今週のお題「あまい」
特別お題「今だから話せること」
今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」
広島名菓と言えば?
ーーーもみじ饅頭
って答えますよね。その通りです。
■広島観光
2023年3月4日〜5日に広島に行き、その際、私が勝手に認定するヒロシマ観光大使である田村朋子先生に隠れた広島名菓を教えて頂きました。それがこちら、
桐葉菓とうようか
桐葉菓
もち粉の生地で外側を包み込んでもちもちっとした食感に焼き上げました。こし餡と粒餡の合せ餡は小豆の風味を最大限に生かしています。
桐葉菓(とうようか)
広島県の名物菓子。厳島(広島県廿日市市宮島町)のやまだ屋が製造・販売する和生菓子の一種。2002年に熊本市で開催された第24回全国菓子大博覧会で、最高賞の名誉総裁賞を受賞した。ザ・広島ブランド認定品[2]。
こし餡とつぶ餡をブレンドした小豆餡を、もち粉の生地で包んで焼き上げたお茶受け菓子である。もみじ饅頭と類似しているが、食感や味わいが異なり、リピーターも多い。
2019年、包装紙のデザインを一新した。浅野家に仕えた上田宗箇が愛用したという甲冑の紐の色にちなんで緑色を箱や袋に用い、桐葉菓のロゴは上田宗箇流の上田宗冏が筆で書いた字を用いた。
製造販売はやまだ屋。
やまだ屋(やまだや)
1932年創業の広島県廿日市市宮島町(宮島)に本社を置く菓子製造メーカーである。
もみじ饅頭を主製品とし、年間2000万個を製造販売している。広島だけでなく、関東近郊の百貨店にも販売網を持つ。また、広島県内では、JRのキヨスクや百貨店・大型スーパーマーケットだけでなく、中小のスーパーマーケットチェーン(ユアーズ・ピュアークックなど)でも同社の製品が販売されている。
全国菓子大博覧会などで多くの賞を受賞している。
見た目はもみじ饅頭に似ています。が、持った瞬間から違いが判ります。桐葉菓はしっとりしていて、ずっしりしています。そしてその触感はそのまま食感に変わります。しっとりしていて、例えるなら、もみじ饅頭がカステラなら桐葉菓はおはぎ?のような感じ。私は桐葉菓の方が好みかも知れません。
私は翌日にいただいたのですが、食べている間にふと、やまだ屋の店内のこれ↓
を思いだし、焼いてみました。そうしたら、まさに外はカリッと中はふんわり。例えるなら焼き立てのたい焼き?のようでとても美味しかったです。
桐葉菓という名前
文字通りに考えると「桐の葉っぱの菓子」ですね。桐と言えば、桐のタンスとか桐の箱↓とか。なんか高級なイメージ?
桐について調べてみました。
キリ(桐、学名: Paulownia tomentosa)
シソ目のキリ科キリ属の落葉広葉樹。別名、キリノキともよばれ、漢語の別名として白桐、泡桐、榮がある。初夏に特徴的な淡紫色の花を咲かせる花木で知られる。日本における経済的価値は高く、林業の特用樹種である。アメリカの国立公園では外来種として駆除の対象。日本では軽くて狂いや割れも少ない材の特性を活かして、高級家具の桐箪笥や、琴、琵琶が作られる。
花の部分を拡大してみると↓
↑桐ってこんな花なんですねーーー。
桐の箱みたいなもの以外に普段桐を見かけるとしたら、花札でしょうか。
花札(はなふだ)
日本特有のかるたの一種。花かるた、花がるたとも。今では一般に花札といえば八八花(はちはちばな)のことで、一組48枚に、12か月折々の花が4枚ずつに書き込まれている。
48枚という構成は、一組48枚だったころのポルトガルのトランプが伝来した名残である。2人で遊ぶこいこい、3人で遊ぶ花合わせ、という遊び方が一般的である他、愛好家の中では八八という遊び方に人気がある。同じ遊び方でも地域によってルールが異なったり、地域独特の遊び方も存在したりするほか、海外にも伝播している。
あれれ???待てよ???ついこないだ花札の話をしたような・・・
そう、もみじ饅頭の図柄が「紅葉と鹿」の理由を調べた時です↓
もみじ饅頭は宮島の紅葉谷発祥ということで紅葉にかけて鹿だったわけです。改めて花札の桐を見てみると↓
↑1番左の札だけ何か赤い絵柄が描かれています。さらに拡大すると↓
この赤いのは鳳凰なんだそうです。
鳳凰(ほうおう)
中国神話の伝説の鳥、霊鳥である。鳳皇とも言う。日本を含む東アジア広域にわたって、装飾やシンボル、物語・説話・説教などで登場する。
なぜ、伝説の鳥「鳳凰」が桐と一緒に描かれているのでしょうか。調べてみると、
桐と鳳凰をセットでご覧になりたければ「花札」をご用意あれ。
「12月」の図柄(桐)の20点札こそが「桐と鳳凰」です。
ところで一口に鳳凰と言いますが、鳳は雄、凰は雌を指します。-第4話 「桐と鳳凰」- | 広島大学高等教育研究開発センター
そもそも中国で桐とは、すべての鳥類の始祖:伝説の霊鳥【鳳凰】が止まる木として、神聖な植物とされてきました。
*中国の伝説(伝承)によると、りっぱな王(天子)が即位する時、瑞兆(吉兆)である鳳凰があらわれるとされ、この事が日本に伝わり、天皇に相応しい意匠として、菊花紋より昔から宮家でも使われ続けてきました。
なるほど!伝説の鳥「鳳凰」は桐に止まるから、セットということのようです。
と、いうことは・・・
もみじ饅頭の「紅葉と鹿」、桐葉菓の「桐と鳳凰」ってどちらも花札にあるってこと???
なんか、スゴい発見をした気分(違)。
と、いうことは・・・
切り札の「きり」ってもしかして花札の「桐の札」のこと???
切り札(きりふだ)
トランプなどのカードゲーム、主にトリックテイキングゲームにおいて、最も強い札のことである。転じて、物事の帰趨を決する局面などで、その行方を左右する人物や物に対して使われるようになった。
あ・・・違ったみたい・・・。(トランプには桐の札はないので明らかに違う)
うーーん、、、キリがない・・・!!!
と、いうことは・・・
キリがないのキリは「桐」???
きりがない
「キリがない」は「終わりがない」ということ、「キリがいいところ」は、「区切りやすいところ」をいいます。これらの「キリ」も「終わり」や「最後」の意味から由来した言葉です。
ということで違うようです。
★ぴょん!ポイント★
でも「花札説」は有力ではないでしょうか?(粘る)
ぜひ広島に訪れる機会があれば、もみじ饅頭と一緒に「桐葉菓」も探してみてください。美味しいです。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。