2023年2月28日火曜日に行われた第6回 筑紫糖尿病重症化予防セミナー[Web型研修]で講演をさせて頂きました。
タイトルにもあるように視聴は基本Webでの講演会です。
講演会の座長は伊藤 久生 先生(いとう内科クリニック 院長)に務めて頂きました。
今回の私の講演会のタイトルは
適材適食〜糖尿病サルコペニアを防ぐ栄養指導のコツ〜
です。
私が食事カウンセリングの時に私が気を付けていることを3つテーマにお話をさせて頂きました。
1)サルコペニアを防ぐ栄養指導のコツ
サルコペニアに関することについては当院で独自に行った調査結果を元にお話させて頂きました。
2)野菜を食べたくなっちゃうコツ
3)No!スティグマ Go!アドボカシー
という3テーマです。
当日頂いた質問の私なりの答えを以下に記載します。
問)糖尿病専門ではない施設の看護師さんより
日常でできる患者へのアドバイスは?
答)「〇〇を食べましょう」とだけ伝えてしまうと、ほとんどの患者は「夕食時」をイメージしてしまうようです。そこで「朝食」や「昼食」など具体的に明確にしたり、または「3食」や「毎食」と伝えることが大切です。
問)今回の調査で一人暮らしまたは家族と同居など生活背景により食事や運動の違いはあったか?
答)今回の調査で詳しく家族構成を行ってはいません。ですが、日々行っている食事カウンセリングの中でも生活背景はその患者にとって大きな要素となることは充分理解しています。背景によっては食事や運動の内容は異なってきます。ひとり暮らしだから時間が自由に使えるので運動をする患者もいますし、ひとりでは運動する気にならないけど家族と一緒にだったらできると回答される患者もいます。食事も同様で家族がいるので食事療法は取り組むことができないと主張される患者もいますし、家族全員で一緒に取り組んで健康になりたい!と回答される患者もいます。その患者の考え方により、左右されることが多い印象です。また患者本人だけではなく、家族の入院や病気、子供との同居開始など家族構成に変化が起きたときに、生活環境が大きく変わることも食事カウンセリングでは配慮する必要があると考えています。
★ぴょん!ポイント★
最後になりましたが、今回ご一緒させて頂いた
伊藤 久生 先生(いとう内科クリニック 院長)
小林 邦久 先生(福岡大学筑紫病院 内分泌・糖尿病内科 教授)
川口 巧 先生(久留米大学医学部 内科学講座 消化器内科部門 主任教授)
先生方、並びにネットワークの先で参加頂いた医療従事者のみなさま、講演会のスタッフのみなさまに心から深く感謝申し上げます。
特に今回3桁のアクセスを記録したそうです。本当にありがとうございました。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。