今週のお題「山」

毎月季節の魚介を紹介するシリーズ★ その名も「旬の役魚」。
私は健康なカラダづくりに役立つ海の幸・魚介類を【役魚やくぎょ】と呼んでいます。季節ごとに旬を迎える魚たちが持つ特徴的な栄養や成分を充分に引きだして美味しく楽しく頂きましょう。2月の役魚はフグです。

フグ
フグの旬は
- 9月〜3月頃(春のお彼岸)
- 3月〜5月頃(春:あっさりした味わい)
- 12月〜2月頃(冬:最も脂の乗った時期)
となっています。

フグ(河豚、鰒、鮐、魨、鯸、鯺、吹吐魚、鯸䱌)
フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。本項目では主に、フグの文化的側面について解説する。分類学的側面についてはフグ科を参照のこと。フグ科に属さないフグ(ハコフグ、ハリセンボンなど)は各項目を参照。およそ120種の魚がフグ科に分類される。そのうち食用とする種として、トラフグ、マフグなどが有名。食用可能な部位はフグの種類や漁獲場所によって異なるため、素人によるフグの取扱いや調理は危険である。実際、日本における食中毒の原因のほとんどがキノコとフグであり、フグによる事故の多くは無免許や素人による調理とされる。

フグはその独特なフォルムとぷくうと膨らむユーモラスな姿は有名ですよね。でも、フグのこと、あまり知られていないと思いますので今回調べてみました。

フグという呼び名の由来
ふぐは昔「ふく」と呼ばれ、この名前の由来にはいくつかの説があります。

- 怒るとお腹をぷっくりとフクらます「フクるる」の略から名づけられた
- 怒って「フクれる」と「フクベ(ひょうたん)」に似て見えることから名づけられた
- 胃の一部に水を飲み込み水を吹き出して砂中の餌をあさる「吹く」ことから名づけられた
やはり「膨らむ」という特徴が名前のもとになっているようです。

フグの呼び名の方言
ということは、全国で色々な呼び方=方言があるものです。

- いかふぐ・・・・・・・富山県
- トミ・・・・・・・・・千葉県銚子:宝くじのように当たらない
- テッポウ・・・・・・・大阪:当たれば死んでしまうから
- きたまくら・・・・・・高知県
- まふぐ・・・・・・・・広島県
- ふく・・・・・・・・・山口県下関:福に通じ不具に通じる
- くろもんふぐ・・・・・大分県別府
- ブッキン・・・・・・・熊本県天草:生態や形状から
とても面白いですね!

市場でのフグの呼び名

一部のふぐについては市場の呼び名も異なり、名古屋では数種を名古屋河豚(なごやふぐ)、なごやとも呼んでいます。これは「尾張名古屋は城でもつ」の尾張を「身の終わり=死」にかけたものです。また名古屋は「美濃尾張(身の終わり)」にも通じます。
何だか不吉な話ですが、言葉あそびは日本の伝統芸能とも言えます。

フグはなぜ漢字で「河豚」?
フグは漢字で川の豚と表記します。何故でしょうか。

「河豚」の表記は腹を膨らます様子が豚に似ていたためで、中国では河に上るめふぐなどをさしてふぐとしたため「河にいて豚のように脹れる魚」とされました。またふぐの精巣は「西施乳」とも呼び、中国の越の国の美女「西施」の乳房になぞらえております。

子ぶた。似て・・・ますね。

フグの仲間はたくさん
フグと言ってもたくさんの仲間がいるようです。

フグの仲間は「フグ目」に分類され、フグ科だけでなく、ハリセンボン、カワハギ、マンボウなどを含む約340種以上の広大なグループです。主な特徴として、鋭い歯、毒(テトロドトキシン)を持つものが多く、トラフグやショウサイフグなど食用となる種類は、肝臓や内臓が猛毒である一方、皮や身が珍重されます。
フグ科(Takifuguなど):トラフグ(最高級品)、ショウサイフグ、マフグ、ゴマフグ、コモンフグ、ヒガンフグ、クサフグ、シマフグ
ハリセンボン科:ハリセンボン、ネズミフグ
カワハギ科:カワハギ、ウマヅラハギ
ハコフグ科:ハコフグ、コンゴウフグ
マンボウ科:マンボウ
その他:キタマクラ、サザナミフグ、コクテンフグ、シマキンチャクフグ

