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適材適食 -てきざいてきしょく-

あなたに合った食べものを、あなたに合った食べ方で。

048食目「酒の"魚"」

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冬の魚と言えば、鰤(ぶり)。

師走頃から美味しくなる魚の名前通り、

脂がのってこの時期を代表する旬の魚です。

 

その脂が今回のテーマ。

鰤は青魚でその脂には、

 DHA(ドコサへキサエン酸)

 EPA(エイコサぺンタエン酸)

が多く含まれています。

DHA:脳や神経系に働きかける成分

EPA:血液に働きかける成分

で、

・HDLコレステロールを増やす

・LDLコレステロールを減らす

・中性脂肪を減らす

ことで、

動脈硬化、

心筋梗塞、

脳梗塞、

糖尿病などの生活習慣病の予防に効果がある

とされています。

 

ビタミンD、

ビタミンB1や

ビタミンB2も豊富。

 

そして「ナイアシン」もたくさん含んでいます。

ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンは

糖質や脂質を代謝する際の補酵素として働きます。

そしてアルコールの分解時に作られる

二日酔いの元「アセトアルデヒド」を分解するにも必要です。

つまりお酒を飲むと

その分ビタミンB3=ナイアシンが

体内から失われてしまいます。

そこで酒の「肴」に

ナイアシンを多く含む鰤はいかがでしょうか。

きちんとナイアシンを摂れば二日酔いが減るかも知れません。

ほかにも

鬢長鮪(びんちょうまぐろ)20.7mg

鰹(かつお)       19.0mg

鰯(いわし)丸干し    15.6mg

鯖(さば)        10.4mg

鰆(さわら)       9.5mg

鰤(ぶり)        9.5mg      

など、たくさん含まれています。

*水分40%以上100gあたり

 

とは言え、

鰤を肴に食べているからと言って飲み過ぎ注意です。

 

また、ナイアシンも摂り過ぎると、

肝臓障害を起こしたり、

痛風を悪化させたり、

血糖値を上昇させて糖尿病を悪化させたりします。

 

推奨摂取量は

成人男性(18〜49歳)・・・15mgNE

    (50〜69歳)・・・14mgNE

    (70歳以上)・・・13mgNE

成人女性(18〜29歳)・・・11mgNE

    (30〜69歳)・・・12mgNE

     (70歳以上)・・・10mgNE

とされています。

 

飲み過ぎ食べ過ぎにご注意ください。

 

 

 

 

★わん!ポイント★

ブリはご存じ出世魚で、

ハマチ以外にもたくさんの呼び名があるそうです。

日本全国で色々と呼び方が違うのって、

それだけ親しまれた魚なんですね。

旬の魚を旬のうちに楽しみたいですね。

 

 

 

ー適材適食ー

小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士

 

*1

 

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。