1989年1月8日から約30年間。
平成も2019年4月30日に終わることとなりました。
ホットペッパー グルメ外食総研で
平成の時代のグルメについてレポートは発表されました。
今回はそのレポート結果を見ていきたいと思います。
前回は並んでまで食べたブームのお話でしたが、
今回は「ダイエット」についてです。
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みんなが試した食事のダイエットは?
n=1240
平成であなたが試したことのある食事でのダイエットを全て選んでください
/複数回答
食事でのダイエットはしかたことないを除く
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10位 1980年代【こんにゃく】・・・・・・・ 9.3%
9位 2015年 【豆乳】・・・・・・・・・・ 9.4%
8位 1980年代【リンゴ】・・・・・・・・・ 9.5%
7位 2016年 【お酢】・・・・・・・・・・ 9.8%
6位 2010年 【豆腐】・・・・・・・・・・10.4%
5位 2007年 【納豆】・・・・・・・・・・11.0%
4位 2013年〜【低糖質】・・・・・・・・・11.9%
3位 2008年 【バナナ】・・・・・・・・・14.9%
2位 2010年 【ヨーグルト】・・・・・・・16.0%
1位 2013年 【食べる順番】・・・・・・・22.7%
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1980年代~90年代初頭のダイエット食は「りんごだけをひたすら食べる」など“我慢系”ダイエットが主流。2000年代は食材の成分や栄養分などに注目が集まり、「より身体に良いものを摂取する」という考え方が広まりました。1位の「食べる順番」も、身体に良い食べ方を意識する人が多かったことの表れと考えられます。当時は、テレビ番組や雑誌などでダイエットに効果があると紹介されると、次の日にはスーパーの棚が空になるなどの現象も起こりました。近年は「低糖質」ブームに代表されるように、より本質的な健康を目指して健全な身体作りを主眼においたダイエット食が人気であると言えます。
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という結果でした。
あなたがチャレンジしたダイエット方法入ってましたか?
コメントにあるようにダイエットもだいぶ変わってきました。
1980年頃 我慢する系
↓
2000年頃 身体に良いモノ系
↓
最近 健康志向の身体づくり系
という流れはこの結果からも読み取れます。
ところで「ダイエット」とは何でしょう。
ダイエット(diet)とは、規定食という意味である。
人や動物や共同体が習慣的に摂る食品のこと。
食事療法: 健康のため、美容のため、肥満の防止(や解消)のため、食事を制限すること。
ダイエットは体重を目安にするが、 健康体重、標準体重、理想体重、目標体重、美容体重、モデル体重と、いろいろな指標がある。
健康または美容上、肥満を防ぐために食事を制限すること。転じて、何らかの方法で減量すること。「1か月で3キロのダイエットに成功する」「ジョギングでダイエットする」
ダイエットとは単に「痩せることではない」のです。
「目的」によって意味も方法も違うのです。
目的は大きく分けて
- スポーツなど運動に特化した身体づくりを目的にした場合
- 病気やケガにならない身体づくりを目的にした場合
- 美しいとされる理想的な体型を目的とした場合
になるのではないでしょうか。
1スポーツを目的にしているのであれば、
筋肉量も増え、骨や心臓や肺なども鍛えられるので
ダイエットというよりトレーニングに近いイメージでしょうか。
2では太りすぎ=肥満は、身体の色色な部分に負担をかけ
病気になりやすくなってしまいます。
糖尿病など生活習慣病の人は食事療法が必要になります。
3では痩せている=キレイというのは判ります。
でも最近では痩せた女性の糖尿病が増えています。
スポーツのため、健康のため、美容のため。
いずれの場合でも大切なのは「適正」です。
カラダは人によって違います。
同じ人でも生活環境や年齢を重ねることによって
必要な食事量は変わってきます。
ダイエットは食べないことではなく、
食べ過ぎていたのであれば減らし、
足りない場合は補いながら、
適正な量を三食きちんと食べることです。
健康な身体になるために
多ければ減らし、足りなければ補うことです。
今回の結果の中で、
「食べる順番」が第1位となった事はとても嬉しいことです★
ベジファースト=食事の最初に野菜を食べることは
糖尿病のある人だけでなく
健康な人にとっても意味のあることです。
第2位から第10位までを見ると食品名が上がっています。
どのようなダイエット方法か
具体的に書かれていないので判りませんが
もし「それだけを食べる/食べない」のであれば
とても注意が必要です。
栄養が偏ってしまう可能性の大きな方法です。
Wikipediaの「ダイエット」の項目に分類例がありました。
↑ここには方法として
医療行為を除く、科学的な裏付けのない俗説類も含めて
■減らす
・カロリー制限
・糖質
・脂質
■置き換える
・糖質を脂質とタンパク質に
・糖質を脂質に
・脂質の質を変える
・栄養分の吸収を阻害する
・食物を水に
・食物を単一食品に
■エネルギー消費量を増やす
・運動
・運動によらず消費量を増やす
基礎代謝量を上げる
という分類がされていました。
第2位から第10位までのダイエット方法は
大雑把に言えば殆どが
「置き換える」の「食物を単一食品に」
なのかも知れません。
もしそうであれば、
- 栄養失調
- リバウンド
- 脂肪肝
- 空腹感
- 飢餓
- 糖尿病
などを引き起こす原因になりかねません。
糖尿病など生活習慣病のある人が
管理栄養士などから食事療法を受けるのは
「食べなければいい」
「食べる量を減らせばいい」
のではないからなのです。
今の身体の状態や普段の生活から
栄養と量のバランスを整えていくのが
私たち食のプロフェッショナルである
管理栄養士の役目なのです。
だからこそ
バランスのよい食事、
つまり「適材適食」が大切なのです。
★ぶー!ポイント★
ーーーあなたに合った食べものを
あなたに合った食べかたで。
【適材適食】という言葉は、ダイエットにも通じます。
健康な身体づくりに食べものは欠かすことはできません。
三食きちんと食べ、動き、寝る。
ダイエットとは痩せるのではなく、
健康的な身体になること、と考えるといいかも知れません。
ー適材適食ー
小園亜由美(こぞのあゆみ)|管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。