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適材適食 -てきざいてきしょく-

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1857食目「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。

今週のお題「人生変わった瞬間」

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

CO2を削減しよう!

地球環境を守るため今世界中で取り組んでいる二酸化炭素排出量の削減。石油や石炭などの化石燃料に頼らず、太陽光や水力、風力、波力などの自然から得られる環境に負荷のかからないクリーンエネルギーへの代替が叫ばれ、時代は動いています。実際にガソリンではなく電気で動く自動車も普通に走っています。

地球環境を守るという意味ではもうひとつ、大きな課題「ゴミ問題」、特にプラスチックごみの問題があります。

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

プラスチックは石油から精製されたとても便利な素材です。今や私たちの生活に欠かすことはできません。しかしプラスチックは自然界では分解されづらい性質のため、ゴミとなったプラスチックは燃やすという方法で処理されますが、燃やすということはCO2を排出することになるだけでなく、場合によっては人体に有害なガスを産み出してしまいます。かと言ってそのまま放置しておけばいずれとても小さな粒状に分解され、残り続けます。いわゆるマイクロプラスチックです。

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

↑砂浜の写真です。よく見ると青や赤と言った派手な色があります。これがマイクロプラスチック。中には白いのも貝などではなくプラスチックだったりします。

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

↑砂浜で集めたプラスチックごみの画像です。

ーーーちゃんとゴミとして処理をしなくては!環境破壊を止めなくては!

実は破壊されているのは地球環境だけでなく、私たち人間もすでに破壊されつつあるのかも知れないというニュースを紹介します。

洗濯排水や海、魚、さらには人の血液中からも検出される「マイクロプラスチック」人体に影響は?

環境中に排出されるプラスチックごみが劣化などによって、砕かれ小さくなった「マイクロプラスチック」。今、川や海、そして大気中からも検出されています。海で採取されたカタクチイワシの8割の体内からマイクロプラスチックが発見されたほか、人の血液中にも存在していることが明らかに。人体への影響が懸念される中、私たちにできることとは…。

ヒトの血液中のも…マイクロプラスチックの影響は?

漫画家・楳図かずおさんの「漂流教室」。突如、児童・教師と共に小学校の校舎ごと、未来にタイムスリップしてしまう物語の中で、少年たちは荒廃した大地に花を見つけますが…。

主人公「わっ!!造花だ!!なんだ!!プラスチックの造花じゃないか!!」
男子児童「いたるところにビニールやらポリエチレンが…」

教師は言います。

教師「そうだ、決して自然分解しないのだ。もやすいがいは…」

50年前の作品に描かれたプラスチックのなれの果て。

プラスチックは、劣化などで大きさや形が変わっても自然分解されることはありません。深海からはレジ袋が。30年以上前のチキンハンバーグの袋も見つかっています。

10月下旬、東京都内の海岸に海外からの留学生の姿がありました。留学生たちが砂浜で探しているものは何でしょうか。目をこらして砂浜をよくみると、色がついた小さな粒を確認出来ます。これらはすべて「マイクロプラスチック」と呼ばれるものです。

東京農工大学 高田秀重教授
「プラスチック製品の原材料です。企業がペレットを合成するのです」
留学生
「ペレットは輸送中に流れ着いたのでしょうか」
東京農工大学 高田秀重教授
「そうですね、取扱中にこぼしてしまうのです。みんな害があるとは思っていないのです」

高田教授が示しているのは、「レジンペレット」と呼ばれる「マイクロプラスチック」。プラスチックを加工する前の原料です。

国山ハセンキャスター
「これがプラスチックの原料となる。一見すると小石のような」
東京農工大学 高田秀重教授
「取り扱いの際にこぼれたとか袋に穴が開いたとか、国際輸送しているときにコンテナが台風で流れたとか、そういうものが海に流れていく」

高田教授が簡単な実験を見せてくれました。瓶の中に入れた砂に水を加えよく混ぜます。すると、水より軽い「マイクロプラスチック」が浮いてくるのです。

東京農工大学 高田秀重教授
「緑とか青とか赤とかあまり天然にないような色がプラスチック。浮いてしまうので遠くまで流れてしまう、国を越えて」

石油から作られたプラスチック製品は、役目を終えると収集され、リサイクルに。その他の多くは埋め立てや焼却されます。しかし、一部のプラスチックごみは海に放出され、波の力や紫外線などで劣化し、少しずつ細かくなります。それが「マイクロプラスチック」です。

国山ハセンキャスター
「溶けたりなくなったりするものではない?」
東京農工大学 高田秀重教授
「ないですね。水に溶けることはないですし、微生物が分解できるものではないので」

留学生の反応は…

インドネシアの留学生
「環境への影響がとても大きいのだと気づいたところです。私の国の方がたくさんあるかもしれません。インドネシアにはたくさんプラスチックがあるから」

「マイクロプラスチック」は、海とは接していない場所からも。

国山ハセンキャスター
「こちらの皇居のお堀の底にある泥からも、マイクロプラスチックが見つかったということなんです」

プラスチックが使われはじめた1950年代の層から「マイクロプラスチック」が発見され、2000年代に入ると量も種類も急激に増加していることがわかりました。

東京農工大学 高田秀重教授
「プラスチック製品自体が砕かれていったものもマイクロプラスチックですし、あと私たちが着ている衣服の中に化学繊維でできたものがありますけど、洗濯くずもマイクロプラスチックになります」

