今週のお題「わたしは○○ナー」
お米を食べていますか?
日本の主食はやっぱりお米ですね。秋は新米の季節。美味しいお米が食べられる季節です。
では「パックご飯」は食べたことありますか?
なんとここ数年でパックご飯の売上が伸びていて、10年間で売上は2倍に。しかも今年は過去最高の売上を記録するとか。そんな人気のパックご飯についての動画です↓
パックご飯
電子レンジで温めるだけで食べられるパックご飯…。コメの消費量が減る中でパックご飯の売り上げは年々伸び続け、最近になってさらに人気が高まっているといいます。その背景とは・・・?
(2022年9月30日放送 TeNYテレビ新潟「夕方ワイド新潟一番」より)
パックご飯とは?
包装米飯(ほうそうべいはん)
通称パックごはんとは米飯を気密な容器にパックし、保存が効くようにしたもの。
その名の通り、パックに入ったご飯のこと、です。
お米を食べなくなってきている
パックご飯の売上が順調という話のウラには、私たち日本人のお米離れという話があります。
米の1人当たりの消費量はどのくらいですか。
回答
【米の消費動向】
米の1人当たりの年間消費量は、昭和37年度をピークに減少傾向となっています。
具体的には、昭和37年度は118kgの米を消費していましたが、令和2年度の消費量は半分以下の50.8kgにまで減少しています。
また、主食用米の全国ベースの需要量は一貫して減少傾向にあり、最近は人口減等を背景に年10万トン程度と減少幅が拡大しています。家庭における1世帯当たりの年間支出金額の推移を見ると、平成26年以降はパンの支出金額が米の支出金額を上回っています。
年間1人当たりの米の消費量をおしえてください。
こたえ
国民1人・1年あたりの米の消費量は、1962(昭和37)年度の118.3kgピークに一貫(いっかん)して減少傾向(げんしょうけいこう)にあります。
- 1970(昭和45)年度・・・・・・95.1 kg
- 1980(昭和55)年度・・・・・・78.9 kg
- 1990(平成2)年度 ・・・・・・70.0 kg
- 2000(平成12)年度・・・・・・64.6 kg
- 2010(平成22)年度・・・・・・59.5 kg
- 2020(令和2)年度 ・・・・・・50.8 kg
米消費にしめる、お弁当(中食:なかしょく)や外食の割合が約3割にまで増えており、米を購入(こうにゅう)して家庭で炊飯(すいはん)する割合が低下しています。
なんと50年間で約半分にまで減ってしまっています。
コメを食べなくなった日本人
詳しい調査データを交え考察しているサイトを見つけましたので紹介します↓
コメを食べなくなった日本人
日本人の主食、コメの消費量が半世紀で半減した。新ブランドのおいしいコメが続々とデビューしているものの、コメ離れに歯止めがかからない。
高度経済成長期真っただ中の1962年度、日本人1人当たりコメの消費量は118.3キロだった。その後は、坂道を転げ落ちるように減少し、2016年度には半減以下の54.4キロとなった。62年度はご飯を1日に5.4杯(1杯精米で60グラム換算)食べていたが、16年度は2.5杯しか食べなくなった計算だ。各地の農業試験場では品種改良を重ね、食味や食感にこだわった新ブランドのおコメが続々デビューしているが、消費者のコメ離れには歯止めがかからない。コメを食べなくなった一方で、油脂類や肉類、牛乳・乳製品の消費は増えている。コメと同じように62年度と16年度を比べると、油脂類が5.3キロから14.2キロと2.7倍、肉類は7.6キロから31.6キロと4.2倍、牛乳・乳製品が28.4キロから91.3キロと3.2倍となっている。コメ離れの原因はこうした食生活の西欧化に加えて、高齢化で食が細くなる人が増えていることや、人口減などさまざまな要因が組み合わさっている。近年では、「太らないためには、炭水化物は取らない方が良い」といった糖質オフダイエットブームも起こっている。
農林水産省が14年度にまとめた「主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査」では、夕食にご飯類以外を選ぶ理由として「いろいろな種類の主食を食べたいから」が約半数を占めた。一方、時間に追われる朝は、特に「短時間で食べられる」「準備や片付けに時間がかからない」などの理由でご飯以外の主食を選ぶ傾向にあった。
総務省の「家計調査」(2人以上世帯)によると、2011年に一般家庭の食料品への支出額で、初めてパンがコメを上回った。2012年はわずかにコメが再逆転したものの、2013年以降、パンへの支出が上回る状態が続いている。
和食は13年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、海外では「健康的な食事」として人気が高まっている。当の日本人が和食の価値を一番、分かっていないのかもしれない。
食べなくなった理由を消すのがパックご飯?