マンボウ
フグ目マンボウ科マンボウ属に分類される魚類。
日本では地方名で、ウオノタユウ(瀬戸内海)、ウキ、ウキギ、ウキキ(浮木)、バンガ(以上は東北地方)、マンザイラク(神奈川県)、マンボウザメなどとも呼ばれる。漢字文化圏では「翻車魚」「曼波魚」と表記される[3]。マンボウ属の魚は、2017年の時点で「マンボウ」、「ウシマンボウ」、「カクレマンボウ」の3種に分類される。このうち、日本近海で見られるのはマンボウとウシマンボウである。一方、名前の似る「アカマンボウ」は、フグ目ではなくアカマンボウ目の魚で、マンボウ属の近縁種ではない。また、形態の似る「ヤリマンボウ」は、マンボウ科ではあるが別属のヤリマンボウ属に分類される。
なんと「マンボウ」もフグの仲間のようです!

フグの毒
フグには毒がある、というのはあまりにも有名ですよね。

食用フグと毒の注意点
日本で食用のフグは22種類認められていますが、可食部位(筋肉、皮、精巣)は種類と地域によって異なります。ゴマフグとショウサイフグの交雑種など、近年は雑種も発見されており、内臓だけでなく筋肉に毒を持つ場合もあるため注意が必要です。
ということで、食べることができるフグを調べてみました↓

食べてよいフグ
トラフグ
「フグの王様」と呼ばれる。筋肉・皮・精巣(白子)が食用。
トラフグ (虎河豚、英語: Japanese pufferfish、学名: Takifugu rubripes)フグ目フグ科に属する魚類。
マフグ
トラフグに次ぐ高級種。筋肉・精巣が食用(皮は毒があるため不可)。
マフグ(真河豚、学名:Takifugu porphyreus)
フグ科に属する魚の一種。別名「クロフグ」、「ナメラフグ」、「フグトン」、「メアカ」、「モンツキ」など。
ショウサイフグ
関東や福岡でよく食べられる。筋肉・精巣が食用。
ショウサイフグ(潮騒河豚、Takifugu snyderi )
フグ科に属する魚類。学名は阿部宗明による。「ナゴヤフグ」などの地方名がある。
サバフグ(シロサバフグ・クロサバフグ)
筋肉と皮が食用。安価で美味。
サバフグ属(サバフグぞく、学名 Lagocephalus)
フグ目フグ科に属する分類群。21種が知られている。無毒種と有毒種とが混在しており、ときおり食中毒事故を起こす。
シマフグ
青森〜九州で漁獲。筋肉・皮・精巣が食用。
シマフグ(縞河豚、Takifugu xanthopterus)
フグ目フグ科に属する魚。
ゴマフグ
筋肉・精巣が食用。
ゴマフグ(ごまふぐ / 胡麻河豚[学] Takifugu stictonotus)
硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。函館(はこだて)湾以南の本州各地、および朝鮮半島、東シナ海に分布する。体は長く、背面と腹面に小棘(しょうきょく)がある。背側が青黒色で多数の小黒色点があり、腹側は白い。臀(しり)びれは黄色。全長35センチメートルに達する。卵巣と肝臓に強毒、皮膚に弱毒がある。サバフグとよぶ地方もあるが、サバフグは別種であり、注意を要する。
カラス(カラスフグ)
筋肉・皮・精巣が食用。
カラス(烏河豚、学名: Takifugu chinensis)
フグ目フグ科に属する魚類。別名はカラスフグ、ナメラフグなど。
ヒガンフグ
筋肉のみ食用可能(種類別可食部位は種類による)。
ヒガンフグ(彼岸河豚、Takifugu pardalis)
フグ科に属する海水魚である。マフグ(真河豚)、ナゴヤフグ(名古屋河豚)、メアカフグ(目赤河豚)などの異名がある。「名古屋河豚」とは、「当たったら身の終わり(美濃・尾張)になる」というだじゃれに由来し、本種のほかコモンフグ・クサフグ・ナシフグなどがそう呼ばれる。
コモンフグ
筋肉のみ食用可能。
コモンフグ(小紋河豚、Takifugu flavipterus)
フグ目フグ科トラフグ属に属する海水魚である。別名にアカメフグ(赤目河豚)、マフグ(真河豚)などがある。ただし、「マフグ」という和名のフグはコモンフグとは別に存在する。
アカメフグ(ヒガンフグの別名または類似種)
筋肉のみ食用。
アカメフグ
本州中部以南の沿岸岩礁域に生息するフグ科トラフグ属の海水魚で、目が赤く、体表に小さなイボ状突起がないのが特徴です。トラフグに次ぐ高級食材として知られ、秋から春にかけてが旬。筋肉と精巣は無毒で美味だが、皮、肝臓、卵巣は猛毒であるため、専門の調理師による処理が必須です。
カナフグ
筋肉・皮・精巣が食用。
カナフグ
主に玄界灘や東シナ海などの暖かい海に生息するサバフグ属の魚で、最大90cm程度になる大型のフグです。背中が滑らかで棘がなく、鰓孔が黒いのが特徴。あっさりした白身で、唐揚げや鍋物、刺身(湯引き)などで美味。筋肉と皮は無毒だが、肝臓は強毒であるため、取扱いには専門の免許が必要。
ハリセンボン
一部で食材として利用される。
ハリセンボン(針千本、魚虎)
フグ目・ハリセンボン科(Diodontidae)に分類される魚の総称。狭義にはその中の一種・学名 Diodon holocanthus を指す。体表に多数の棘があり、フグと同様体を膨らませてイガグリのような状態になることでよく知られている。別名、トゲフグ、ハリフグ(箴疵)、バラフグ、イラフグ、カゼフグ、スズメフグなど。沖縄方言ではアバサーという。
ひとつひとつ見たら何とか見分けられる・・・?かも知れませんが、ひとめじゃ全部「フグ」になっちゃいますねー。

