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適材適食 -てきざいてきしょく-

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1640食目「アヲハタジャムの自動フタ締め機能を大学教授が解説」アヲハタ社のコメントあり

「アヲハタジャムの自動フタ締め機能を大学教授が解説」アヲハタ社のコメントあり【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

先日紹介したアヲハタジャムの自動フタ締め機能(実験動画あり)↓

「アヲハタジャムの自動フタ締め機能を大学教授が解説」アヲハタ社のコメントあり【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「アヲハタジャムの自動フタ締め機能を大学教授が解説」アヲハタ社のコメントあり【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

ちょっと感動でした。今回は続報です。この現象について大学教授が画像や動画付きで解説をしてくれています↓

アヲハタのジャム、なぜフタが勝手に閉まる? ネットで話題の現象を近畿大教授が解説、瓶の口に注目

アヲハタに聞いた
勝手にフタが閉まるなんてことはないだろうとたかをくくっていましたが、確かに閉まりました。近くのスーパーでアヲハタのジャムを購入、編集部内でさっそく実験してみました。カツ沢カレー子さんと同じように瓶の上にフタを載せてみると「クルッ」と回転するではありませんか。しっかりは閉まっていませんが、回転するところを目のあたりにすると、やはり不思議な感じです。

これは製造会社に聞くしかないようです。1932年創業のアヲハタ株式会社(本社・広島県竹原市)にこの現象について、質問してみました。ところが…。「(SNSで)話題にしていただいたのですが、意図してのものではないので、コメントは控えたいと思います。ただ、最後まで美味しくいただいてもらうために、お客さまには手で完全にフタを閉めていただき、冷蔵庫に保管していただきたいと思っています」(アヲハタ広報)。最後は“手動”でフタを閉めないといけないことだけは分かりましたが、それ以上は分かりませんでした。

ナゾの解明へ向けて、近畿大学理工学部の近藤康教授に頼ってみました。すると、同教授は次のように解説してくれました。

アヲハタのジャムのフタが勝手に回転することは不思議ではないと思います。瓶とフタを横から撮影した上記の動画を見てください。フタの高さが低くなっている(フタが落ちている)ことが分かります。フタが回転することばかりに気を取られていませんか?

瓶の口を見ると【写真1】、出っ張りが斜めにつけられています。この部分にフタの出っ張り【写真2】が載ります。すなわち、アヲハタのジャムのフタが回転する(落ちる)のは、斜面に置かれたモノが勝手に滑り落ちることがあるのと同じです。(下から撮影した動画が分かり易いでしょう)

他のメーカーのジャムの瓶のフタが回転しない(落ちない)のは、瓶の出っ張りの斜めの角度が小さいか(斜面が緩やかと同じ)、フタと瓶の間の摩擦がアヲハタのよりも大きいからだと考えられます。

さて、今まで考えてきたことが正しければ(原理が理解できているのならば)、勝手に回転する(一緒に落ちるけれど)ものを作ることができるはずです。上の動画を見てください。落ちながら1/4回転ぐらいしています。【写真3】と【写真4】を見てください。不思議な現象にも理由があるはずです。そのような理由を考えることが、学問(ここでは物理学)です、楽しいですよ。

www.youtube.com

アヲハタのジャム、なぜフタが勝手に閉まる? ネットで話題の現象を近畿大教授が解説、瓶の口に注目|まいどなニュース

うーん、想像通りだったのか、な(たぶん)。フタは廻っているのではなくて、どちらかと言うと瓶のガイドを滑って落ちている、という感じのようです。これで解決!(?)

★がぉー!ポイント★

それにしてもアヲハタ社が「意図したものではなく偶然」というコメントに会社の姿勢が伺える気がします。『やっと気づきましたか』『もちろん狙ってのことです』とユーモアたっぷりに答えてもよかった気もしますが。真面目、誠実、なんですね、アヲハタ社。

(お詫びと訂正)前回の記事で同社を「アオハタ」と表記していました。正しくは「アヲハタ」です。お詫びして訂正致します。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。