適度な塩気と舌触り。
パリパリとした食感。
一枚一枚が薄くて食べやすいのも魅力。
ポテトチップス、一度食べたらやめられません。
でも、ポテトチップスには注意が必要です。
1)糖質
ポテトチップスはその名の通りじゃがいもが原料です。
じゃがいもは、いも類ですが炭水化物を多く含んでいて、
栄養学ではご飯やパン、麺などの主食として取り扱っています。
炭水化物は糖質ですので、エネルギーを多く摂り過ぎてしまいます。
食事の後に、炭酸飲料と一緒にポテチを食べると、
身体にとっては、もう1度追加で食事をしているのと同じ、です。
2)油
じゃがいもを薄くスライスして油で揚げて塩を振ると
ポテトチップスのできあがり。この「油」に注意です。
植物油脂と書かれているので動物性じゃないからと安心してはいけません。
油は脂質です。ポテトチップスとして必要以上に摂ってしまいます。
管理栄養士として
じゃがいもを食べるのであれば、肉じゃがなど食事で摂って欲しいのですが、
ポテチの魅力に取り憑かれてしまうとなかなか抜け出せないのも事実です。
例えば、こんな商品があります↓
一般的なポテトチップス・・・554 kcal/100g
こちらの商品・・・・・・・・432 kcal/100g
です。
食べた感じ、手に油も付かずとてもあっさりした味わいです。
これなら大丈夫ですよーと言うワケではありませんが、
どうしても食べたい時はこういう商品も出ているので
上手く利用していくのも大切なことです。
特にポテトチップスだけでなく、
一緒に炭酸飲料を飲むと、一気に血糖値が上がるという報告があります。
転載(糖尿病患者さんの間食(おやつ)指導の情報ファイル-Q&A-糖尿病NET)
カロリーオーバーとは
「その人が健康に生きるためのエネルギー量がオーバーしている」
という意味です。
人にはそれぞれ年齢や生活習慣、身体の状態などから
摂取エネルギー量は決まります。
その中でいかにバランスよく栄養素を得ていくのか、
というのが大事です。
でもそれでは「食事の楽しみ」が抜けています。
食事をすることは大きな歓びでなければなりません。
毎日行う食事だからこそ、楽しめなければ意味がありません。
だからこそ「適材適食」です。
自分に合った食材を自分に合った形で食べる。
あなたに合った食材をあなたに合った食べ方で食べてもらう。
それを見つけるための食のプロフェッショナルとしての役割、
私、管理栄養士の使命だと考えています。
今回はポテトチップスを取り上げましたが、
ポテトチップスを食べてはいけません!と言っているわけではありません。
身体によいとされる食べ物でさえ、
食べ過ぎたり、バランスを失えば身体を害してしまいます。
なぜなら食べたものを材料に私たちのカラダは作られているからです。
糖尿病のある人も、
健康な人も同じ量とバランスが食事には大事なのです。
★わん!ポイント★
我慢すると長続きしません。
が、罪悪感を感じながら食べたものは美味しくはないはずです。
でも、美味しいものはひとつではないはずです。
きっとたくさんあります。
どこかにあるまだ知らない美味しいものを
見つけるのって楽しいと私は思っています。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は治療です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。