フグの毒
食べられるのがあるということは、食べられないのもいるわけで。食べられない理由は「毒」です。

フグの毒(テトロドトキシン)は、青酸カリの1,000倍以上の毒性を持つ神経毒で、主に肝臓や卵巣などの内臓に含まれる猛毒です。加熱しても無毒化されず、呼吸麻痺を引き起こし死亡する危険性があります。中毒症状は食後20分〜3時間程度で現れ、しびれから呼吸停止に至るため、素人調理は絶対に行ってはいけません。
フグの毒の主な特徴
- 毒の正体 テトロドトキシン (Tetrodotoxin) という強力な神経毒です。
- 毒の強さ 青酸カリの約1,000倍。人間に対する致死量は2〜3mg程度と極めて微量です。
- 加熱は無効 熱に強く、煮る・焼くなどの通常の加熱調理では壊れないため、毒は消えません。
- 場所と種類 肝臓、卵巣、皮、種類によっては筋肉に含まれます。トラフグは特に肝臓と皮の毒性が高いです。
- 症状 唇や指のしびれ、嘔吐、運動麻痺、最終的には呼吸困難に陥り、意識が明確なまま死亡することもあります。
- 解毒剤 現在、専用の解毒剤はありません。症状が出た場合は、呼吸管理などの対症療法で回復を待つことになります。

テトロドトキシン
テトロドトキシン (tetrodotoxin, TTX)
化学式C11H17N3O8 で表され、ビブリオ属やシュードモナス属などの一部の細菌によって生産されるアルカロイドである。一般にフグの毒として知られるが、他にアカハライモリ、ツムギハゼ、ヒョウモンダコ、スベスベマンジュウガニなど幾つかの生物もこの毒をもっている。分子量は319.27。名称はフグ科に由来する。

日本におけるフグによる食中毒発生状況

日本におけるフグによる食中毒発生状況
(2001-2020年)
a・・・・年次
b・・・・発生件数(件)
c・・・・患者数(人)
d・・・・死者数(人)a |b |c |d
2001|31|52|3
2002|37|56|6
2003|38|50|3
2004|44|61|2
2005|40|49|2
2006|26|33|1
2007|29|44|3
2008|40|56|3
2009|24|50|0
2010|27|34|0
2011 |17|21|1
2012|14|18|0
2013|16|21|0
2014|27|33|1
2015|29|46|1
2016|17|31|0
2017|19|22|0
2018|14|19|0
2019|15|18|1
2020|20|26|1
多くはないものの、毎年フグの毒の犠牲者が出ています。

