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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

1692食目「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

2022年6月15日水曜日、オンラインで開催された「第1回 中四国糖尿病Up to date」で講演させていただきました。

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

今回のテーマは「腎」。一般講演を任せて頂きました。私は『腎を守る食事』と題して、栄養指導についての私なりの考え、実践方法などを話しました。

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

特別講演は瀧端 雅博 先生(三浦中央病院 院長)による『CKD 合併2型糖尿病の治療戦略〜SGLT2阻害薬2000例以上の使用経験より〜』でした。とても勉強になりました。

 

以下にお寄せ頂いた質問について改めて記載致します。

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質問)

男性の一人暮らしなど、食事管理が難しい人に何かアドバイスは?

回答)

早い段階から「塩分を制限してもらうこと」が多いので、最初に特に塩分を多く含む食品や料理を挙げ、塩分に対しての意識を強く持って貰うことから始めています。そこから調理を自身で行う人と行わない人でカウンセリングの内容を変えています。

調理しない人には・・・

→宅配の弁当をオススメすること多いです。最近では宅配メーカーの弁当は塩分に充分配慮した商品も多くなってきています。そういったメニューをアピールポイントにしている業者を見つけるのがポイントです。中食や外食だと、たとえ本人が気をつけていたとしてもどうしても塩分摂取量が多くなってしまうので、塩分に配慮しているメーカーを探し、そこから選ぶように勧めるようにしています。

調理する人には・・・

→簡単な調理を紹介しています。特に減塩に繋がる調理方法を提案しています。調理方法を変えるだけで、同じ食材でも減塩ができた上に美味しいというイメージを創っていきます。せっかく減塩していても、食事量が多ければ結果塩分摂取量が増えてしまうので、一人暮らしで食べ過ぎないようおかずの量に注意した指導も必要だと考えています。

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質問)

タンパク質はどのように取り扱いするか?

回答)

腎症のある人は主に高齢である場合が多いので、腎機能を維持することと同時に、サルコペニアやロコモを防止することを念頭におく必要があると考えています。腎機能の数値が比較的よい場合は極端なタンパク制限は行わず、しかし常に腎の状態を確認してカウンセリングを行います。重要なのは、患者の状態や活動量なども充分に配慮しながら、必要なタンパク質を摂取する点。逆に言えば過剰な摂取を控え、自身の今の身体の状態に対する適量なタンパク質を知ってもらうこともカウンセリングのテーマとしています。摂取するタンパク質については、牛や豚よりも鶏や魚、卵、大豆、豆類などの方が腎機能を悪化させないという報告もあるため、そのようなものを選ぶようにアドアイスすることもあります。ただあくまでも、患者の日常生活に馴染むものを提案するように心がけています。

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質問)

栄養指導をしていると糖尿病中心の食事指導から腎臓を守る食事指導へ切り替えがなかなかできない方が多くいらっしゃるように感じます。工夫されている点がございましたらご教授いただけると助かります。

回答)

腎臓が悪化する前は自由な飲み食い=食生活を送っていた患者も『腎機能悪化』と診断されてから急に食事療法に取り組むケースも多くあり、それまでの栄養指導と内容が違うことで混乱するケースはあります。
私の場合、あらかじめ患者の病歴や尿アルブミンが高くなりだした段階や今後腎機能が悪化が予想される患者には、腎についての今後の見通しを丁寧に話すようにしています。その上で現在の病態に合わせた食事の提案をすることを伝えるようにしています。「今現在は●●が食事の上で大事なポイントだが、今後は身体の状態によって注意するポイントが変わる時期が来るかもしれません」など、今後の可能性も含めて話し理解してもらうことで、万が一腎機能が悪化した場合でも患者の心の準備ができその後のカウンセリングへの理解も高まる上、積極性も引きだすことができます。もちろん腎機能が悪化しなかった場合でも、しっかり食事療法を行ったことで結果悪化していないのだと安心に繋がります。

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★がぉー!ポイント★

最後になりましたが、

山辺 瑞穂 先生(村上記念病院 副院長

瀧端 正博 先生(三浦中央病院 院長

そして
本日参加頂いた医療従事者のみなさま、
講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。ありがとうございました。*特に今回は本当に多くの人に視聴頂いたそうです。重ねて感謝で致します。

 

私のスライドの1番最後の画面↓

とても楽しそうに元気に笑っているふたりのおばあちゃん、実は

「第1回 中四国糖尿病Up to date」講演させていただきました。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

「腎臓」のイメージなんです。元気な2つの腎臓。だから元気な二人。そんなイメージなんです。

 

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

*1 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。