今週のお題「生活の知恵」
学校で食べた「給食」覚えていますか?
給食(きゅうしょく)
特定多数人に対して専門の施設(給食センターや給食室)を用いて組織的・継続的に食事を提供するもの。また、喫食者(食べる人)側からは「給食」とはその継続的に提供される食事のことを指すことになる。
良いも悪いも含めて、給食には何らかの思い出があるもの。そんな給食に福岡市は思い切った施策を行いましたので紹介します↓
SDGsな地産地消を
福岡市の学校給食に「博多和牛サイコロステーキ」登場
子どもたちにとって給食って楽しみの1つですよね。福岡市は今年度から持続可能な地産地消に取り組むことを決めていて、12日はその第1弾!スペシャルなメニューとなりました。
「手を合わせてください。いただきます」
福岡市西区の壱岐丘中学校。12日の給食の献立は、麦ごはんに、みそ汁、ちくわのごまマヨネーズあえ、そして!
「博多和牛のサイコロステーキ」!!
生徒「美味しいです」「柔らかいです。とても噛んだ時に牛を感じるとか。一口で噛めば噛むほど牛が出てくる」
生徒「要る人ジャンケン、ジャンケンポン」
「おかわり」もすぐに無くなる人気っぷりです。
この「博多和牛」は福岡市が市内の農水産物に対する愛着を深め魅力を知ってもらおうと、今年度から取り組む「特別メニュー」で、その初回が12日だったんです。
「博多和牛」は福岡県産銘柄の黒毛和牛の中で、三等級以上の肉質だけに許されたブランド名です。
12日は生産者も教壇に立ち、生徒たちに思いを語りました。
堀ちゃん牧場・堀田和秀さん「継続して頂いて。食べ物の大事さ、地域で採れたものを食べて頂くというのは、大変うれしく思います」
3年生・吉田咲彩さん「お話を聞いたのもあって、改めて食への感謝とかを考えることができた。また食べたいなと思いました」
「博多和牛」の給食は13日にかけて、市内の公立中学校69校で出され、小学校は、来年2月に博多和牛の「すき焼き」が提供されるということです。
小学生に戻りたい!
うらやま・・・いや、素晴らしい取り組みですね!
ところで博多和牛ですが、
博多和牛
博多和牛は博多和牛生産者として登録された農家が、主に九州の子牛産地から購入して、概ね20ヶ月間丁寧に育てた和牛です。県内産の稲わらを主食とした良質な飼料で育てられた「やわらかくてジューシーな美味しさ」が評判のお肉です。博多和牛肥育の背景
福岡県は人口増加と都市化が進む消費県というイメージです。しかし、都会の喧騒を離れ車で1時間ほど走ると、まだまだ自然もたくさんあり、米、麦、果樹、野菜などの生産県でもあります。県南部には、筑後川の豊富な水量による筑後平野が広がり、たくさんの農産物が生産されています。博多和牛はこうした福岡県の豊かな自然を背景に大切に育てられています。特に米収穫後に出る稲ワラは、牛を育てる飼料としてたいへん重要です。この稲ワラが豊富に手に入り、県内産の良質稲ワラを多く使用して育てられていることは博多和牛の特徴と言えます。博多和牛の飼料
博多和牛は、主食である繊維質が多く容積が大きい飼料(稲わら・牧草等)を好んで食べます。また、とうもろこし、むぎ、ふすま、大豆などと、専用飼料をベースにした配合飼料で育てられています。博多和牛を生産する私たちは牛の健康管理に心掛け、福岡県産稲わらの給餌にこだわっています。
★Grrrrrrrrrr!(グォーーー)ポイント★
最近、あちらこちらで学校給食の質の低下の話を見聞きしますが、小中学生の頃は身体ができる大切な時期です。栄養バランスのよい食事を摂って欲しいと願っています。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。