今週のお題「春に食べたいもの」

口の中だけでなく気持までリフレッシュしてくれるミント。

ミント(女無天、英語: mint)は、シソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)の総称。
多くの種は多年草だが、一年草の種も存在する。ユーラシア大陸原産。名称は、ギリシャ神話で植物に変身したニンフであるメンテー(Μίνθη)に由来する。別名メンタ。和名はハッカ(薄荷)だが、この名はミントの1種ニホンハッカを意味することもある。ハーブの一種で、葉は爽快な冷涼感のある風味があり、ハーブティーやデザートに利用される。
前回、冷たくないのに食べると冷たく感じるミントの謎についてお話しました↓
そんなミントですが、ミントの仲間って約40種もあるそうです。ミントの中でも代表的なものは「ペパーミント」と「スペアミント」ですね。

ペパーミント Peppermint
ペパーミント(英名:Peppermint、学名:Mentha x piperita L.)
シソ科ハッカ属の多年草。和名はコショウハッカ(標準和名)、セイヨウハッカ。中国名は、辣薄荷。スペアミントとウォーターミントの交雑種であるといわれる。原産地はヨーロッパ大陸である。ほとんど無毛で葉には葉柄があり、花序の花輪の間が離れており、花輪の下の包葉が小さくて目立たないのがこの種の特徴である。ハーブの一種であり、独特のメントール臭がする。ヨーロッパ、アラビアで、葉を摘み取って乾燥させたものを薬草や薬味として使用したり、花を枝ごと水蒸気蒸留して精油を抽出して香料として利用されてきた。ペパーミント由来の香料は菓子に広く使われ、またハーブティーにも用いられる。同名の青緑色をした酒はリキュールの一種でペパーミント油をアルコール液に溶かし、砂糖および各種の芳香油エッセンスなどを基礎とし、オリーブ緑、マラキット緑などの色素で着色する。
「ペパーミント」ってよく耳にしますが、英語表記だと「Peppermint」、直訳すると「Pepper=コショウ」+「mint=ハッカ」、だから日本語的には「ペッパーミント」が正しいのかも?!しれません。ちなみにコショウな訳ではなく、香りがコショウに似ていたことからペッパーになったという話があります。
どうやら語源はラテン語の「mentha piperita」に由来し、それぞれ
mentha (メンタ)・・・・・ハッカ
piperita (ピペリータ)・・・ピリッとした
という意味があり、特にmenthaはギリシャ神話の妖精「Minthe(メンテ)」から来ているそうです。

「ペパーミント」
スペアミントとウォーターミントの自然交配で生まれた品種で、「セイヨウハッカ」や「コショウハッカ」とも呼ばれています。
l(エル)-メントールを多く含んでいることから、強い清涼感を感じるのが特徴です。この特徴を活かして、アイスクリームやガム、飴、ミントティーなどに利用されています。草丈は60~90cm、茎の先に淡いピンク色の小さな花を咲かせます。先が尖った葉の形状が特徴的で、スペアミントと見分ける際には葉の形からも見分けることができますよ。
ちなみに日本では、江戸時代から和種ハッカの栽培がおこなわれており、このハッカはペパーミントの仲間に分類されています。

スペアミント spearmint
スペアミント(英語: spearmint)
ハッカ属の植物である。また、標準和名オランダハッカ(学名: Mentha spicata 'Crispa')の別名。古くからハーブとして用いられている。ペパーミントよりもハーブとして用いられた歴史は古い。聖書でハッカとされている植物はスペアミントの一種ともされるナガバハッカ(Mentha longifolia)とされている。なお、ペパーミントはスペアミントとウォーターミント(M. aquatica)の交配種とされている。Mentha spicata はリンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである。
ペパーミントの親にあたるのがスペアミントのようです。
スペア(spear)とは「槍」という意味。発音的にはスペアというより「スピア」かも知れません。実際に語源も「葉や花の先が尖っていてまるで槍のよう」ということからスピアとなったようです。

スペアミントの利用
エスニック料理にはミントを使った料理が多くありますが、その際に使用されることが多いのが「スペアミント」です。ほかに「オランダハッカ」や「ミドリハッカ」と呼ばれることも。ヨーロッパや中近東、東南アジアなどで広く親しまれている品種で、草丈は30~100cm、茎の先にピンクや白、薄い紫色の花を咲かせます。葉先や花の形が槍(spear スペア)に似ていることから、「スペアミント」の名前で呼ばれるようになったと言われているんですよ。清涼感においてはペパーミントに劣りますが、爽やかさのなかに甘さを感じる香りがあるのが特徴で、料理やドリンクにも多く用いられます。この甘く爽やかな香りの成分はl(エル)-メントールではなく「l(エル)-カルボン」という成分によるもので、ペパーミントとは含有している成分が異なります。
香りの違いはありますが、どちらも食用や飲用のほか、葉から抽出した精油を食品や歯磨き粉、化粧品などの香料として利用します。

