今週のお題「ビフォーアフター」
12月ももう後半。クリスマスも目の前です。クリスマスと言えば
クリスマスケーキ、ですね。
クリスマスケーキ(英語: Christmas cake)
クリスマスを祝って食べるケーキで、イギリス、アイルランド、並びにその他の英連邦諸国や日本、フィリピンなどの国々で広く親しまれている。
当たり前のようですが、なぜクリスマスにはクリスマスケーキを食べるのでしょう。そもそもクリスマスケーキを食べるきっかけを調べてみました。
クリスマスケーキを食べるようになったきっかけ
実は不二家のマーケティング戦略だった!?
日本人では、もともとクリスマスにケーキを習慣は根付いていませんでした。クリスマスケーキが日本で初めて販売されたのは、1910年のこと。お菓子の老舗メーカー、不二家が元祖といわれています。当時は現在のようにいちごや生クリームをのせたものではなく、ドライフルーツと洋酒を効かせたフルーツケーキに、砂糖衣をかけてアラザンをトッピングしていました。当時は高価で一般市民が購入できるものではなく、特別な日に食べる贅沢なものだったそう。以降、冷蔵技術の普及に伴い現在の形へと変化しました。不二家では、1922年にショートケーキが販売され、いちごをのせたケーキは1933年頃に誕生したとされています。その後、1952年にクリスマスセールが開催されたことで、クリスマスケーキが広く知られるようになりました。「クリスマスケーキ」は日本だけ?その由来と歴史について (2ページ目) - macaroni
日本のクリスマスケーキ
日本のクリスマスケーキの歴史は、菓子メーカー不二家創業の1910年(明治43年)まで遡る。現代の日本では、スポンジケーキにホイップクリームやバタークリームを塗り、砂糖細工(メレンゲドール)のサンタクロースやクリスマスツリー、イチゴやチョコレートを飾りつけたものが一般的である。これは、不二家が1922年(大正11年)頃から広めたものである。近年、日本の一部や韓国ではバースデーケーキのように、クリスマスケーキにろうそくを灯すものも見られ、サンタクロースを象ったろうそくも見うけるが、英連邦諸国でクリスマスケーキにろうそくの火を灯すことはない。また、日本では慣習的にクリスマス当日ではなく、イブの晩に食べられることも多い。
というのが、私たち日本でのスタンダードですが、世界でも同じようなクリスマスを過ごしているのでしょうか。
ということで、世界のクリスマスに食べるケーキ(らしいもの)を調べてみました。
世界のクリスマスケーキ
ブッシュ・ド・ノエル
フランスのクリスマスで食べられるのは「ブッシュ・ド・ノエル」というケーキです。日本でも人気が高いクリスマスケーキのひとつですよね。ブッシュはフランス語で「薪・木の切り株」を意味し、ノエルは「クリスマス」を意味します。なぜ木の形なのかということについては諸説あるそうですが、クリスマスはキリストの誕生日であるため、その生誕を祝って何日も火を絶やさず暖炉に薪をくべて燃やし続けたことに由来しているという説が有力です。
クロカンブッシュ
クロカンブッシュ(仏: croquembouche)はフランスのシュー皮で出来た菓子。 名称はフランス語の"croque en bouche"で、糖衣やシューが口(bouche)の中(en)でカリッと(croque)崩れる様子を表す。"Croquenbouche"または"croquebouche"とも表記される。「サント・ノーレ」(Saint-Honoré)と呼ばれることもある。
シュトーレン
ここ数年、日本でもパン屋さんで見かけるようになったドイツ生まれの「シュトーレン」。ブランデーのような洋酒に浸したドライフルーツを入れる、甘く長細いパンです。シュトーレンはドイツ語で「坑道」を意味し、トンネルのような形をしているところからこの名前がついたそう。表面にまぶした粉砂糖が、生まれたばかりのキリストの産着になぞらえたとされているようです。パンといってもかなり日持ちがするため、ドイツではお菓子やケーキとして食べられるのが一般的です。
ダンディーケーキ
ダンディーケーキ (Dundee cake) は、イギリス・スコットランド地方のダンディーで生まれたフルーツケーキ。オレンジの皮や特産のマーマレードが入り、上にアーモンドが飾られているのが特徴。焼いた後の保存性が良い。イギリスの伝統的なフルーツケーキ(en)のバリエーションであるが、その中では比較的あっさりとした味である。そのため、キーラー社の考案したレシピはスコットランド全土に広まり、さらにはイギリス各地から海外にも受け入れられている。クリスマスケーキに使うところもある。EUの原産地名称保護制度 (Protected Geographical Indication:PGI) に登録手続き中である。
