今週のお題「お花見」
毎月季節の野菜を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役菜」。
私は健康なカラダづくりに役立つ野菜を【役菜やくさい】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える野菜たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。4月の役菜はウドです。
ウド
ウドの旬は3月から5月頃。
ウド(独活、学名: Aralia cordata)
ウコギ科タラノキ属の大型の多年草。山野に自生するほか、栽培も行われている。若い葉や茎は香りが強く、山菜や野菜として好まれる。季語、晩春。
「ウド」。あまり馴染みがないかも知れません。ウドと聞いて思い浮かべるのはやっぱり↓
ウド 鈴木(ウド すずき、1970年〈昭和45年〉1月19日 - )
日本のお笑いタレント。本名は鈴木 任紀(すずき ひでき)。お笑いコンビ・キャイ〜ンのボケ担当。相方は天野ひろゆき。
山形県東田川郡藤島町(現:鶴岡市)出身。浅井企画所属。山形県立庄内農業高等学校卒。身長178 cm。体重80 kg。柔道初段。芸名の「ウド」は、名付け親である「夢麻呂」という芸人が「体だけ大きくて何も役に立たないウドの大木だな」と言った事から命名[3]。これにあやかって、後述のポケットビスケッツの結成前には、番組内で「独活野大木」の名義を使用していたこともある。
キャイ〜ンとしてはナインティナインやよゐこなどと同期であるが、ウド個人としては千原兄弟やFUJIWARAなどが同期になる。しかし、あまりにも天野に対する溺愛が凄まじいため、天野を含め天野と同期として扱われている。また、本来後輩である相方・天野はウドを呼び捨てしている。
ですよねーーー。きゃっいーーーん!
ウドという名前
それにしても不思議な名前ですよね、ウド。
ウド 名称
和名ウドの語源については、古い書物に、葉が生育すると中空になることから宇登呂(うどろ)とよばれ、それが略されてウドとなったという説がある。漢字では「独活」と書くが、この由来についてはよくわかっていない。英語でも、日本語読みをそのままにした udo(ウド)でよばれている。中国植物名は土当帰(どとうき)という。
和名は、ヤマウド、ケウド、ホンウド、ツチタラの別名でもよばれる場合がある。食用の観点で、野生種をヤマウド(山うど)と呼んで栽培種と区別することもあるが、同じ植物である。軟白栽培されたものは「白ウド」「軟白ウド」ともよばれている。野性ではなくても、栽培品で路地で日に当てて緑化した「緑化ウド」が、「山ウド」の名で流通していることも多い。
ウドは漢字で「独活」と書くそうです。独立して生活???まるで新社会人のような漢字名ですね。
うどは漢字で書くと「独活」と書きます。その理由は真夏頃になると2m以上の大 木となり大きな葉を広げ風が吹かなくても動いているように見えることから「独=ひ とりでも、活=動く」という事でうどと読みます。
https://www.tsc-05.ac.jp/images/nutrition_ed/2015fsp/poster_8.pdf
風が吹いていないのに独りでに動いてみえるから「独活」???軽くホラー???
ウドの大木
そもそもウドを見かける機会は少ないのですが、せいぜい見ることがあっても
↑こんな感じで「大木」というより「草」なイメージですが、成長したウドの画像を探してみたら、こんなのがありました↓
確かにこれだと草というより木ですね。
ウドの大木
諺(ことわざ)。前述の通り、ウドは1.5メートル前後の大きさに育つが、茎が太く育った頃には食用にもならず、また茎が柔らかすぎて木材にも適さないということから、転じて「図体はでかいが中身が伴わず、役に立たないもの」のたとえ。ただし、前述したようにウドは樹木ではなく、草本の一種である。
え?木ではなく、草なんですね???へー。
ウドの栄養
何だか散々な言われ方をされているウドですが、栄養面について見てみると、
ウド 100g
- エネルギー・・・・・・・19kcal
- 水分・・・・・・・・・・94.4g
- たんぱく質・・・・・・・0.8g
- 脂質・・・・・・・・・・0.1g
- 炭水化物・・・・・・・・4.3g
- カリウム・・・・・・・・220mg
- マグネシウム・・・・・・9mg
- リン・・・・・・・・・・25mg
- ビタミンC・・・・・・・4mg
- ビタミンK・・・・・・・2μg
水分が多い、ほとんどが水分。ということは逆に言えば、
ほとんどが水分でカロリーがゼロに近いことから、近年ダイエット食として注目され
ているうどですが、旨みの素であるアミノ酸の一種、アスパラギン酸が多く含まれて います。アスパラギン酸は体内の新陳代謝を高めて疲労回復に効果があるほか、 カルシウムやカリウムなどのミネラルを体の隅々まで運ぶ働きもします。https://www.tsc-05.ac.jp/images/nutrition_ed/2015fsp/poster_8.pdf
疲れにくく、抵抗力を保つと言われるアスパラギン酸
ウドにはアスパラギン酸が豊富に含まれています。アスパラギン酸は不足すると疲れやすく抵抗力が弱まったりするので、体内で作られる物でもありますが、これで補えます。また、アンモニアなどの有害物質を体外に排泄し神経を守る効果もあると言われています。血液循環をよくし、疲労回復に効果
ウドが含んでいる成分のジテルペンアルデヒドは血液循環をよくし、疲労回復に効果があるといわれています。
クロロゲン酸
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、ウドの苦みとアクの原因となる成分です。抗菌・抗酸化作用に優れ、細胞の老化抑制に働きかけます。クロロゲン酸は、軟白ウドより山ウドに多く含まれています。アスパラギン酸
アスパラギン酸は、体内でたんぱく質を合成するのに欠かせないアミノ酸の一種です。摂取することで、エネルギーの代謝を高め、疲れにくくする身体づくりに役立ちます。また、アンモニアなどの有害物質を体外へ排出する働きもあります。ジテルペンアルデヒド
ジテルペンアルデヒドは、疲労が慢性化すると体内から失われやすい成分です。血液循環を良くし、疲労の回復に働きかけます。また、自律神経の調整を行い、精神を安定させる効果もあります。フラボノイド
フラボノイドは、クロロゲン酸と同じく抗酸化物質のひとつです。抗酸化物質で活性酵素を除去し、老化の予防に働きかけます。
と、ウドは決して中身のない水分だけではないのです。
★ぴょん!ポイント★
春に旬を迎えるウド。調べてみると全然役立たずではありませんでした。どこかで見かけたらぜひ食べてみてください。独活の味、独特です。
ちなみにレシピは意外とあります↓
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。