今週のお題「あったかくなったら」
特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」
2023年1月14日土曜日。
第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会の2日目。
▼1日目
私が出席させて頂いた講演の内容を備忘録として箇条書きをまとめておきたいと思います。
活力ある持続可能な社会の実現に向けた健康づくりの推進
- SDGS 17ゴールのうち13ゴールの達成に栄養改善が貢献している
- 塩分摂取、女性のやせ、経済格差に伴う栄養格差が問題
- 持続可能な食環境戦略イニシアチブ
- 令和5年 医療、介護、地域連携が大切になる
清野 裕 先生より上記の講演内容についてコメントがありました。以下に要点を記します。
- 医療、介護、地域連携は大事と言うことはわかるが、それが実現できる具体的なことを国として取り組んでほしい。
- この場に来ている管理栄養士は優秀な人が多いが、地域ではなかなか取り組むのが難しいのでは?委託事業などに委ねられてる。
- また、医療や介護などの業界でも管理栄養士の地位は低く、発言力もないので国でその辺りを整備するなどのことをやってもらえないか?
僭越ながら常日頃、私が感じていた問題点を学術集会で明確にしてくださった事に大きな感動を覚えたのと同時に強く背中を押された気がしました。
清野 裕先生の講演から↓
- 栄養と食事は治療の基本
- 薬の効果も栄養状態に左右される
- 高齢化社会となり、現場では多層的な役割が求められる
- 1職種で他の職種をカバーすることが必要
- 同じ管理栄養士という国家資格を持っていても力はバラバラ
- 看護師や薬剤師はすでに専門家ができている
- 外来化学療法を実施しているがん患者に対して、専門的な知識を有する管理栄養士=がん病態栄養専門管理栄養士が指導を行った場合について、評価が新設された。
- 糖尿病においても食事や運動などの生活改善が必要なので専門家も検討中
- コロナ流行当初のスティグマは知識と理解が不十分であることから分断が発生した
- 社会的、乖離的スティグマ
→アドボカシーとは患者の権利を守るため、組織、社会、行政、立法に対し、主張、代弁、提言を行うこと。 - 糖尿病を専門とする医療従事者は、糖尿病のある人が自己管理に安心して取り組み健康で自分らしい生活を維持する権利を守るための活動に積極的に貢献する必要がある
- 専門的に介入した方がコントロールが良いことがわかっている
- 生活習慣病からフレイル対策に個々の状態に応じて変えていくことが大事
- 75歳以上の方にタンパク質を強化すると筋力アップすることが報告された
- 高タンパクは筋肉の改善に有効
- 赤身肉、加工肉は腎機能悪化させるが、魚介類は腎機能悪化しないとも言われている
- 科学的根拠に基づいた栄養指導をすることが大義
会場には様々な企業がブースを出して参加していました。
★ぴょん!ポイント★
食べる。
教わらなくても、まだ自己が確立していない生まれたての赤ん坊でも、できること。そして生きるために続けていくこと。誰もができること。そしてお腹が空いたというだけでなく、ノリだったり、ファッションとして、ステイタスとして、イベントとして、手持ち無沙汰として、無意識に、見た目だけで、意識的に食事をします。
だとしても、食べたもの・飲んだものは消化され吸収され、自分の一部となっていきます。
食べることは生きること。
適材適食。
食事の重要性を再確認する機会となりました。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。