マルチパン/マジパン
マルチパン(独: Marzipan [ˌmaʁ.tsiˈpaːn] マーツィパーン)またはマジパン(英: Marzipan [ˈmɑrzəˌpæn])は、砂糖とアーモンドを挽いて練りあわせた洋菓子。餡のような食感と独特の風味がある。スペインのトレドやラ・リオハ、ドイツのリューベックやシチリアのパレルモの名物として知られる。マルチパンの語源はアーモンドを粉砕し砂糖と混合した「maza」という説とアラビア語の「manthában」(mauthaは倉庫)という説の2つがある。パンという表現から、小麦粉や卵を使っているものと誤解されがちだが、それらの材料は一切使用されない。
レープクーヘン
レープクーヘン (独: Lebkuchen) は、蜂蜜・香辛料、またはオレンジ・レモンの皮(オレンジピール・レモンピール)やナッツ類を用いて作ったケーキの一種で、ドイツを中心に中央ヨーロッパ各地で作られている。ドイツではクリスマスに飾ることで知られ、特に家の形をしたものはホイスヒェン (Häuschen) 、プフェッファークーヘンハウス (Pfefferkuchenhaus) と呼ばれる。ドイツの有名レープクーヘン専門店は「レープクーヘン・シュミット社(ドイツ語版)(Lebkuchen Schmidt GmbH)」であり、Otto Schmidt Verwaltungs GmbH(ドイツ語版)の子会社でニュルンベルク(Nürnberg)にある。
ヘクセンハウス
ヘクセンハウス(ドイツ語: Hexenhaus)またはレープクーヘンハウス(Lebkuchenhaus)、ジンジャーブレッドハウス(英: Gingerbread house)とはいわゆる「お菓子の家」のことで、固めのジンジャーブレッドを基本素材として菓子で作ったミニチュアの家のことを指す。つまり小さな一軒屋の形を、実際に食べてしまえる菓子で作ったものである。
パネトーネ
イタリアでは、ミラノの発祥の伝統菓子「パネトーネ」をクリスマスに食べる風習があります。レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツを生地に混ぜ込む、甘いソフトなドーム型のパン。クリスマスまでの数週間をかけて、ゆっくり食べる点がドイツのシュトーレンに似ていますよ。
パンドーロ
パンドーロ (伊: Pandoro) は、イタリアのヴェローナの銘菓である。パネットーネと共にクリスマス特有の菓子の一つで、しばしばバニラの香りがついた粉砂糖をまぶして食べられる。
ビコ
ビコ(Biko)は、フィリピンの甘い餅である。ココナッツミルク、黒砂糖、もち米から作り、ラティクをトッピングする。カラマイの一種で、米をペースト状にしないこと以外は同じように作る。包装したものがスーマンとして販売されることもある。ルソン島南部ではsinukmaniやsinukmanen、ムスリム地域ではタウスグ語でwadjit、マラナオ語でwadit、マギンダナオ語でwagitとして知られる。セブアノ語が話される地域では、プトマヤと呼ばれるものが有名である。これは、tapolと呼ばれる紫色のもち米を水に浸し、水を切った後に30分間蒸す。これにココナッツミルク、食塩、砂糖、ショウガ汁を加え、蒸し器に戻してさらに25分から30分蒸す。小片に切り分け、シクワテ(ホット・チョコレート)とともに早朝に食べる。熟したマンゴーと一緒に食べるのも一般的である。プトマヤは柔らかいビコと比べると、アルデンテの食感に特徴がある。
パヴロヴァ
パヴロヴァ(Pavlova)は、オーストラリアまたはニュージーランドが起源とされる菓子である。一般的な製法は、焼いたメレンゲをベースにしてホイップした生クリームを詰め、さまざまなフルーツを飾り付けたものである。その名称は、ロシアのバレエダンサー、アンナ・パヴロワに由来すると伝わる。
クリスマスプディング
イギリスでは、ナッツ、ドライフルーツ、スパイスを入れて焼いた「クリスマスプディング」を食べるのが風習です。大きなプリン型に生地を流して、湯せん焼きにするのが特徴です。
★がぉー!ポイント★
シュトーレンなど知っているものもありましたが、知らないことたくさんありました。世界を見回すと色々なクリスマスがあるんですね。
笑顔溢れる時間であることだけは「同じ」でありますように。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。