「健康食品」についての選び方や使い方を
政府がアドバイスしてくれているって知ってますか?
その名も「暮らしに役立つ情報」です。
これが本当に役立ちます。
とても詳しく書かれている上に政府監修なので内容も信頼できます。
「選び方」篇と「使い方」篇の2回に分けて考えていきたいと思います。
では早速「選び方」について見てみましょう。
■1.「健康食品」とは?
胃腸によい、血管によい、肌によい、目によい、などのように、健康によい影響があるといわれる食品は色々あります。それらが「健康によい」という機能を表示して販売される場合は、根拠を分かりやすく示す必要があります。特に加工食品ならばなおさら。国は、健康によい機能を表示できる食品を次のように定めています。
健康食品には機能性表示が「できる」ものと「できない」ものの2種類あり、
できるもの
●特定保健用食品(トクホ)・・・国による許可
●栄養機能食品・・・・・・・・・事前届出制
●機能性表示食品・・・・・・・・自己認証
できないもの
●その他の健康食品
●一般の食品
に分けられています。
この「機能性表示」が健康食品を選ぶ時の
ひとつの目安になりますよー、としています。
ところで、健康食品って何でしょう?
それもちゃんと説明があります。
健康食品ってなに?
私たちが口から摂取するものは、食品と医薬品(医薬部外品を含む)に分けられ、健康の保持や増進効果をうたった健康食品は食品に分類されます。
口にするものは、
・食品
・医療品
の2種類しかありません。
それ以外を食べることはないのです。
健康食品という用語に法令上の定義はありませんが、一般的に健康食品とは、健康によいことをうたった食品全般のことをいい、それら健康食品は、国の制度に基づき機能性や栄養成分の機能などを表示できる保健機能食品(トクホ、栄養機能食品及び機能性表示食品の総称)と、それ以外の健康食品に分けることができます。
そもそも食事とは
私たちが生きていくために必要な
栄養やエネルギーを補うものです。
私たちのカラダにとって有効な栄養やエネルギーが含まれていれば
「食品」になりますが、
中でも国の定める機能や成分をクリアしたものを「保健機能食品」とし、
それ以外のものと区別できるようになっています。
原則として医薬品との誤認を避けるため、食品に「治る」「効く」など医薬品的な効果を表示することはできませんが、保健機能食品は、「お腹の調子を整える」などの体調を調節する機能性を表示することができ、それらの表示上のルールは、健康増進法と食品表示法で定められています。
「●●によい!」と効果だけを見るとまるで「薬」のように捉えてしまいます。
そこで、薬との違いを明確にしなければいけませんよ、
という法律により線引きされているのが「保健機能食品」です。
「治る」「効く」とは表記できませんが、
カラダにどんな影響があるのかの機能性については表記ができます。
一方、サプリメント、栄養補助食品、健康補助食品、自然食品などと呼ばれている、国の制度に基づかないその他の健康食品は、保健機能食品のような機能性を表示することはできません。
その機能性も表記できないのが、
サプリメントや栄養補助食品などです。
イメージ的には
より具体的なものほど国の許可が必要
ということです。
なんとなく
カラダによい
という意味合いの表現は
含まれている成分ではなく
許可を受けていないために明確に表現できない
ということなのです。
ということは、
機能性を持った成分が含まれていない可能性もある
ということです。
これらは「パッケージ」に書かれています。
でもパッケージに書かれた文字は
キャッチコピーや商品名に比べて
文字の大きさも小さくまるで取扱説明書のように
読みにくい印象があります。
こうした表示が「面倒」「分かりにくい」と感じる方がいるかもしれません。
しかし、ひと言で「健康によい」といっても、何がよいかはその人の年齢や体格、生活スタイルや持病の有無などによって異なります。同じものを食べても、その人の体質や体調によって違いが出ることもあります。
特定保健用食品や機能性表示食品、栄養機能食品のいずれにしても、その機能を活かすためには、表示された情報を参考に、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
その通り、ですね。
健康によい食品を選ぶのなら、
トクホマークなどを手がかりに
きちんと表示された内容を見て、
しっかりと確認することが必要です。
★わん!ポイント★
健康食品の選び方について
政府のサイトを紹介しながらお話してきました。
「食事はバランスが大事」
とあるように、
栄養とエネルギーのバランスが、
自分の身体、生活に合っているかが大事です。
健康なカラダは病気を寄せ付けません。
健康なカラダは食事だけでなく、
運動や睡眠、ストレスなど
毎日の生活が大きく影響します。
トクホ商品だけでは
健康なカラダを手にすることはできません。
次回は
『健康食品』の使い方
について考えてみようと思います。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。