フグの毒についての話
フグの毒について調べていたら、こんな話を見つけました↓

「ふく毒に当ったら土に埋める」
フグ中毒で一番多いのが趣味の釣りで釣ったものや知人から譲り受け素人調理したことによるものです。フグ毒はテトロドトキシンとよばれ、肝臓や卵巣、種類によっては皮や筋肉にも含まれます。煮ても焼いて毒は消えないと言われ青酸カリの千倍もの猛毒です。致死量は1万マウスユニット(体重20グラムのマウス1万匹を30分で死亡させる毒量です)。フグ毒は同じ種類でも個体差、地域差、季節差があります。強力な神経毒で30分から3時間くらいで症状が現れます。呼吸中枢を麻痺させひどければ窒息死するのです。ふくの肝臓などは食品衛生法第6条第2号で食用禁止とされています。治療法や解毒薬は今のところありません。今回改めていろいろ調べてみましたら「ふく毒に当ったら土に埋める」というものが一番多かったです。他に砂糖、スルメ、樟脳、南天、桜の皮等、それぞれ煎じて飲ます。古銭を含ます、ひどいのは人糞を食べさせるというものがあり、これが二番目でした。漁師の世界では沖でフグ毒に当たれば燃料である重油を飲ませるというのを聞いたことがあります。
これだけの話がでてくるのは昔からフグ中毒にかかる人が多かったと思われます。我々の祖先は命をかけて神秘の魚「ふく」を食べてきたのです。
文献では縄文時代の貝塚からふくの骨が多く出土しています。その中で姥山貝塚の住居あとからは5人がなんらかの急病で死んだような状態の遺骨が発見され、周囲にふくの骨が発見されたことからフグ中毒で一家が全滅したという説もあります。下関にもある弥生時代遺跡からもふくの骨はよく見つかっています。併せてクジラの骨も見つかり、古代人は美食家であったということです。
もっとも毒の正体や存在する場所等は明治になってからの研究のようで、それまではおっかなびっくりで食べていたことでしょう。まさに「魔性の魚」です。
治療法がないのですからとにかく早く吐き出させる以外に助かる道はないのです。現在はフグ中毒で医者にかかれば胃の洗浄、人工呼吸器等での治療がされる様です。南風泊市場に勤務していたころ全国のふく学者が下関を訪ねてこられました。その中に海沼勝氏がおられました。東京都衛生局の医師でフグ調理師教本の著作者です。海沼先生とふく百話談義になりました。フグ毒に当たったら土に埋める根拠をお尋ねしたら、「迷信だから根拠はありません」。しかし医者として理屈を言えば土に埋めて息苦しくなり胃の内容物を吐き出す、また体温を下げることにより毒の回りを遅くして回復を待つというものでした。ここから先は私が考えたのですが、土に埋めてあればあと30センチも土を盛ればそのまま土饅頭のお墓になります。そういうことがあったかどうか分かりませんが中尾説です。南無阿弥陀仏。ふくの肝は食べない方がよろしいのです。
とても恐ろしい話、、、ですね。いかにフグの毒が怖いものか、伝わってきます。

フグはどうして自分のフグ毒で死なないのか?
でもそんな強力な毒を持ちながら、フグ自身は何故平気なのでしょうか。

フグはフグ自身の毒で死なないのか
フグの毒は、神経を麻痺させる猛毒です。この毒はテトロドトキシンと呼ばれています。人間が間違って食べれば、神経が麻痺して、ひどいときには呼吸困難に陥り死ぬこともあります。
フグが毒を持つのは、餌によって体内に毒が蓄積するためで、自ら毒をつくり出している訳ではありません。どうもフグは偶然に餌から毒を蓄積しているのではなく、餌としてテトロドトキシンをつくる海洋細菌を食べている巻貝やヒトデ類を好んで食べているようなのです。どうして好んで食べているのか。有力説を紹介します。
まず、自身を外敵から守る効果があるというものです。特に皮に毒を持つフグは外敵などに襲われると毒を体外に放出します。放出されたテトロドトキシンに対して外敵はとても敏感で、避けるため、結果的に襲われずにすむというもの。もう一つは雄を誘うフェロモンの役割を果たしているとの説です。テトロドトキシンを持つ卵巣に雄のフグが引き寄せられるというものです。では、このような強い毒を蓄積するフグは自分の毒でどうして死なないのでしょうか。有力な説を紹介します。
神経というのはいくつもの細胞が連なっており、その神経細胞が外部からの刺激を受けるとナトリウムイオンを取り入れることで情報を伝達しています。テトロドトキシンはこのナトリウムイオンを取り入れる孔の働きを妨害して、神経による情報が伝わらないようにしてしまうため麻痺が生じます。このナトリウムイオンを取り入れる孔の構造は人間を含めてほ乳類とフグのものとが異なり、フグの場合は影響を受けにくいのです。さらにフグの血液にはテトロドトキシンと結合する蛋白質があり、テトロドトキシンの作用が抑えられると考えられています。
人間にとっては猛毒、ということなんですね。

