果物、私、大好きです!中でも旬のフルーツは美味しくて大好きです!でも、旬は短くて、次の旬が来るまで1年待たなくてはなりません。そんな時にフルーツジュース。美味しいですよねーーー★
今回は私の大好きなフルーツジュースの話、です。
「トロピカーナメロンテイスト」メロンは2%|TBS NEWS DIG
消費者庁は、大手飲料メーカーキリンビバレッジの「トロピカーナ100%まるごと果実感メロンテイスト」について、メロンの成分が2%しか含まれておらず、景品表示法違反があったとして措置命令を出しました。きみどり色のパッケージに、ふんだんに描かれたメロンのイラスト。側面には「厳選マスクメロン」の文言。
大手飲料メーカー、キリンビバレッジの「トロピカーナ100%まるごと果実感メロンテイスト」というミックスジュースです。消費者庁はこのジュースについて「あたかも成分の大部分がメロン果汁であるかのように表記されている」と指摘。
実際には98%が、リンゴ、バナナ、ぶどうで、メロンはわずか2%しか含まれておらず、実際よりも優れたものであると誤認させる、優良誤認があったとして、景品表示法違反でキリンビバレッジに対して再発防止を求める措置命令を出しました。措置命令の対象となったパッケージは、おととし6月から今年4月までのもので現在は新しいものになっています。
キリンビバレッジは「措置命令を真摯に受け止め、景品表示法を含めたコンプライアンスに関する研修を社内で徹底する」としています。
これが指導を受けたパッケージです↓
左側に特に目立つ表記を拡大表示してみました。
確かにこれだと「厳選されたマスクメロンを100%使っているジュース」と思ってしまっても仕方ないな、と私は思いました。
販売元のキリンビバレッジ社ではパッケージを訂正しました。それがこちら↓
パッケージの下にリンゴやマスカットのイラストが入りました。これなら「マスクメロンだけではない」と直感的に分かりますね。
このように私たち消費者が「間違わないように」規制する法律が景品表示法です。
ーーーえ?「景品」ではなくて「商品」じゃないの?
そう思うかも知れません。以下の内容を見てみましょう。
景品規制の概要
商品・サービスの質や価格面での競争は、事業者、消費者の双方にとって有益なものです。しかし、事業者が過大景品を提供することにより消費者が過大景品に惑わされて質の良くないものや割高なものを買わされてしまうことは、消費者にとって不利益になるものです。また、過大景品による競争がエスカレートすると、事業者は商品・サービスそのものでの競争に力を入れなくなり、これがまた消費者の不利益につながっていくという悪循環を生むおそれがあります。
このため、景品表示法では、景品類の最高額、総額等を規制することにより、一般消費者の利益を保護するとともに、過大景品による不健全な競争を防止しています。
景品にしろ商品にしろ、実態とはかけ離れた誇大表現をされてしまうことは、私たち消費者にとって大変不利益になります。今回のように「パッと見100%と思わせてしまう」ようなパッケージはまさにそれに該当します。このようにスーパーやお店で見かける商品は法律により「誤解のないように」そのパッケージに規制がかかっているのです。
★がぉー!ポイント★
マスクメロン (muskmelon)
麝香 (musk) のような強い芳香を持つメロンの総称である。別名はジャコウウリ。日本では、主にアールスフェボリット(あるいはその系統の品種、後述)のことを指し、品種名ではない。上記のように、名称の「マスク」は麝香を意味する"musk"(発音は[mʌˈsk])で、「仮面」などを指す「マスク」 (mask) ではない。
多くのメロンの旬は春から初夏。なので、今はジュースなどの加工品で楽しむしかありません。パッと見で決めるのではなく、しっかりパッケージを確認するのも賢い買い物のコツ、です。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。