ペパーミント系とスペアミント系

ペパーミント系
香りが強く、メントールの含有量も多い。東アジア原産のニホンハッカ(和種薄荷(わしゅはっか))もここに含まれる。気分をリフレッシュさせるようなスッキリした香りで、ハーブティーや料理のほか、チューインガムやキャンディに多く用いられる。
スペアミント系
香りは比較的弱く、甘くさわやかな香りがある。葉は丸みがある。比較的クセがないため、料理や菓子に使いやすい。チューインガム、歯磨き粉などにも用いられる。スペアミントの香りの主体はl-カルボンである。日本には江戸時代にオランダハッカが渡来した。

ペパーとスペアの比較
特徴 |スペアミント |ペパーミント |
|spearmint |peppermint |
香り・風味|甘く柔らか、穏やかな清涼感 |強く爽快、ピリッとした刺激 |
主要成分 |iーカルボン (甘いハッカ香)|iーメントール(強い清涼感)|
葉の見た目|葉先が尖っている |葉脈が深い |
|シワが少なく薄い |濃い緑色で茎が暗紫色 |主な用途 |料理 |飲み物 |
|ミントソース |お菓子 |
|ガム |虫除け |
|お茶 |精油 |別名 |オランダハッカ |西洋ハッカ |
|ミドリハッカ |(スペアミントの交配種) |
- 香り・成分 ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交配種であり、メントール(清涼成分)の含有量が非常に高いです。スペアミントは甘みがあり、ハーブ特有の香りがします。
- 見た目・特徴 スペアミントは葉がシワなく比較的スムーズで、葉先が槍のように尖っています(Spear=槍)。ペパーミントは葉が濃い緑色で、茎が茶褐色や紫色になる傾向があります。
- 用途 強い清涼感を持つペパーミントは、胃腸の調子を整えたり、眠気を飛ばしたい時に向いています。ソフトな香りのスペアミントは、ミントソースやモヒートなど、料理の風味付けに最適です。
スペアミントとペパーミントの主な違いは、香りの成分と強さ。
ペパーミントは「メントール」が多くスッとした強い清涼感とピリッとした刺激が特徴。眠気覚ましやドリンクに向いています。
スペアミントは「カルボン」が主成分で、甘く柔らかい香りが特徴、料理や菓子、ハーブティーに向いています。

ハッカはミント?
では俗に言う「ハッカ」はミントなのでしょうか。

ミントとはシソ科ハッカ属の総称で、ハッカはミントの一種なんだそうです。 いわゆる「ハッカ」は主に日本ハッカと呼ばれ、江戸時代から栽培されていたとか。ハッカはペパーミントに分類されるそうで、そのため日本ハッカはキーンとした強い清涼感があり、ハッカ油の原料として使われているみたいです。

食べられないミントがある!
ミントってハーブの仲間なんだ、なんて油断していると危ないですよ。

食べられないミントの代表格は、毒性成分「プレゴン」を含むペニーロイヤルミントです。人間や動物に対して毒性があり、特に妊婦は厳禁とされるため、主に防虫用やグランドカバーとして利用されます。清涼感のある香りがしますが、食用や飲用は絶対に避けてください。
- 食べられない主なミント ペニーロイヤルミント
- 特徴 地面を這うように広がる匍匐性(ほふくせい)で、小さな葉と丸みのある花が特徴。
- 危険性 プレゴン(pulegone)という成分を含み、大量に摂取すると肝機能障害や嘔吐、けいれんを引き起こす可能性がある。
- 用途 アリやノミ、カメムシなどの害虫忌避剤として、窓際や庭のグランドカバーに使われる。
- 注意点 他のミント(ペパーミントやスペアミント)と交雑すると、毒性のあるミントが芽吹く可能性がある。
注意すべきその他のミント
- アップルミント ペット(犬や猫)に対して有害であり、摂取すると深刻な健康被害を引き起こすため、ペットのいる環境では注意が必要。
基本的に、ミントは種類が非常に多く、園芸品種やペニーロイヤルのように食用に適さないものもあるため、食用として楽しむ場合は、食用の「ペパーミント」や「スペアミント」であることを確認してから利用してください。
ちなみにアップルミントとはこんな感じの見た目です↓


★ユニコーンポイント★

爽快感と清涼感の代表とも言えるミント。
ミントはペパー系とスペア系の2種類。それぞれ特徴があってペパー系の方がより強いクール感があるそうです。

ただここに掲載した通り、パッとみただけでそれが何か判らないぐらいミントはみんな似ています。よっぽどの知識がないと見分けるのは難しいと思います、そしてミントの仲間には毒性を持ったものもあるので「野良ミント」には注意です。ガーデニングなどはしっかりと「ミント」と表記されたものを購入して育てましょう。
暑い日々に一服の清涼剤としてのミント。上手に使ってみたいですね。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・糖尿病病態栄養専門管理栄養士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。

