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1つの話題を追いかけていったら、次の話になって、それも追いかけていったら、また別の話が出てきて。今回の話はそんな次の話に続く話です。
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前回は
- アジサイって色々な色があってたのしい。
- アジサイの青は酸性、赤はアルカリ性の土だから。
- アジサイはリトマス試験紙とは逆の色になるんだ。
- アジサイは英語でハイドレンジアって言うらしい。
- アジサイの数える時の単位は朶(ダ)。
- アジサイの色の素はアントシアニン。
という話でした。今回はアントシアニンのところから始めます。
前回、赤や紫色や青色など植物の色の素はアントシアニンという物質だとお話しました。 アントシアニンって訊いたことのある人も多いと思います。詳しくみていきましょう。
アントシアニン(英: anthocyanin)
植物界において広く存在する色素、アントシアン(英: anthocyan、果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称)のうち、アントシアニジン(英: anthocyanidin)がアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体成分のこと。
高等植物では普遍的な物質であり、花や果実の色の表現に役立っている。フラボノイドの一種で、抗酸化物質として知られる。
アントシアニンと言えば抗酸化作用を持った物質としても有名です。抗酸化作用もよく訊くけど詳しくは知らないという人は以前紹介していますのでこちらをどうぞ↓
抗酸化作用とは言葉にその意味が隠されています、
抗・・・・・あらがう=抵抗する
酸化・・・・錆さびる
作用・・・・働き
つまり「身体が錆びないように抵抗する働き」のこと、です。そしてアントシアニンは抗酸化作用がある、とされています。
ではどんな食材にアントシアニンは含まれているのでしょうか。身近な食材を挙げると、
一覧にすると、
- クワ
- クランベリー(苔桃)
- ボイセンベリー
- スグリ(ベリーの一種、別名カシス)
- ハスカップ
- ブルーベリー
- ブラックベリー
- プルーン
- ビルベリー
- アサイー
- ブドウ
- ラズベリー
- リンゴ(赤)[9]
- イチゴ
- ムラサキキャベツ(赤キャベツ)
- ナス
- 黒米
- 黒大豆(黒豆)
- 黒ゴマ
- 有色サツマイモ(特にムラサキイモ)
- ダイショ(ベニイモ)
- アナスタシアブラック(ピーマンの一種)
- ツバキ
- 小豆
- 赤たまねぎ
- 紅蓼
- 赤シソ
- イワキベリー
- ウスベニアオイ(ブルーマロウ)
と、意外とたくさんあるのです。しかも、どれも特別なものではなく、普段よく使い口にする食材ばかりなのです。こうして画像を並べてみると、どちらかというと赤〜濃い紫色というのが多いようですね。
アントシアニンなどのフラボノイド類が
- インスリン抵抗性を改善して血糖値を下げる作用がある。
- 炎症を軽減する作用がある。
- アディポネクチンを改善し、インスリン感受性の亢進、動脈硬化の抑制、抗炎症の抑制などの作用がある。
として現在も研究が進められているそうです。
野菜や果物が色鮮やかでカラフルなのには意味があるんですね。
(つづく)次回、葉っぱがミドリ色の理由のお話。
★ちゅー!ポイント★
食事は栄養のバランスを!
一度は訊いたことある言葉ではないでしょうか。でも食材の栄養素を覚えて毎度揃えていくのは正直難しいと思います。
そこでひとつ提案。
食材の数を増やしてみましょう。例えば野菜サラダであれば、レタスだけではなく、トマト、キュウリ、パセリ、モヤシなどなど色々な野菜を少しずつ載せてみる。そうすると色々な野菜から様々な栄養素を摂ることができます。しかも、見た目に楽しいですし、それぞれの野菜が持つバラエティ豊かな味を楽しむことができます。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・日本化粧品検定1級
*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。