7月も終わり、これから8月夏本番となる今ですが、夏には欠かせないスイカの値段が高騰しています。
スイカは１０００円値上がり…雨が少ない夏 福岡でも野菜価格に影響
７月１８日から１９日にかけて、九州北部で線状降水帯が発生し、まとまった雨が降りました。大雨の被害が懸念された一方で、期待されていたのが水不足の解消です。しかし、手放しで喜べるほどの回復ぶりではないようで、私たちの生活にも影響が出ています。
福岡市中央区にある、安さが自慢の青果店。新鮮な野菜がズラリと並んでいますが、今、一部が高値になっているといいます。
◆「かいぶつくん薬院店」篠原加代子店長
「こちら（キャベツ）は１２８円で売ってますけど、通常ですと８８円とか、安い時は６８円で売るので高めにはなってますよね」値上がりしているのは、キャベツやネギなどの葉物野菜、そして大根です。さらにスイカは、前の週と比べ約１０００円値上がりしていました。
◆買い物客
「高いですね。飲食をやってるんですけど、厳しい状況になってくると思います。家計にも響いてきます」野菜の高値の理由は雨の少なさです。ここ３０日間の降水量は福岡市で平年の３３％、朝倉市では５３％、宗像市では４４％にとどまっていて、野菜の生育に大きな影響を与えています。そんな中、こちらの店で今安く買えるのがー
◆リポーター
「キャベツなど、一部の野菜が高騰している一方で、お買い得なのが夏野菜です。こちらのピーマンはひと盛り１００円で販売されています」甘みをたっぷり蓄えた夏野菜です。ピーマンやナスなどがひと盛り１００円。トウモロコシは１本５８円で販売されていました。しかし、今後猛暑や雨が少ない状況が続くと、夏野菜の生育にも高温障害などの影響が出るのではと懸念されています。
◆「かいぶつくん薬院店」篠原加代子店長
「これから先、高温障害で日中３５度とかになると影響が出てきますよね。本当に雨がほしいです」そして雨不足で今、困っているのはー
「こんにちは～よろしくお願いします」
福津市の米農家、桑野さんです。６月に植えた苗が成長し、青々と茂っていますがー
◆やりとり
「全然水が入ってなくて…」
Q.水不足は深刻ですか？
「深刻ですね。今の時期は穂がもうすぐ出てくるので、水がたくさん欲しいところなんですけど。２～３日前に雨が降ったので、これでも潤っている方です」稲から穂が出る今の時期は米作りに最も水が必要で、このままでは収穫量が減るなど悪影響が出るといいます。
◆くわの農園 桑野由美さん
「大きくなりたいときに水がないと成長がとまったり。ひどいところは枯れてしまったり。米の品質にも影響があるので雨は降ってほしいです」田んぼ近くにある農業用の溜め池の水量は、例年の半分ほど。地域にあるすべての田んぼに水を供給しなければならず、またこれからまとまった雨が降るかどうかわからないため、ぎりぎりの状態が続いているといいます。
◆くわの農園 桑野由美さん
「白い線まで水があるので、いつもは。全然ないですもんね。雨がもう少し降ってくれたら全然違うんだけど」少雨傾向が続く福岡県。農作物の生育は私たちの生活に直結するため、適度な雨が待たれます。
雨が降っていない印象は不思議とありません。むしろ大雨の被害が想い出されます。
問題は雨の降る量とタイミング。成長したい時に必要な雨が足りない。だから成長できない。なので値段が上がってしまう。こればかりはどうすることもできません。
私もベランダで野菜を育てているので他人事ではありません。そして、野菜だけでなく、私たちヒトも同じです。野菜とヒトとの違いは自ら食べるものを選ぶことができること、かも知れません。そして何事も「適度」が大切、です。
★がぉー！ポイント★
スイカは今まで色々と取り上げてきました。つい先日、スイカの日を紹介したばかりです。
今年の夏、スイカを楽しめたらいいですね。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 （こぞのあゆみ）管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。
