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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

114食目「寒い所に長くいると体脂肪が燃えやすい体質になる。」

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www.asahi.com

 

寒いところに長くいると、

特定の酵素が働いて

体脂肪が

燃えやすい体質に変わる 

 

東京大学と東北大学の研究チームが

マウス実験で明らかになったと

科学雑誌ネイチャーコミュニケーションズに発表しました。

 

 

どういうことでしょう?

 

 

私たちの身体には

・白色脂肪細胞

・褐色脂肪細胞

があります。

 

褐色脂肪細胞は寒い時に熱を生みだし、

白色脂肪細胞は体内の余分なエネルギーを蓄え、

身体を動かすために使われているのです。

 

ところが、

寒さが長い間続くと、

白色脂肪細胞内の特定の酵素が反応し、

「ベージュ脂肪細胞」に変化させ

褐色脂肪細胞のような働き、つまり

「熱を生みだす」というのです!

 

外が寒いと体温を奪われてしまうので、

常に熱を発生させるために、

普段は活動のためのエネルギーを蓄える役割の

白色脂肪細胞がベージュに変化して、

褐色脂肪細胞のような働きをすると言うのです!

 

 

実験はマウスを

気温4度の場所に1週間ほど置いたそうです。

 

たった1週間で身体は順応する!

 

凄いです。

生命の神秘、いや

命を守るシステムと言った方がいいかも知れません。

 

これは

脂肪を燃焼させる遺伝子があるのではないか?

という可能性を秘めています。

 

大変興味深いニュースです。

 

 

 

★わん!ポイント★ 

脂質は嫌われモノ扱いされてしまいがちですが、

立派な3大栄養素のひとつです。

なくてはならない大事な栄養素です。

でも、

現代では脂質を摂り過ぎてしまったために

病気になってしまうことが増えてきています。

研究が進み、

脂肪を燃やせる薬が出たとしても、

栄養バランスを整えた食事は

捨て去られることはないと

私は考えています。 

 

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1 

 

 

 

 

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。