上記で紹介した記事の中に
農林水産省が14年度にまとめた「主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査」では、夕食にご飯類以外を選ぶ理由として「いろいろな種類の主食を食べたいから」が約半数を占めた。一方、時間に追われる朝は、特に「短時間で食べられる」「準備や片付けに時間がかからない」などの理由でご飯以外の主食を選ぶ傾向にあった。
という2つの理由がありました。パックご飯を見てみましょう。パックご飯大手のサトウ食品のサイトには
調理方法
電子レンジで2分間加熱、もしくは熱湯で15分
とあります。確かに電子レンジで2分チン!すればすぐに炊きたてのご飯が食べられるのであればお手軽!しかもパックになっているのでそのまま捨ててしまえば後片付けも楽ちん!まさにニーズにマッチしたご飯のカタチと言えます。
しかもご飯の量についても、
- 130g
- 150g
- 200g
- 260g
とまさに「食べきりサイズ」です。これは便利です!
なるほどパックご飯が流行るのも納得です。
パックご飯は電子レンジを使わなくても食べられる?
電子レンジ2分以外にも熱湯で15分とありますが、他にもパックご飯をあたためる方法があるようですよ↓
一方、炊飯器は?
炊飯器でご飯を炊いたことのない人もいるかも知れません。なので炊飯器だとどれくらいの時間がかかるのかをメーカーのサイトで見つけました↓
炊飯器の早炊き機能とは?どれくらい早い?
現在販売されている炊飯器には「早炊き機能」が搭載されているものが多いです。早炊き機能とは、ごはんが短時間で炊ける機能のこと。メーカーによって名称は異なり、「高速」「特急」「急速」「うま早」「お急ぎ」などと表記されている場合もあります。
早炊きモードに設定してごはんを炊いた場合、米の量にもよりますが、炊きあがりまでの時間は20~40分ほどになります。一方、通常モードで炊飯した場合の時間は50~60分くらいが一般的。早炊き機能を使うと10~20分ほど短い時間でごはんが炊けるということです。また、急いでご飯を炊くためにさらに炊飯時間を短くしたいなら、炊飯器の合数の中間量(5合炊きなら2.5合)より少ない米の量がおすすめ。通常モードの約半分の時間で炊飯が可能です。
「ごはんを炊くのを忘れていた」「帰宅時間が遅くなって、作る時間があまりない」といった場合に、早炊き機能を使うと短時間でごはんが炊けるのでとても便利です。
普通に炊いて約60分かかるのです。
なお、普通炊きと早炊きの違いについても説明がありましたので興味のある人はこちら↓
★がぉー!ポイント★
忙しくてご飯を炊いてる時間がない時、うっかり炊飯器のスイッチを忘れてしまった時、ご飯が足りなくなってしまった時、急な来客などなど、パックご飯は大活躍!
でも、せっかくの新米の季節なら、ちゃんと炊いて食べたいなーっと私は思います。とは云え、大事なのはパックか炊飯かではなくて、栄養とエネルギーのバランスのとれた食事をしっかり摂る事。
まだパックご飯を食べたことのない人は一度試してみては?
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。