共立女子大学が行った実験によると、ポリエステル100%のフリース3キロを15回洗濯した結果、長さ3ミリ以上の糸くずのおよそ3割と3ミリ以下の糸くずは、洗濯機のフィルターではキャッチ出来ず、排水されていたといいます。

また、数年前まで一部の洗顔フォームや歯磨き粉には、「マイクロビーズ」というポリエチレン製の小さな粒が使われ、そのまま排水されていました。

東京湾の海底の調査では、1960年以降の地層から「マイクロプラスチック」が発見され、新しい地層ほど増える傾向がありました。

小さいが故に生物にも影響があります。

東京農工大学 高田秀重教授
「カタクチイワシの中から出てきたプラスチック」

東京湾で採取した64匹のカタクチイワシのうち、実に8割の体内から「マイクロプラスチック」が見つかりました。

人体への影響はどうなのでしょうか。東京大学の酒井康行教授は、培養した人の細胞に「マイクロプラスチック」を投与し、体内に取り込まれる過程を研究しています。

緑色の点は蛍光色を付けた「マイクロプラスチック」です。特殊な顕微鏡を通してみると、培養した肝細胞の中で光っています。細胞に取り込まれているのです。

海外の研究では、人の血液中からも…

東京大学大学院 酒井康行教授
「(海外で)いくつか報告がある通り、血液中に入っているのは事実だと思います。マイクロプラスチックの特殊性で、一旦身体の中に入ると分解されない」

「マイクロプラスチック」を異物とみなし、攻撃する体内の仕組みがより悪影響を及ぼす可能性があると酒井教授は指摘します。

東京大学大学院 酒井康行教授
「長期にわたる炎症反応というのがひとつ懸念されます。我々が異物を取り込んで障害を受けたときそれを修復する本来持っている正常な機能。(異物が残り)刺激がずっと持続した場合、炎症反応が終わらない悪い状況になります」

「マイクロプラスチック」は大気中からも。新宿の大気中から1立方メートルあたり6.5個のマイクロプラスチックが確認されたという報告もあります。

生物への影響については、世界中の研究者が解明を進めているものの、まだ詳しいことはわかっていません。

プラスチックごみを身にまとった「おばけ」。ハロウィーンの仮装です。10月30日、都内でプラスチックごみの削減を呼び掛けるパレードが行われました。

パレード参加者

「活動に関心を持ってくれる人も増えれば、少しずつ環境負荷を減らしていけるのではないか」

2022年、OECD(経済協力開発機構)は報告書の中で、世界のプラスチック消費量は2060年に現在の3倍近い12億3100万トンに達すると予測。各国が対策を強化しないままでいると、廃棄量も3倍の10億1400万トンにのぼります。

“30年後に見る海が魚よりプラごみの方が多く”なってしまわないためには、どうすればいいのでしょうか。
東京農工大学 高田秀重教授
「やはりもとを断つ、蛇口を閉めることをする。すなわちプラスチックの使用量を減らしていくことが一番の対策になると思いますね」

■マイクロプラスチック 日本は”プラごみ”排出量 世界2位

小川彩佳キャスター:
脱プラスチックの意識はかつてよりは高まっているようにも感じますけれども、元を断つ、蛇口を閉めるという意識が大切なんだそうですね。

国山ハセンキャスター:
私も取材を通して無数に広がるプラスチックごみ、マイクロプラスチックの量に驚きましたね。そして、これは世界中の砂浜で確認されているということですし、例えば、プラごみを放置してしまうと、またそれが風化してマイクロプラスチックに変わっていってしまうというような現状もあるわけですよね。国連の報告書によりますと、日本の1人当たりのプラスチックごみの排出量というのは、アメリカに次いで世界第2位となっています。それだけ私たちがごみを出してしまっている。取材した高田教授によりますと、日本全体で1年間に出るプラスチックゴミの量というのは、およそ1000万トンです。ただ、リサイクル困難なものが多く、およそ70%は焼却処分されているということなんですね。燃やせればいいじゃないかということではなくて、燃やすということはCO2を排出していますので、地球温暖化に繋がってしまうという懸念もある。まだまだ過剰包装も多いような気がしますよね。

小川彩佳キャスター:
そして、どのように人体の影響が出てくるのかというのも研究途上というのも恐ろしいところですね。

国山ハセンキャスター:
1人1人の意識を高める必要があるかと思います。

★がぉー!ポイント★

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

マイクロプラスチックは海の中にあって、私たちが食べる魚介類が食物連鎖で徐々に溜まっていったマイクロプラスチックを口にしている、そんなイメージがありました。実際に記事の中にはカタクチイワシという単語がありました。

ところが文字通りあまりに小さくなったマイクロなプラスチックは空気中を漂っていて、それを私たちは呼吸する度に取り込んでいる。

そしてその結果、血液中にすでにマイクロプラスチックが入っているのが検出されている。

あなたはこの事実をどう考え、どう捉え、何をしますか。

「マイクロプラスチックはすでに血液の中から検出されている」考えてみよう、プラごみのこと。【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

ー 適 材 適 食 てきざいてきしょく

小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級

【適材適食】小園亜由美(管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ)糖尿病専門・甲状腺専門クリニック勤務@福岡姪浜・福岡天神

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*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。