フグの免許
猛毒を体内に持つフグ。だからこそ、その調理には確かな知識と腕前が必要。フグの調理には条例が設けられていて、フグの扱いには免許が必要です。

ふぐ調理師(ふぐちょうりし、Fugu Cook)
ふぐ条例等に基づき都道府県知事が行うふぐ調理師試験において免許を取得した者である。有資格者以外はその業務を行えない業務独占資格である。都道府県によっては、ふぐ包丁師、ふぐ取扱者、ふぐ処理師、ふぐ調理士、ふぐ取扱登録者、ふぐ調理者ともいわれる。以下「ふぐ調理師」で統一する。フグも参照。国家資格ではない。なお、勘違いされやすいが私的な範疇でふぐを調理する限りはふぐ調理師免許は不要である。ただし素人が調理するのは非常に危険であり、毎年ふぐ毒による死者が相当数出ていることに注意せねばならない。

ふぐ条例(ふぐじょうれい)
ふぐ料理に関してフグの毒(テトロドトキシン)に起因する危害の発生を防止することを目的とした、食品衛生法を根拠法令とした条例である。

フグの漁獲量
「フグ」と言えば、九州人なら「下関」をイメージするのですが、実際の水揚げ量はどうなっているのでしょうか。

フグ(河豚)漁獲量と全国シェア(2019年)
順位 都道府県 漁獲量 全国シェア
1位|北海道|747 (t) |15.1%
2位|石川 |519 (t) |10.5%
3位|宮崎 |325 (t) |6.6%
4位|山口 |276 (t) |5.6%
5位|新潟 |263 (t) |5.3%
6位|福岡 |220 (t) |4.4%
7位|高知 |200 (t) |4.0%
8位|愛知 |184 (t) |3.7%
9位|宮城 |183 (t) |3.7%
10位|和歌山|164 (t) |3.3%全国計| 4,956 (t)|100%
北海道が1位。そして下関のある山口県は4位。これは意外。

フグの栄養

とらふぐ 養殖 生 100g当たり
水分・・・・・・・・・・・・・・・・・78.9 g
熱量・・・・・・・・・・・・・・・・・80 kcal
たんぱく質・・・・・・・・・・・・・・19.3 g
脂質・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3 g
炭水化物・・・・・・・・・・・・・・・0.2 g
食塩相当量・・・・・・・・・・・・・・0.3 g
飽和脂肪酸・・・・・・・・・・・・・・0.06 g
n-3系脂肪酸・・・・・・・・・・・・・0.08 g
n-6系脂肪酸・・・・・・・・・・・・・0.02 g
糖質・・・・・・・・・・・・・・・・・0.2 g
ビタミンA・・・・・・・・・・・・・・3 µg
ビタミンD・・・・・・・・・・・・・・4 µg
ビタミンE・・・・・・・・・・・・・・0.8 mg
ビタミンB1・・・・・・・・・・・・・・0.06 mg
ビタミンB2・・・・・・・・・・・・・・0.21 mg
ナイアシン・・・・・・・・・・・・・・5.9 mg
ビタミンB6・・・・・・・・・・・・・・0.45 mg
ビタミンB12・・・・・・・・・・・・・1.9 µg
葉酸・・・・・・・・・・・・・・・・・3 µg
パントテン酸・・・・・・・・・・・・・0.36 mg
ナトリウム・・・・・・・・・・・・・・100 mg
カリウム・・・・・・・・・・・・・・・430 mg
カルシウム・・・・・・・・・・・・・・6 mg
マグネシウム・・・・・・・・・・・・・25 mg
リン・・・・・・・・・・・・・・・・・250 mg
鉄・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.2 mg
亜鉛・・・・・・・・・・・・・・・・・0.9 mg
銅・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.02 mg
マンガン・・・・・・・・・・・・・・・0.01 mg
灰分・・・・・・・・・・・・・・・・・1.3 g

