新型コロナウイルス感染症で入院中の人の手記がFacebookにアップされています。患者みずから自身のFacebookを通じて、日々変わりゆく症状や状態をリアルに手記として綴っています。
新型コロナウイルスとは一体何なのか。実際にかかると、一体どのような症状が出て、どのような状況に陥るのか。
3月22日に発熱し、4月1日現在も新型コロナウイルスに伴う肺炎で入院中のGlobality CEOの渡辺一誠さんが、闘病の中、フェイスブックで症状や自身の思いを綴っています。1万字を超えるその手記を、本人の許可を得て、一部編集の上お届けします。
あくまで手記であり、刻一刻と状況が変化しているため、医学的に正確であるかどうかは明らかでない箇所や、症状や感じ方についての個人差などはありますが、いま、まさに闘病中の貴重な患者の記録としてご紹介させていただきます。
「メッセージ性を薄めたくないので、実名で紹介しても構わない」との渡辺さんの思いを汲んで、ご一読いただけましたら幸いです。
手記は体調の変化に気づき、病院を受診するところから始まります。以下、冒頭の2回分のみ転載します。
「うつしたら、間違いなく恨まれるであろうほど辛い」
3月28日20時21分の投稿
こんばんは。
多分、知りたい人たくさんいると思うので、公開(情報発信)します。
まず、私、コロナ&肺炎で昨日から入院しています。
あなたの周りで初コロナ!だと思います。
ということで、実際どうなるのかなど、リアルな声を届けようかと思い、筆をとりました。まず、コロナウイルスは治るとか、致死率は少ないとか、正確な情報だけを見ると、たいして危なくないように思われますが、これうつしたら、間違いなく恨まれるであろうほど辛いです。
インフルエンザのが30倍くらいマシです。
心当たりのある方も、早めに検査を受けられるよう、その手順や、どうなるかということを共有しておけたらと思います。
3/22(日)、最初に発熱が確認できました。8時半からMTGのため六本木オフィスに移動、その後蔦屋書店に移動したのが10時半過ぎ。
15分ほどで風邪の引きはじめのような感覚になり、その後の食事の予定をキャンセル。
この日から在宅ワークに切り替えました。
たくさん食べて、部屋を暑くして、厚着して、汗かいて。
だけど、このルーティンにならず、身体が熱くなりきらないのです。
熱も、朝は低く、11時を超えるとだんだん上がってきて、夜になるにつれ、39.5度くらいに上がる日々。
絶対にインフルエンザだと思うところですが、木曜になっても同じルーティーン。
そしてまあまあキツイ頭痛。
咳などはありませんでした。
あれ、これ検査したほうが良いかも。。
その時思いました。
だって、周りに年配の方もいるし、うつしたら、人殺しになり得る。
なので、ちゃんと検査しようと。これで「軽症」と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
2時間待ち。「どうします?」
ただ、最初に港区のとある病院に電話したところ、「来ていただくのは良いのですが、うちではコロナの検査はできませんよ。なので、保健所に電話してみてください」と言われました。電話してみると、病院だけ案内され、やる気のない様子…。
言われた通り、保健所に電話してから病院に行ったけど、やはりコロナとして扱ってもらえていなかったのだと、後で気づきました。
勧められた病院に行き、待つこと2時間。
「まだ時間かかりますがどうします?」
帰ります。。。待合室でくっちゃべっている人たちに反感を覚えつつ、帰る用意を始めました。
引き留められることもなかったので、コロナとしては扱ってもらえてなかったようです。
で、そのまま、山椒がめちゃめちゃ効いた麻婆豆腐を食べたところ、まったく辛さを感じず。
なんかおかしいなと。
(鼻はつまってませんでした。)
いつも風邪ひくと、鼻水や鼻づまりで寝づらいのですが、それがないのにも違和感を感じてました。
あ、これ完全におかしい。。と。
次の日保健所に電話し、症状を全て言い、この1週間の間に接触した人もいるし、できれば今夜から外出もしたいから、どうしても検査してほしいと、真摯に伝えました。
すると、「検査ができる場所をすぐに探すので、連絡先を教えてくれ」と。……
その後、電話があったのは20分後くらい。
「今から2時間後に某病院に行けますか?」
はい。
「注意点があります。検査にはCTも含まれるので、高額になります。4万円ちょっとはかかると思いますが、それでもいいですか?」
はい。
「陽性だった場合、そのまま2週間程度の入院になりますが、それでもよろしいですか?」
あたりまえやん。
しかし、まあまあお金かかるね……。
なかなかそれでも受けようとする人って絞られてくるんじゃないかな...…。と思いながら、病院にタクシーで行くと、「タクシーには乗らないで頂きたいんです」。
そんな無茶な!
だが、一理ある。。
答えは出ないまま第一次検査へ。
早速、隔離です。
なんか、界王になった気分で、透明のヴェールに護られたシートの中へ。
護られてるのは外の人なんですが。
とにかく、1件目の病院とは様子がだいぶ違うまま検査開始。
その後、CTまで時間があるとのことで、一時帰宅。頑張って歩きました。
間接的にとはいえ、やはり人殺しになる可能性があるのはまずい。そう思いながら。
さて、この時に、「陽性ならそのまま帰れないので、多少の荷物を持ってきてくださいね」と言われました。
ということで、最低限の着替えを持って病院へ。
しかし、隔離患者は、必要なものが多すぎて。それはまた語ります。待合室で待つこと15分ほど。
来ました。
「渡辺さん、陽性です。病室へ案内します」
やっぱりか。なんかいろいろ困るなー。というより、はっきりわかってよかった。
で、入院費は無料ですと言われ、ぬか喜び。「あとで保健所の方から電話が来ますので、それに対応してください」
ここで落とし穴。助成金で賄われるそうですが、(納税)所得が高い方は、全額免除の対象外になる確率があります。
おかしくないか?税金から払ってるのだろうに。。。この矛盾は何だろう。。。
とはいえ、数百万円もするわけではないと思うので、まあ、それは良いとしよう。自費と言われた、というのは、東海地方のコロナ仲間からの情報です。
(地域によって違うみたいだけれども、基本的には指定感染症なので、公的負担のはずです。病院で、入院費は自費と言われても、すぐに引き下がらず、尋ねてみてください)
これで「軽症」と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
この後、陽性となった筆者は治療のため入院となります。病状や体調、入院の様子や気持などをリアルに綴っています。続きは以下で↓
★ちゅー!ポイント★
新型コロナウイルス感染症について私たちはまだ何も知りません。
知らないから怖い。恐ろしい。恐ろしいから僅かな希望に大きな期待を寄せてしまう。
知らないから怖がらない。他人事として根拠もなく自分は大丈夫だと思い込み疑わない。
筆者はみずからの体験を公開することで、新型コロナウイルス感染症のリアルを伝えてくれています。
私はぜひ手記をすべてしっかり読んでほしいと願っています。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。