2022年6月11日土曜日に梅雨入りした福岡。
確かに晴天の日はあまりないですが、雨もそんなに降ってない感じ。と思っていたら、こんなニュースが!
福岡県のダムで水不足
水道水減圧しプール開きも延期に
九州北部が梅雨入りした一方で、水不足が起きています。福岡・添田町の油木ダムでは貯水率が低下していて、この油木ダムから水の供給を受けている自治体では、13日から家庭に供給する水道水の量を減らしたほか、プール開きも延期されました。
福岡県宗像市の複合施設・宗像ユリックスのプールで12日、『おそうじ祭り』が行われました。7月、3年ぶりに営業を再開するのを前に、『おそうじ祭り』に参加した親子がデッキブラシで丁寧に掃除をしました。
福岡県苅田町の苅田小学校では、早ければ16日にもプール開きを予定していて、13日には、児童たちが掃除をすることになっていました。しかし、プールは、ひっそりとしていました。プール開きの見通しが立たなくなったからです。
■苅田小学校・宮城強校長
「いま水が足りないということで、残念ながら学校のプール開きも、少し待ってくださいという状況ですね。」苅田小学校のプールに水を供給しているのが、福岡県添田町にある油木ダムです。
油木ダムの周辺では少雨傾向が続いていて、貯水率は13日時点で15.1%と、去年の同じ時期と比べて約2割しかありません。
福岡県内にある主要ダムの中で、油木ダムの貯水率だけが極端に低くなっています。
油木ダムは、1日10万トン前後を供給していますが、このまま雨が降らないと、枯渇するおそれがあり、苅田町は、6月6日に渇水対策本部を設置し、節水を呼びかけてきました。
このため、苅田小学校のプール開きも延期され、水泳の授業を楽しみにしていた子どもたちも残念そうです。
■苅田小学校6年生・森明音さん
「(2年間)“コロナ”で(プールが)できていなかったので、ことしはできると思っていた。最後のプールなので楽しみにしていたけど、待たないといけないというのは(辛い)。」■苅田小学校6年生・有野颯真さん
「プール掃除は6年生の行事でもあるので、やってみたかった。早めにたくさん雨が降って、水泳の授業ができるようになるといいと思います。」苅田町では13日午前、広報車が家庭でも節水を心がけるよう協力を呼びかけました。
供給される水道水の約8割を油木ダムが担っている苅田町では13日から、家庭や企業に供給する水の量を10パーセント減らす『減圧給水』を始めました。
『減圧給水』は、過去10年では2019年に続いて2度目で、1日あたり500~1000トンの節水が見込まれています。
■苅田町危機管理室・堤典子室長
「最悪“断水”という形にもなろうかと思いますので、町民のみなさまには、大変ご迷惑をおかけする形になると思います。梅雨に入ったということで、災害が起こらない程度の雨に期待するしかないが、町としては引き続き住民のみなさまに節水の協力をお願いしたいと思います。」苅田町では、断水など最悪の事態に備えて、6リットルの水が入るパックを1万2000枚用意していて、非常時には、これで水を提供するということです。
↑動画あり
そんなに深刻だったとは!
そこで調べてみると、福岡県のサイトでダムの貯水量が判る頁を見つけました↓
2022年6月15日現在、60.3%。例年よりも多い量のようです。(安心)
さらに調べてみていると、昔福岡で深刻な水不足に陥ったということが載っていました。
昭和53-54年福岡市渇水(しょうわ53-54ねんふくおかしかっすい)
福岡県福岡市で1978年(昭和53年)5月から翌1979年(昭和54年)3月まで続いた渇水である。前年(1977年(昭和52年))の夏から翌春にかけての降水量が平年の70%以下となったことが引き金となり、水源をダムに頼っていたため回復が遅れ、287日間にわたって時間指定断水による給水制限が行われることになった。
福岡は、北は海ですが三方は山に囲まれています。川だって天神を流れる那珂川を始め、私が走っている室見川だってありますし、他にもたくさん流れています。なのになぜ水不足になるんだろう、そう思ってさらに調べてみると、福岡市水道局のサイトにその理由が書かれていました↓
福岡市の水事情
福岡市は他の大都市と異なり、一級河川が市内を流れていないなど、地理的に水資源に恵まれていないため 、大正12年の水道創設以来、主に近郊河川の水資源確保に努めてきましたが、昭和53年には異常少雨により渇水が発生し、287日にも及ぶ長期間の給水制限により、市民生活や社会活動に多大な被害をもたらしました。
そのため、近郊河川の新たな開発や揚水式ダムの建設、既存ダムの湖底掘削や流域外を流れる一級河川筑後川からの導水など、他都市に例を見ない多くの工夫を凝らした水資源開発を行うとともに、市民と行政が一体となった「節水型都市づくり」を進めてきました。
しかしながら、平成6年には気象観測始まって以来の異常少雨となり、近郊河川だけでなく筑後川の流量も減少し、再び295日間にも及ぶ長期間の給水制限を経験しました。
このような異常渇水による被害を三度繰り返すことがないよう、近年の不安定な降雨状況や人口の増加、都市機能の充実などを考えて、水の安定供給を図るための水資源開発とともに、引き続き「節水型都市づくり」を進めています。
市内河川は、長さが短く、急勾配なため,流域に降った雨が一気に海に流出
安定的な取水ができない
洪水が発生しやすい水源状況・節水都市づくり
水資源に恵まれていない
政令市で唯一1級河川がない
水源の約3分の1を筑後川を主な水源とする企業団に依存平成15年 全国初の節水推進条例を施行
漏水防止、配水調整、節水意識の啓発、雑用水道の推進等給水人口1人当たり配水量(平成30年度)262リットル(大都市21都市※ 平均:316リットル)大都市21都市の中でトップの少なさ ※政令指定都市+東京都
なるほど、そもそも水を溜めにくい地形なんですね。
とは言え、水は生きていく上で欠かすことのできないもの。
飲み水はもちろん、料理や掃除、お風呂にトイレ。私の場合、ベランダ農園もやっているので、水は必要です。それに今時期新型コロナウイルスもあり、手洗いは欠かすことができません。
★がぉー!ポイント★
貴重な水。天気は変えられない以上、大切に無駄にしないように、小まめに節水していきましょう。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。