと思いますか?
しりしり器と言うらしいです!!!
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。