フグの注目したい栄養素

カリウム
カリウムは細胞の状態や血圧を調節しながら、つねに一定したよい体の状態を維持する役割のある栄養素です。ナトリウムの体外への排出を促進して、高血圧を防いだり、むくみを解消する効果があります。近年の食生活の変化やナトリウムの過剰摂取などにより、カリウムの摂取は重要視されています。また、カルシウムを骨に蓄積する効果を高めてくれるともいわれているため、骨粗しょう症の予防効果も期待できます。WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、成人の血圧と心血管疾患、脳卒中、冠動脈性心疾患などの生活習慣病のリスクを減らすために、カリウムの摂取量を増やすことが強く推奨されています。
ナイアシン
ナイアシンは、体内にいちばん多く存在する水溶性ビタミンで、体内で酸化還元酵素の補酵素の構成成分として働き、糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるときに必要な栄養素です。また、肌や粘膜の健康を保つ働きもあります。欠乏すると皮膚炎や下痢、精神神経障害などを引き起こすと言われています。
鉄
鉄は、体内で半分以上が血液中のヘモグロビンの構成成分として存在し、全身に酸素を運ぶ重要な働きをします。月経や妊娠・出産のある女性は、体内から鉄が失われやすいため、男性より必要量が多くなります。成人女性の5人に1人が鉄欠乏性貧血と言われていることからも、積極的に摂取する必要があります。
亜鉛
亜鉛は、新陳代謝に関わる酵素の成分になったり、タンパク質の合成などに関わる働きがあります。古い細胞を分解し、新しい細胞を合成することから、成長期には欠かせない栄養素の1つです。亜鉛が不足すると、肌荒れや味覚障害、免疫力の低下、亜鉛欠乏による貧血などがを引き起こすと言われています。ダイエットなどで食事量が少ない状態が続くと、とくに不足しやすいため注意が必要です。
たんぱく質
たんぱく質は、体内で筋肉や臓器、皮膚や髪、血液や酵素などの材料となって、体をつくります。酵素・ホルモンなどの元となるほか、栄養素を運搬したり、エネルギー源としても重要な三大栄養素の1つです。近年ではダイエットをする際のたんぱく質摂取の重要性が唱えられており、ダイエットなどで食事量が減ると不足しやすいため、意識して摂取するようにしましょう。

「てっちり」や「てっさ」
フグ料理で「てっちり」とか「てっさ」というのを聞きますがどうしてなのでしょうか。由来を調べてみました。

「てっちり」や「てっさ」の通称の由来とは?
ふぐを食べると毒に当たって死ぬことをしゃれて、「たまに当たる/当たると死ぬ」ということから、鉄砲(テツ)=ふぐのことを表す言葉として使われるように。ふぐ食禁止令が出されていたこともあり、江戸時代では全国で隠語として使われていたそう。
それぞれの単語の頭文字取り、
- 鉄砲の刺身ーーーーーー→ てっさ
- 鉄砲のちり鍋(水炊き)→ てっちり
- 鉄砲の皮の湯引きーーー→ てっぴ
と呼ばれるようになったのです。
食用フグの産地で有名な下関では高級魚のふぐを福とかけて「フク」と呼びますが、毒に当たって死んだり苦しむことから、棺桶を意味する「ガンバ」、十転倒がなまった「ジュッテントン」、縁起の悪い「キタマクラ」などの名が各地に多く存在しています。
やはり猛毒に掛けた呼び名のようです。

★ユニコーンポイント★
最後にこちらの画像を↓

砂浜で柴犬が何かを見つけたようです。

くわえてきました・・・

どうやら干からびた「フグ」のようです。
調べたところ、フグの毒(テトロドトキシン)を摂取してしまうと、ヒトと同じように場合によっては命にかかわる重篤な中毒症状が現れるそうです。干からびてたら、大丈夫なのか、判りませんが、この柴犬のその後が気になります。
フグの毒が中心の話になってしまいましたが、しっかりと免許を持った専門店でなら問題はないはずです。

旬のフグを「しっかりと確認した上で」お楽しみください。
ー 適 材 適 食 ーてきざいてきしょく
小園 亜由美 (こぞのあゆみ)
管理栄養士・野菜ソムリエ上級プロ・健康運動指導士・糖尿病病態栄養専門管理栄養士・病態栄養専門管理栄養士・日本化粧品検定1級

*1:文中の表現は全ての人が対象ではない場合があります。現在治療中の方は必ず担当医や管理栄養士の指示に従ってください。食事療法は医療行為です。ひとりひとりの身体の状態に合わせた適切でオーダーメイドなカウンセリングが必要です。充分に注意してください。











