これ、ほうれんそうです。その名も「ちぢみほうれんそう」。
普段見かけるほうれんそうとは違って、
葉っぱはちぢんでいるし、あっちこっちに拡がっているし、
色も濃いめで、葉っぱにも厚みがあって
正直見た目、ぶさいくです。
というか、若干失敗作のように見えなくもありません。
でも、「味は抜群」なんです!!!
しっかりと、濃い味がして、とっても美味しいのです!
「ちぢみほうれんそう」というのは品種じゃなく、
「寒締め」という栽培の仕方でこんな感じになるのです。
野菜の一部は外気の温度が下がってくると自らを守るために
葉に糖分を蓄え寒さに耐えられるようにしたり、
少しでも多くの日光を集めようと地面に張り付くように拡がったり
という習性を活かした栽培方法を寒締めと言います。
ですからちぢみほうれんそうがお店に並ぶのは、
冬の僅かな期間、だいたい12月から2月限定なのです。
味が凝縮しているだけでなく、
夏場のものに比べるとビタミンCも3倍も多いのです。
ぜひ食べてみてください!
私は毎年見かけると必ず買っています。
★わん!ポイント★
見た目が悪い「理由」が判ると
逆に悪い見た目が素敵に見えたりするから、不思議です。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。